01. Do I Qualify? (Hall) - 4:47
02. Sexy Cinderella (Hall) - 4:40
03. Crescent Moon (Hall) - 5:12
04. There Goes My Sanity (Hall) - 5:16
05. One Hundred Heart Attacks (Hall) - 4:43
06. Livin' the Lie (Hall) - 5:11
07. The Jimmy Lee Story (Hall) - 4:45
08. Yellow in Blue (Hall) - 4:07
09. I Wish I Knew (Hall) - 4:28
10. Jennifer Smiles (Hall) - 4:20
11. Medicine 4 My Pain (Hall) - 5:09
12. Do Angels Cry? [*] (Hall) - 4:09
13. There Goes My Sanity [*] (Hall) - 4:00
14. Sexy Cinderella [*] (Hall) - 4:00
ディアンジェロのUK版と考えられていますが、このスタイルは92年にUKでデビューし、セカンド・アルバム録音中に謎の死を遂げたイーフレイム・ルイスが先鞭をつけた、そういったUKでは伝統(?)のあるものではないかと思われます。
ただ、米国でディアンジェロが大きな注目を集めた直後のデビューだった為にそういったものが複雑に絡まった事情が彼をディアンジェロ・フォロワーの筆頭という立場におかされたといえるでしょう。
何といっても(1)そして大ヒットした(2)でしょう。
細いテナー/ファルセット・ヴォイスは、カーティス・メイフィールドを思わせ、ふわりとしたセクシーさが受けたと思います。
全体的にニュー・クラシックスの文法で書かれたUKソウルという感じで、あまり詳しくなかったUKソウルについてもこれから徐々に聴いていこうと思わせてくれました。
ニュー・クラシックス好きなら当然おすすめ。
01. If I Had to Choose (Hall) - 4:08
02. Forgive Me (Hall) - 3:58
03. Say It Ain't So (Hall) - 4:14
04. U Let Him Have U (Hall) - 4:53
05. Hard Way (Hall) - 3:50
06. Where's God? (Hall) - 4:18
07. To Be a Man (Hall) - 5:32
08. The Other Side (Hall) - 4:00
09. Don't Wanna Talk (Hall) - 3:37
10. Wanna Be Another You (Hall) - 5:21
11. Sleeping With Victor (Hall) - 3:35
12. Dead and Gone (Hall) - 4:56
13. Let's Do It Again (Hall) - 4:10
14. Are We Still Cool? (Hall) - 3:43
98年にアルバム「Medicine 4 My Pain」でデビュー、シングル「Sexy Cinderella」がモロにディアンジェロの影響を受けたサウンドとヴォーカルで、フォロワー的な見方をされてましたが、ディアンジェロが「Voodoo」で、自らの世界をより深化させたのに対し、リンデンはUKソウルならではの軽みを生かした路線を選択、ここでは彼なりの成果を 挙げています。
たぶんディアンジェロの亜流という部分に対して反発したんだろな。
宇多田ヒカルに対する倉木麻衣みたいなモンか(意味不明)。
また、カーティス・メイフィールド作曲で、ステイプル・シンガーズが歌ってヒットさせた「Let's Do It Again」を カヴァー、自らの音楽的出自を垣間見せてくれます。
出来は上々、前作を聴いて気に入った人にはおすすめです。
しかし、掲載されてる歌詞が曲順通りになってないんだけど、これってわざとか?
01.Don’t Hide Your Heart
02.Stay Faithful
03.In Between Jobs
04.Pimps, Players And Hustlers
05.Day Off
06.Still Here With You
07.Eventually
08.Memories
09.(If You Ain’t) Comfortable
10.Blessings
リンデン・デヴィッド・ホール5年ぶりのサード・アルバム。
UKのインディからリリースされたらしく、日本ではPヴァインからの配給になっており、最近はコンテンポラリーの方にも力をいれてるみたいで喜ばしいことです。
(1)から「あの」サウンドが甦ります。
もちろんディアンジェロを連想する人がほとんどだとは思いますが、イギリスには92年に既にこの流れの原点にいたイーフレイム・ルイスという先達がいたという事実も忘れていただきたくないです。
UKソウルには既にこの潮流はあったと。
個人的にはディアンジェロというよりは、アル・グリーンのアップ・トゥ・デイトという感じがするんですが。
(4)のギターの使い方からはカーティス・メイフィールドの意志を受け継いでいるのではという側面も見せるし。
あくまでもシンプルなサウンドの上をたゆたうヴォーカルで彩るスタイルはラサーン・パターソンと同じく、いまだ好調を続けており、喜ばしいことですが、リンデン本人は現在ホジキン病という血液の病気にかかっており、治療を受けているとのことです。
なかなかに手強い病気のようですが、がんばっていただきたいものです。