Love Always / K-Ci & Jojo

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1. HBI(Bell/Brockman/Hailey/Hailey) - 1:51
2. Last Night's Letter (Hailey/Stewart/Str) - 4:38
3. Baby Come Back (Braxton/Garrett/Hailey/Hailey/Larson/Marcellino/Marcellino/Rosser) - 4:16
4. Just for Your Love (Hailey/Hailey/Parker/Stewart) - 5:08
5. Now and Forever (Nevil/Officer/Spalter) - 4:38
6. Don't Rush (Take Love Slowly) (Bennett/Hailey/Hailey) - 3:13
7. You Bring Me Up (Big Yam/Hailey/Hailey/Merritt) - 4:23
8. Still Waiting (Devante/Hailey) - 4:54
9. Love Ballad (Scarborough) - 3:54
10. How Many Times (Will You Let Him Break... (Corante/Edmonds/Officer) - 4:41
11. All My Life (Bennett/Hailey) - 5:31
12. How Could You [*] (Elias/Robinson/Stewart) - 4:57

ジョデシイのヴォーカルをつかさどるK-CiとJojoのヘイリー兄弟が、本隊を離れて作ったプロジェクト・アルバム。
ジョデシイのリーダーで、ほとんどの音作りを行うディヴァンテ・スウィングがいない分、純粋なヴォーカルを楽しむことができます。
プロデュースもほとんど若手の無名の人達ばっかりだし。
基本的には曲調、アレンジとも水準以上のものはありませんが、K-Ci&Jojoのヴォーカルがそれをカヴァーして余りある成果 を挙げています。
とにかく当代随一のヴォーカルが楽しめるアルバム。
このアルバムを発表した翌年、来日してコンサートを行いますが、主催者の手際が悪いのと、開演から1時間以上待たせといて、演った時間はたった45分という短さにあきれた覚えがあります。
バックはカラオケだし。
声は、やはり最高によかったために残念でした。
あれは単なる営業だったのか?

It's Real / K-Ci & Jojo

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1. Intro (Hailey/Hailey)
2. Fee Fie Foe Fum (Pearson)
3. I Wanna Make Love to You (Hailey/Hailey)
4. I Wanna Get to Know You (Peeps/Rose)
5. Hello Darlin (Peeps/Rose)
6. How Long Must I Cry (Hailey)
7. Makin' Me Say Goodbye (Hailey/Hailey/Officer/Smith)
8. Tell Me It's Real (Bennett/Hailey)
9. Life (K Ci & Jo Jo/Kelly)
10. Girl (Hailey/Hailey/Vennett)
11. What Am I Gonna Do (Pearson)
12. Here He Comes Again (Babyface/Officer/Stacy)
13. Momma's Song (Bell/Hailey/Hailey/Hailey)

Jodeciのヘイリー兄弟が出した2枚目のデュオ・アルバム。
基本的にプロダクションは無名の新人がつとめる前作の路線を踏襲しており、純粋にヴォーカルで勝負。
当代随一のヴォーカルに衰えなし。
他のアーティストへのゲスト参加もかなり目だったしで、もう完全にヴォーカルの一つのスタイルとして認知された感もあります。
代表曲はやはり「Tell Me It's Real」でしょう。
リリース当時はFENでもかなりのヘヴィローテーションだったし。
まあ、Jodeciと違って毒気というか、直截的な表現がなかったからラジオでも流れたんだと思います。
いや、でも個人的にはイイかげんJodeciの新作出ないかな〜と思ってるんですけど。
ディヴァンテ〜、早く出して〜。

Ten / K-Ci & Jojo

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1. Honest Lover (Hailery) - 5:43
2. Wanna Do You Right (Hamilton/Riley) - 4:28
3. Get Back (DeVante?) - 3:42
4. Crazy (Border/Delite/K-Ci & Jo-Jo) - 4:20
5. Game Face - 3:59
6. Thug N U Thug N Me (Jackson/K-Ci & Jo-Jo/Shakur) - 4:02
7. If It's Going to Work (Deacon/K-Ci & Jo-Jo/Officer) - 3:27
8. All the Things I Should Have Known (Babyface/Nuri) - 5:28
9. I Can't Find the Words (Austin/Officer) - 4:10
10. Something Inside of Me (Griffin/Griffin/K-Ci & Jo-Jo) - 4:33
11. One Last Time - 3:59
12. Suicide (Hailey) - 8:09
13. Ooh Yeah (K-Ci & Jo-Jo) - 3:26

K-Ci & JoJo?が2000年に発表した作品。
前2作までは、若手プロデューサーにかなりの部分を任せたところが目立ちましたが、今回は大物プロデューサーを惜しげもなく使ってきました。
テディ・ライリー、ベイビーフェイス、ティンバランド、2,000Watts…、そして、ディヴァンテ・スウィング!
前作「It's Real」或いはマイルストーンあたりで一般受けした事が関係あるんでしょうか?
まずはテディ・ライリーは2曲目「Wanna Do You Right」で、ギターを中心に組みたてたサウンドを展開、クレジットを見ない限りは、テディの仕事だとはまったくわからない作りになってます。
ディヴァンテは3曲目の「Get Back」で往年のドロリとした手触りのスロウを披露してくれますが、期待値よりはやや薄味、というかちょっとサラリとしてるかな。
また、故2Pacとの共演となる「Thug N Me Thug N You」は2Pacの遺作となった「All Eyez On Me」収録の「How Do U Want It」を踏襲していて、これはこれでスキな路線です。
ファースト・シングルとなる「Crazy」をプロデュースした2,000Wattsは独特のネチッとした部分がやや希薄。
今年久々に好作をリリースしたジェラルド・リヴァートのソロで見せたような大仰なアレンジをブチかまして欲しかったところです。
そして、今作の一番の聴きどころは、「Suiside」の4分30秒過ぎに現われる「Slip And Fall」がJodeci名義で録音された隠しトラックですが…、まあ取りたててってことはないような…(笑)。
これだけのメンツを揃えた割りには、やや大人風味が勝ちすぎかなという気もしますが、ヴォーカルは相変わらず好調。
全体的には、K-Ciというよりは、Jojoにヴォーカルの焦点を合わせたような作品が目立ちます。
K-Ciは主に吠え係(笑)。
ジャケには、2001年にJodeciの新作を予告がありますが、もうそろそろ新作だしてくれてもいい気がするんだけどな〜。
個人的にはK-Ci&Jojo名義の作品よりはJodeciの方がスキなもんで。

Emotional / K-Ci & Jojo

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01. Intro
02. This Very Moment
03. Special
04. It's Me
05. I Don't Want
06. Say Yes
07. Down for Life
08. Goodbye
09. So Emotional
10. Love Me Carefully
11. I Don't Mind
12. How Can I Trust You?
13. How Long

出る出ると言われ続けていたJodeciの復活(再結成?)アルバムは結局リリースされず、K-Ci&JoJo?名義でのリリースとなりました。
目玉は当然ベイビーフェイス制作の(7)と前作「X」での「Crazy」が素晴らしい出来だったダレル・アランビィ(もう2000Wattsという名前はやめたのかな)制作の(12)。
2曲とも…、もう盤石としかいいようのない出来で、ここまで来ちゃうともうちょっと何か冒険してくれよと頼みたくなるほどの予定調和っぷり。
これをよしとするかどうかは聴いた人なりの好みになりますが…。
個人的にはミディアム・アップの(3)(4)なんか好きな感じ。
Jodeci復活の露払い的な役割を持たされていた前作よりも曲のツブが揃っている分、アルバム単位で聴きやすい。
と、いうかいい意味で肩の力が抜けたサウンドに二人のアブラまみれのヴォーカルがドカンと乗っており、これまでの妙にしゃちこばったというか、肩ひじ張った作りになってないのがいい。
前作までは気合いだけが空回りしてる作品もけっこうあったし。
そういった意味ではおすすめ作品です。
今日レコ屋でいろいろ試聴しましたが、90年代後半からこっち、ティンバランドに代表されるチキチキビート旋風もそろそろ消費されつくしたというか、コンテンポラリーR&Bにまた新しい潮流ができつつあるような感じがして、これは個人的には歓迎したいです。

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