In Control / The Controllers

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1. People Want Music / 5:04
2. Heaven Is Only One Step Away / 7:16
3. This Train / 4:04
4. You Ain't Foolin' Me / 3:22
5. Somebody'S Gotta Win / 8:03
6. The Reaper / 4:19
7. Sho'Nuff A Blessin' / 4:20
えー、コントローラーズもちゃんと認識したのは、ここ2年くらいのことで、きちんと聴いてみたらかなりカッコよかったんで、「ああ〜、欲しいな〜。」と思っておりました。
それから、さるお方にオリジナルをMDに録音してもらったりして楽しんでましたが、だんだんオリジナルで欲しくなってしまい、レコ屋に行って探してみるものの、やはりほとんどのCDはオリジナルについては廃盤になっており、今回コレクタブルズ盤でリイシューされたウアナ・レコード時代の編集盤を買いました。
ライノで編集されてたものの権利を買ったものらしく、音質も問題ナシ。
コントローラーズの魅力は、南部出身ながらもスウィートな感覚を持つフレデリック・ナイトがプロデューサーについて制作された事が何と言っても大きく、スウィートでありつつ芯の太いサウンドに乗せて手堅くまとまったコーラスをバックにダイナミックに歌い上げる部分につきると思います。

個人的には「Heaven Is Only One Step Away」、「Somebody's Gotta Win」といったスロウに腰砕けになってしまいました。
これサイコー!
アップ〜ミディアムは今の感覚から行くとちょっと古くさいですが、こちらも軽快にこなしていき、まったく感心させられます。
これからこのグループのウアナ時代以降の作品もボチボチと集めていこうと思っておりますが、80年代のコーラス・グループとしては最高の部類に入るんじゃないかな〜。
まあ80年代はファンク・バンド全盛でグループはさほど目立ったところはなかったっていうのもありますが。

Stay / The Controllers

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01. Distant Lover
02. Stay
03. So Glad
04. Bad Bad Jama
05. My Secret Fantasy
06. Break Out The Love
07. Deeper In Love
08. Got A Thang
09. Sleeping Alone (Bonus Track)
10. For The Love Of My Woman (Bonus Track)

コントローラーズ86年のアルバム。
もともとフレデリック・ナイトのプロデュースでデビュー、サザン・ソウルでありながらもかなり洗練された物腰が素晴らしいんですが、80年代に入ると一転、ハッシュ・プロダクションが制作にあたり、プロデューサーにバリー・イーストモンドを起用、さらに洗練度を増していきます。
コーラス・グループのなかではかなり好きなんですが、CD化に関しては大幅に遅れており、去年やっとこさでこの次に出た「For The Love Of My Woman」を入手して大喜びいたしました。
で、本作なんですが、のっけからマーヴィン・ゲイのカヴァーでとろけさせてくれます。
そしてタイトル曲はそのマーヴィンの「Sexual Healing」からモロに影響を受けた打ち込みのミッド・スロウ。
アップ(3)(4)では軽やかな身のこなしを見せ、ミディアムの(5)で一気に昇天!
この作品は「For The Love Of My Woman」にも収録されましたが、よっぽど気に入ってたんでしょうか。
やや古くさめの(6)に続いては再度イーストモンド節とも言えるスロウ(7)が素晴らしい。そして頑張っちゃいましたみたいなアップ(8)でアルバムは幕を下ろしますが、「For The Love Of My Woman」から引っこ抜いてきたおまけトラックもグー。

地味ながらもおすすめ盤。

つぎは70年代のウアナ時代のリイシューしてくれないかなあ。
70年代のはコレクタブルズのショボいベストしかないんだよなあ。

For The Love Of My Woman / The Controllers

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1. Sleeping Alone / 4:41
2. Play Time / 4:57
3. Knocking At Your Door / 4:33
4. For The Love Of My Woman4:25
5. Keep In Touch / 4:34
6. No One's Ever Loved Me More / 3:54
7. Love Is On Our Side / 3:54
8. My Secret Fantasy (From The Album "Stay") / 4:36

コントローラーズ87年のアルバム。
70年代はフレデリック・ナイトをプロデューサーに迎えたサザン風味かつドラマティックな作風で人気を博しましたが、80年代に入って方向転換、メロウかつテンダーな作風に路線変更しました。
このアルバムはバリー・イーストモンドがプロデュースしてるんだと思ったら違った(笑)。
ラルフ・べネターという人が主に当たってるみたいですが、柔らかくてあたたかみのあるサウンドがサイコー。
アルバムの中ではサム・ディーズがソングライティングにあたった(2)が曲の出来はもちろん、バリトンとテナー、ファルセットのせめぎ合いが群を抜いております。
では他の曲がなんちうことないのかと言えば、さにあらず。
全曲捨て曲ナシ、(1)から(8)までツブ揃い。
タイトル曲(4)はミディアムよりちょっぴりテンポ・アップして腰がくいっくいっと動く佳曲だし、(6)なんかはしみじみとしたスロウでグー。
70年代風味をひきずってきた80年代のコーラス・グループといえばウィスパーズやマンハッタンズももちろんグッドですが、個人的にはこのグループをナンバーワンに推したいぐらいです。
たぶん誰も推さないだろうし(笑)。
なんで注目されなかったのかなあ。
南部出身で、デビューしたのがウアナというイマイチ知名度の低いレーベルだったのが災いしたんだろうか。
もし中古でCD売ってたら迷わずゲットの好盤。

If Tomorrow Never Comes / The Controllers

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1. Is That Long Enough for You / Crutcher, Knight / 2:51
2. Pictures and Memories / Bryant / 2:24
3. People Want Music / Bryant / 3:57
4. Feeling a Feeling / Bennett / 3:22
5. This Train / Knight / 3:09
6. You Ain't Foolin' Me / Bryant / 3:17
7. Somebody's Gotta Win, Somebody's Gotta Lose / Camron / 8:01
8. Heaven Is Only One Step Away / Camron / 7:14
9. If Somebody Cares / Camron / 3:53
10. I'll Miss You Always / Camron / 3:47
11. Listen to the Children / Shamwell / 3:42
12. Getting Over You / Camron / 3:19
13. Castles in the Sky / Camron / 3:48
14. If Tomorrow Never Comes / Camron / 5:05
15. We Don't / Shamwell, Tate / 3:55
16. If Tears Were Pennies / Camron / 3:41
17. I Just Don't Know / Shamwell, Tate / 4:04
18. Hurt Again by Love / Addison, Armstrong, Knight / 3:21
19. My Love Is Real / Camron / 3:20
20. When Did You Stop Loving Me / Bryant / 3:22

コントローラーズの70年代ウアナ・レーベル時代のベスト。
イギリスの音楽出版社に権利が移ったのかどうかはわかりませんが、昨年(たぶん)正規リイシューされました。
このアルバムの存在はたぬさんに教えていただきました。
ありがとうございます〜。

しかし南部産のグループというのも珍しい。
ワタクシの知る限りではオヴェイションズとソウル・チルドレンぐらいしか思いつきません。
ドラマティックスなんかもレーベルはスタックスとはいえ、もともとはデトロイトだし。

コーラス・グループという性格上、そのヴォーカルもディープというよりはスウィートに振れておりますが、そこにどうしようもなく香る南部の匂いがこのグループの最大の特徴でしょう。
プロデュースはスタックスに在籍、アルバム「I've Been Lonely For So Long」を残したフレデリック・ナイト。

アルバムは前半は(2)(3)のようなフィリー風味のダンサー・タイプのアップもあるものの、後半はほとんどミディアム〜スロウが並んでおります。
中でも(7)がやはりサイコー。
テーマを延々と繰り返しながら8分間切々と歌いあげる悶絶スロウ。
(8)も同趣向のスロウ。
この切なさの発露こそがソウル。
(19)(20)のスロウも秀逸のひとこと。
この時期に活動したコーラス・グループとしては間違いなくトップクラス。
日本ではどことなく地味なグループという印象ですが、実力は折り紙付き、一回ライヴ見たいなあ。
ちうか来日したことあるのかな。

この後コントローラーズはMCAに移籍、バリー・イーストモンドのプロデュースでアーバン・ソウルに舵を取った傑作「Stay」、そしてアリ=オリー・ウッドソンがソングライティングに参加した「For The Love Of Woman」を発表、89年にはチャッキー・ブッカーを制作陣に招いて時流のサウンドに挑戦した「Just In Time」をリリースします。

コメントなどありましたらどうぞ。

  • 年末に「For The Love Of My Woman」(LP)を500円で入手しました。80年代のコーラス・グループって括りで考えた事は無いのですがよしきさんがナンバーワンに推されても納得出来るグループだと思います。というか自分も推すかもしれません。(笑) -- adhista? 2008-01-19 (土) 11:05:11
  • いや〜80年代ナンバーワンコーラスグループはぜったいコントローラーズですよ。たぶんみんなウィスパーズ推すでしょうけど(笑)。 -- よしき? 2008-01-19 (土) 18:25:16
  • コメントした後に思い出したのですが、スローとコーラスワークだけだったらレイ、グッドマン&ブラウンも有りかと。ウィスパーズの場合はアップテンポのみですからJanus時代の方が好きです。コントローラーズはアップもスローもいけますからね。 -- adhista? 2008-01-19 (土) 19:20:25

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