Wake Up! / John Legend & The Roots

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1. Hard Times / Mayfield / 5:16
2. Compared To What / McDaniels? / 6:26
3. Wake Up Everybody / Carstarphen, McFadden?, Whitehead / 4:24
4. Our Generation (The Hope of the World) / Moore, Smooth / 3:15
5. Little Ghetto Boy (Prelude) / Biddle, Douglass, Poyser, Thompson… / 1:58
6. Little Ghetto Boy / DeRouen?, Howard / 5:26
7. Hang On In There / Kirkland / 7:15
8. Humanity (Love the Way It Should Be) / Thompson / 3:49
9. Wholy Holy / Benson, Cleveland, Gaye / 5:50
10. I Can't Write Left Handed / Jackson, Withers / 11:44
11. I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free / Dallas, Taylor / 2:42
12. Shine / Stephens / 4:43

ジョン・レジェンドとザ・ルーツがガップリ四つに組んだ60〜70年代のソウル・カヴァー・アルバム。
とはいえ相当にシブいところをカヴァーしており、いわゆる「ニュー・ソウル」時代からの楽曲中心。
オバマ大統領の就任に刺激を受けたらしく、黒人意識の向上をテーマにしたこの時期の歌をカヴァーしようとしたのは必然的なことだったでしょう。

まずはカーティス・メイフィールド75年のアルバム「There's No Place Like America Today」の収録曲からスタート。
レス・マッキャンのグルーヴィーな(2)につづくハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの(3)がサイコー。
フィリー・ソウルの名曲をネオ・フィリー世代のザ・ルーツが演奏、ジョンの素晴らしいヴォーカルが乗るこの曲こそがアルバムのハイライトと言えましょう。
そしてダニー・ハザウェイの(6)がまたイイ。
「Everything Has Got To Get Better」のコーラスが胸を打ちます。
ニュー・ソウルの金字塔ともいえるマーヴィン・ゲイの「What's Going On」からはわりと地味めなチョイス。
とはいえ、アレサ・フランクリンもゴスペル・ライヴ・アルバム「Amazing Grace」でこの曲をカヴァーしており、「What's Going On」の時代を超えたすばらしさがよくわかります。

そしてビル・ウィザーズの(10)ヴェトナムは戦争で右腕を失ってしまった兵士の歌。
湾岸戦争に置き換えたカヴァーだったのでしょう。

ジョン・レジェンドは前作「Evolver」が打ち込みに走りすぎてイマイチでしたが、このアルバムをターニングポイントにしていただきたいですな。

達者なヴォーカルとバンド、そして名曲だらけのこのアルバムが悪いわけがない。
おすすめ盤。

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