Cry to Me - Deep And Mellow Soul Of / Sam Dees

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01. Claim Jumpin' / 2:52
02. The World Don't Owe You Nothing / 3:08
03. Doin' Right Don't Wrong Nobody / 2:32
04. Come Back Strong / 3:04
05. Good Guys / 3:15
06. Touch Me With Your Love / 4:50
07. Fool Or Your Man / 3:11
08. Vanishing Love / 3:03
09. What's It Gonna Be / 4:43
10. Child Of The Streets / 6:16
11. Who Are You Gonna Love / 3:57
12. Tag Tag / 3:58
13. Just Out Of My Reach / 3:41
14. So Tied Up / 3:47
15. Worn Out Broken Heart / 3:21
16. Cry To Me / 4:39
17. I Wish I Could Be Him / 3:51
18. You Been Doin' Wrong For So Long / 4:26

恥ずかしながら、正直申し上げて、サム・ディーズという名前を意識したのは、Ol Skoolの97年にリリースされたデビュー・アルバムでアトランティック・スターの「Am I Dreaming」の悶絶カヴァーを聴いて、「ああ〜、イイ曲だな〜、作者は誰なんだろう〜?」とクレジットを見て、認識したものの、それっきりになってしまい、どういう人かも調べずにそのままにしといちゃいました(汗)。
次に意識したのは、元オリジナルズのフレディ・ゴーマンがフレディ・G名義で発表したソロ・アルバムの中でラリー・グラハムの「One In A Million You」をカヴァーした時に、またもや「ああ〜、イイ曲だな〜、作者は誰なんだろう〜?」とクレジットを見て、「あれ?サム・ディーズって…。」と、
やっと腰を上げた時にはほとんどCD流通してなくて、かなり慌ててしまいました。
で、CD屋に行くときにはなるべくチェックするようにしていましたが、やっとPヴァイン盤が再入荷したみたいだったので、いそいそと買い込みました。
サム・ディーズの魅力は、アップにおいてはいかにもアラバマ州出身らしいサザン・ジャンプをブチかますくせに、ミディアム〜スロウとなると、まるでそういった出自を忘れたかのような甘いメロウネスたっぷりな作品を歌いだすというある意味アンバランスな部分にあるのではないかと思います。
他のシンガーへの提供作品はほとんどメロウなバラードというのも面白いところだとは思いますが。
このアルバムはアトランティック・レコードでのデビュー・アルバムに未発表曲を足して出された編集盤。
個人的にはミディアムの「Come Back Strong」或いは「Good Guys」、スロウならばサム・ディーズの真骨頂と思しき「So Tied Up」、「Cry To Me」が絶品。
「Cry To Me」はロリータ・ハラウェイが歌ってヒットさせたらしいですが、この人ってサルソウルの人じゃなかったっけ?
アップはもちろんサザン・ソウル節満開の「Claim Jumpin'」がサイコー!
カーティス・メイフィールドみたいな「Child Of The Street」は当時流行のニュー・ソウル運動に便乗という作品もありますが、便乗しないほうがよかったかも(笑)。
とにかくディープな歌唱にメロウな曲調。
70年代にはボビー・ウーマックのような、似たような才能を持つ人がいますが、サム・ディーズももっと評価されても良いと思います。
当然おすすめ盤!

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