Anthology / Marvin Gaye

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01. Stubborn Kind of Fellow (Gaye/Gordy/Stevenson) - 2:50
02. Hitch Hike (Gaye/Paul/Stevenson) - 2:31
03. Pride and Joy (Gaye/Stevenson/Whitfield) - 2:09
04. Once upon a Time performed by Gaye / Mary Wells - 2:33
05. Can I Get a Witness (Dozier/Holland/Holland) - 2:54
06. What's the Matter With You Baby (Ales/Paul/Stevenson) - 2:28
07. You're a Wonderful One (Dozier/Holland/Holland) - 2:46
08. Try It Baby (Gordy) - 2:54
09. Baby Don't You Do It (Dozier/Holland/Holland) - 2:43
10. What Good Am I Without You performed by Gaye / Kim Weston - 2:48
11. Forever (Dozier/Gorman/Holland) - 2:22
12. How Sweet It Is (To Be Loved by You) (Dozier/Holland/Holland) - 2:58
13. It Takes Two (Moy/Stevenson) - 2:59
14. I'll Be Doggone (Moore/Robinson/Tarplin) - 2:47
15. Pretty Little Baby (Gaye/Hamilton/Paul) - 2:38
16. Ain't That Peculiar (Moore/Robinson/Rogers/Tarplin) - 3:00
17. Ain't No Mountain High Enough performed by Gaye / Tammi Terrell - 2:30
18. One More Heartache (Moore/Robinson/Rogers/Tarplin/White) - 2:41
19. Take This Heart of Mine (Moore/Robinson/Tarplin) - 2:48
20. Your Precious Love performed by Gaye / Tami Terrell - 3:04
21. Little Darling (I Need You) (Dozier/Holland/Holland) - 2:34
22. Your Unchanging Love (Dozier/Holland/Holland) - 3:14
23. If This World Were Mine performed by Gaye / Tami Terrell - 2:44
24. You (Bowen/Goga/Hunter) - 2:27
25. If I Could Build My Whole World Around You performed by Gaye / Tami Terrell - 2:18
26. Chained (Wilson) - 2:41
27. Ain't Nothing Like the Real Thing performed by Gaye / Tami Terrell - 2:17
28. How Can I Forget (Strong/Whitfield) - 1:58
29. Heaven Sent You, I Know performed by Gaye / Kim Weston - 3:02
30. I Heard It Through the Grapevine (Strong/Whitfield) - 3:17
31. Good Lovin' Ain't Easy to Come By performed by Gaye / Tami Terrell - 2:29
32. Too Busy Thinking About My Baby (Bradford/Whitfield) - 2:58
33. That's the Way Love Is (Strong/Whitfield) - 3:44
34. You're All I Need to Get By performed by Gaye / Tami Terrell - 2:51
35. The End of Our Road (Penzabene/Storng/Witfield) - 2:51
36. What's Going On (Benson/Cleveland/Gaye) - 3:49
37. Mercy Mercy Me (The Ecology) (Gaye) - 3:15
38. Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) (Gaye/Nyx) - 3:04
39. Save the Children (Benson/Cleveland/Gaye) - 3:13
40. You're the Man, Pt. 1 (Gaye/Stover) - 3:14
41. Trouble Man (Gaye) - 3:46
42. Let's Get It On (Gaye/Townsend) - 3:59
43. Come Get to This (Gaye) - 2:42
44. Distant Lover [live] (Fuqua/Gaye/Greene Sandra) - 3:54
45. I Want You (Ross/Ware) - 3:55
46. Got to Give It Up (Gaye) - 4:06
47. After the Dance (Gaye/Ross/Ware) - 3:26

モータウンのセックス・シンボルと言われたマーヴィン・ゲイのベスト盤を。
正直言って、60年代のモータウンのシンガーのオリジナル・アルバムについてはかなり当たり外れの多い作品が多く、おすすめしにくいのが難点で、まずこういったベスト盤を聴いてみてから、それぞれのオリジナル盤にトライしたほうが間違いないかと思います。
特にこのマーヴィン・ゲイの場合は最初のオリジナルがポピュラー音楽のカヴァー盤でちっとも売れず、方向転換してソウル系の「Stubborn Kind of Fellow」でやっと芽が出たと思ったらまたブロードウェイのカヴァーでコケて…、というフラフラぶり。
マーヴィンのもう一つの顔であるデュエット盤についてはやはりタミー・テレルとの相性が最高に良く、(17)にはじまる一連のデュエット・ソングにはマジでキュンと来ます。
60年代のアルバムではデトロイト・ビートに乗ってマーヴィンが吠える「Stubborn Kind of Fellow」と「I Heard It Through the Grapevine」が収められたノーマン・ホイットフィールド制作の「In The Groove」、タミー・テレルとのデュエット・アルバムでは「United」と「You're All I Need」がおすすめ。
最近マーヴィン&タミーの全曲をおさめた決定版的ベストが出ているので、そちらもおすすめしておきましょう。


What's Going On / Marvin Gaye

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01 What's Going On
02 What's Happening Brother
03 Flyin' High (In The Friendly Sky)
04 Save The Children
05 God Is Love
06 Mercy Mercy Me (The Ecology)
07 Right On
08 Wholy Holy
09 Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)

文句ナシ、永遠の名作の名がぴったりくるアルバムといえます。
このアルバムがなければ後述するスティーヴィーの一連の傑作も存在し得なかったでしょうし、後のスタイルとしてのブラコンもなかったであろうというシロモノ(いいすぎ?)。
とにかくレコード盤でいうところのA面が素晴らしい!
タイトル曲「What's Going On」から「Mercy Mercy Me」まで切れ目なくつながる名作の数々。
もともとマーヴィンはナット・キング・コールのような歌手を目指していたようで、その手の曲をモータウンでもかなり録音していましたが、ほとんどが箸にも棒にもかからないような出来のものだったらしく、想像ですがしぶしぶモータウンのスタッフが用意したノーザン・ソウルを歌ってたんではないでしょうか?
で、弟が出兵したヴェトナム戦争の悲惨さを題材にして、自分の嗜好でもあるジャズっぽさをアレンジに加えたこの作品が生まれたわけだと思います。
しかし、アレンジも凄いですけど、マーヴィンの声が最高!
初期ノーザン時代のちょっとザラついたヴォーカルから唱法に変化が見られ、タミー・テレルなどをデュエット相手にした時に見せた艶のあるセクシーな声でメッセージ・ソングを歌い、ゴスペルの「God Is Love」ですらセクシー。
おそるべき説得力で聴くものを圧倒します。
彼はこの後、一転して性愛ぐちょぐちょ路線の「Let's Get It On」、「I Want You」を発表、それだけにこの「What's Going On」についてはいったいなんだったんだという気もしますが…。
2001年には発売25周年を記念して未発表ヴァージョンを収録したスペシャル・エディションが発売され、話題になりました。

Let's Get It On / Marvin Gaye

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01 Let's Get It On
02 Please Stay (Once You Go Away)
03 If I Should Die Tonight
04 Keep Gettin' It On
05 Come Get To This
06 Distant Lover
07 You Sure Love To Ball
08 Just To Keep You Satisfied

「What's Going On」に続くマーヴィン・ゲイのアルバム。
社会問題を提起した前作から一転、このアルバムは恋愛を題材にした歌がずらりと並ぶことになりました。
タイトル曲(1)などは、60年代的なシャウト唱法も使い、 「What's Going On」で振り向いてくれなかった女性層に手広くアピール。
(2)(3)では甘く女性に懇願し、気分は高揚してきます。
マーヴィンの歌声を自分の代弁者にした男性も多いのでは…?
(6)はライヴ・ヴァージョンの方が有名ですが、ここでの落ち着いた歌唱も素晴らしい。 (7)はセクシー路線で、途中でおねいちゃんのうっふんあっはん声も挿入され、後のシルヴィアやメイジャー・ハリス達にも影響を与えています。
アルバムのシメ(8)は当時不仲だった嫁さんのアンナに対する別れの歌。
よくわからないのは、ソングライティングのクレジットにアンナの名前が入っていること。
本当に共作したのか、彼女への生活費(?)のために彼女の名前をクレジットして印税が入るようにしたのか?
深読みすれば(7)はこの後のアルバム「I Want You」へ、(8)は「Here, My Dear」へのつながりと考えられます。
後のスタイルとしてのブラコンにも多大な影響を与えており、これも傑作。
2001年には発売25周年を記念して未発表ヴァージョンを収録したスペシャル・エディションが発売され、話題になりました。


Live! / Marvin Gaye

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01 The Beginning And Introduction
02 Overture
03 Trouble Man
04 Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)
05 Distant Lover
06 Jan
07 Fossil Medley
08 Let's Get It On
09 What's Going On

60年代はいわゆるモータウン・サウンドを代表し、70年代はソウルに革命をもたらした「What's Going On」や「Let's Get It On」など大傑作を次々と発表し、当時黒人おねえちゃん達のアイドルでもあったマーヴィン・ゲイのライヴ・アルバム。
どうもステージ恐怖症だったらしいマーヴィン、このアルバムでもなかなか歌声が出てきません。
ところがマーヴィンが出てくるなりおねえちゃん達はワーキャーの騒乱状態ですが、それがピークに達するのはなんと言っても「Distant Lover」。
内容的には「遠くにいる僕の恋人よおお、かえってきてえええ。」という意味の事を延々と歌いますが、観衆のおねえちゃんは完全に自分と同化させちゃってもうムチャクチャ。
マーヴィンもそれにのせられつつアツく歌い上げます。
しかしおねえちゃん関係に妙に正直なマーヴィン、次に歌う「Jan」という新しい愛人さん(後にヨメさんになるが)に捧げる歌を歌って一気に会場をサムくしてしまいます。
場を考えない奴(笑)。
60年代の第一期黄金時代の名曲群をさらりとメドレーで流し、「さあ愛し合おう」というセクシーな「Let's Get It On」で再度おねえちゃん達は狂乱状態に陥り、続くヴェトナム戦争を題材に平和の尊さを訴えている永遠の名曲「What's Going On」に入っても続き、おまえらホントにちゃんと聴いてるんか?というような状況がエンディングまで延々と続きます。


I Want You / Marvin Gaye

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01 I Want You
02 Come Live With Me Angel
03 After The Dance
04 Feel All My Love Inside
05 I Wanna Be Where You Are
06 I Want You(Intro Jam)
07 All The Way Round
08 Since I Had You
09 Soon I'll Be Loving You Again
10 I Want You
11 After The Dance(Vocal)

マーヴィン・ゲイ76年のアルバム。
もともとリオン・ウェアとTボーイ・ロス(ダイアナ・ロスの実弟)が制作、リオン・ウェアのリーダー作になるはずが、マーヴィンが(1)のデモ曲を聴いて気にいり、リオンのプロデュースで作られました。
基本的には「Let's Get It On」の延長線上にある性愛路線ですが、ほとんどの曲をリオン・ウェアが書いているせいか、「Let's Get It On」ほどのカラリとした雰囲気はなく、リオン風とでもいえばいいでしょうか、月明かりにほんのりとてらされたベッドルームの中のふたり、みたいな淫靡なカラーの中で展開されていきます。
(2)(8)でのあっはんうっふん路線も初めて聴いた時はいいのか、これ?とか思いましたが、いまとなっちゃあどうってことないや的作品。
とことんロマンティック&エロティックなサウンドを追求したこの作品、彼のモータウンでの最後の充実した作品となりました。


Here, My Dear / Marvin Gaye

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01 Here, My Dear
02 I Met A Little Girl
03 When Did You Stop Loving Me,When Did I Stop Loving You
04 Anger
05 Is That Enough
06 Everybody Needs Love
07 Time To Get It Together
08 Sparrow
09 Anna's Song
10 When Did You Stop Loving Me,When Did I Stop Loving You
11 A Funky Space Reincarnation
12 You Can Leave, But It's Going To Cost You
13 Falling In Love Again
14 When Did You Stop Loving Me,When Did I Stop Loving You

マーヴィン・ゲイは嫁さんのアンナさんとの離婚裁判で慰謝料を払うよう命じられ、その支払いのために作られたアルバム。
しかもテーマが離婚そのもので、個人的には聴くのがツライ(笑)。
アルバム「Let's Get It On」収録の「Just To Keep You Satisfied」をアルバム一枚分(アナログでは2枚組)に拡大したもので、当時は評論家達からどえらい批判されたらしいです。
しかし、アルバムを売ることで慰謝料を払わなければならない身の上、彼の性格からいってウソくさい甘い愛の歌など歌えない、ならば今の気持ちを歌にするしかない、そう考えたのでしょう。
歌に対しては真っ正直な彼の姿勢が伺えます。
(1)(2)で二人の出会いを甘く歌いつぐものの、このアルバムのメイン・テーマである(3)に至るに及んで、雰囲気は一転、愛の終わりを苦々しく吐露し、それはそのままこのアルバムの通 奏低音となります。
(13)のみ、新しい恋人のジャンさんに捧げられたので、やや希望が感じられるものの、(14)にて結局ダウナーな気分のままエンディングを迎えます。
サウンド的にはファンク・リズムの導入など新機軸も打ち出していますが、基本的に前作「I Want You」の延長線上にあり、彼の持ち味であるセクシーさと相俟ってソウル界きっての色男が懊悩する様を生々しく表現しています。
ここまで個人的な感情をレコードにできるマーヴィンも凄けりゃこれを発売するモータウンも凄い(笑)。
まあゴシップ狙いの売れ行きを狙ったのかどうかはわかりませんが。
音楽的には凄いですし、ある意味重要作でしょうが、60年代デビュー〜70年代の「I Want You」までの全作品、80年代の「Midnight Love」まで全部聴いて、もうマーヴィンで聴くものがないってところまできてから買ってもいいかも…。


Midnight Love / Marvin Gaye

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01 Midnight Lady
02 Sexual Healing
03 Rockin' After Midnight
04 'Til Tomorrow
05 Turn on Some Music
06 Third World Girl
07 Joy
08 My Love Is Waiting

アンナと離婚したマーヴィンはモータウンを追われ、さらにアメリカからも逃げてしまい、ハワイやヨーロッパで隠遁生活を送っていました。
そして、移籍したCBSコロムビアからリリースされたのが本作。
録音は当時住んでいた西ドイツ、ベルギーで行われました。
ほとんどの楽器をマーヴィンが演奏し、ホーンのみロスでダビングされた模様です。
傑作は何といっても大ヒットしたミディアム・ナンバーの(2)。
雰囲気は「Let's Get It On」に似ているものの、ここでは大幅にリズム・ボックスを導入し、後年のいわゆる打ち込みサウンドの基本を作ります。
80年代に登場したシンガー、例えばフレディ・ジャクソンなんかもこの曲には大きく影響されてるんじゃないかな。
スロウの(4)もほとんどシンセとリズム・ボックスのみのシンプルなトラックですが、ここではマーヴィンのヴォーカルを多重録音しており、それが素晴らしい広がりをもって押し寄せてきます。
彼の数あるスロウの中でも屈指の出来。
(6)はジャマイカのレゲエ・リズムを取り入れた作品ですが、うーん、まあなくてもいいかなという感じかな。
(8)では歌手活動を再開できる悦びを神に感謝するところからはじまり、伸びやかなヴォーカルが弾けます。
まさに最高の復活作。
マーヴィンは「Sexual Healing」でモータウン時代も果たせなかったグラミー賞を受賞し、さあこれから本格活動へという矢先の84年、実の父親と口論した直後に父親に射殺されるという悲劇的な最期を遂げてしまいます。

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