The Leader / Fonzi Thornton

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1. Leader
2. Be My Baby
3. Beverly
4. Sha N Da (Happy Love Song)
5. (Uh-Oh) There Goes My Heart
6. Sayin Goodbye (To Lonely Nite)
7. Perfect Lover
8. Forever Like This

「声の裏方職人」といった感の強かったフォンジー・ソーントンの83年に出されたソロ・アルバム。
ルーサー・ヴァンドロス、マライア・キャリー、デスティニー・チャイルドあたりの有名どころにはじまって、たしか久保田利伸のアルバムにも参加してたようがします。
なによりここでは彼のそれまでの仕事の幅広さが十分に生き、ドラムにヨギ・ホートンとオマー・ハキム、ベースにシックのバーナード・エドワーズとマーカス・ミラー、キーボードには後にフレディ・ジャクソンで一発当てるポール・ローレンス、ナット・アダレイ・Jr、ギターにナイル・ロジャーズといった素晴らしいメンバーとともにニューヨーク・サウンドに乗って歌いまくりの会心作でしょう。
(2)なんてロネッツのカヴァーだなんて言われなきゃ全く気づかないヴォーカル・アレンジとファンキーさ。
(5)もカシーフがアレンジを担当しており、80年代のいいとこどり。
ヨギのアタック感強いドラミングのせいかアップ・ナンバーにばかり目をとられがちですが、(4)(8)といったスロウにも格別の味わいがあります。
うーん、難点は…、強いてあげればジャケ写の華のなさか(笑)?
しかし、この浮き沈みの激しい音楽界(しかも黒人音楽のフィールドは一番メチャクチャ)の中にあって、未だに一線級のシンガー達のバックアッパーをつとめているあたり、底知れぬ実力の持ち主です。
ソングライター/アレンジャーとしての技量が優れているということでしょうか。

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