Sing Smokey / The Temptations

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01. The Way You Do the Things You Do (Robinson/Rogers) - 2:38
02. Baby, Baby I Need You (Robinson) - 2:51
03. My Girl (Robinson/White) - 2:42
04. What Love Has Joined Together (Robinson/Rogers) - 2:55
05. You'll Lose a Precious Love (Robinson) - 2:33
06. It's Growing (Moore/Robinson) - 2:57
07. Who's Lovin' You (Robinson) - 2:57
08. What's So Good About Goodbye? (Robinson) - 2:37
09. You Beat Me to the Punch (Robinson/White) - 2:42
10. Way over There (Gordy/Robinson) - 3:00
11. You've Really Got a Hold on Me (Robinson) - 2:57
12. (You Can) Depend on Me (Gordy/Robinson) - 2:32

これこそがテンプテーションズの名を一気に高めた大傑作アルバム。
不朽の名作(3)が収録されたこのアルバムを聴かなければ何も始まらないでしょう。
しかし、デヴィッド・ラフィンはある意味ホント得したシンガーだと思います。
21世紀の今になっても、テンプスといえば「My Girl」。
モータウンの発展と一緒になって、登り調子の時にヒットした、エヴァーグリーン・ソング。
もちろん、ツイン・リードだったエディ・ケンドリックスのことも忘れてはいけませんが。
メアリ・ウェルズの(9)、スモーキー・ロビンソンの(11)というカヴァーも良。
とにかくテンプスのオリジナルを一枚、というときにはこれ。

All Directions / The Temptations

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1. Funky Music Sho Nuff Turns Me On (Strong/Whitfield) - 2:56
2. Run Charlie Run (Foreman/King) - 2:59
3. Papa Was a Rolling Stone (Strong/Whitfield) - 11:45
4. Love Woke Me up This Morning (Ashford/Simpson) - 2:38
5. I Ain't Got Nothing (King/King) - 3:30
6. The First Time Ever I Saw Your Face (Maccoll) - 3:59
7. Mother Nature (Fekaris/Zesses) - 2:54
8. Do Your Thing (Hayes) - 2:52

ノーマン・ホイットフィールド制作のファンクなテンプテーションズでは最高傑作と言われる作品。
グラミー賞を獲得した(3)はスライ風のファンク・リズムに弦楽器なども加えて一般向けにアレンジし、のらくら者のおヤジについて12分くらい延々と歌うファンク。
なんでこんなに長いんだろ。
当時JBが「Escape-Ism」とか「The Payback」みたいな長尺ファンクをやってたことに対するモータウンからの回答だったんだろうか。
そうなら別に回答しなくてよかったのに。
おヤジの説教は短い方がいいって昔の人はよく言ってたのにな〜。
いや、のらくら者のおヤジの歌だからだらだらしてたのかな。
…まあいいか。
その他アシュフォード&シンプソンの(4)に代表される後半のスロウは充実。

A Song For You / The Temptations

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1. Happy People (Baldwin/Bowen/Richie) - 3:35
2. Glasshouse (Charlemange) - 3:06
3. Shakey Ground (Bowen/Boyd/Hazel) - 3:15
4. The Prophet (Bowen/Duncan/Wakefield) - 4:25
5. Happy People [instrumental] (Baldwin/Bowen/Richie) - 2:51
6. A Song for You (Russell) - 4:34
7. Memories (Baldwin/Bowen/Wakefield) - 5:54
8. I'm a Bachelor - 4:17
9. Firefly (Boyce) - 3:56

このアルバムに収録されている(1)が、75年の紅白歌合戦でジャニーズのアイドル・グループ、フォー・リーブスによってカヴァーされ、原曲がテンプテーションズと紹介されたのが、自分がテンプスを知ったきっかけでした。
そういった意味で、大変重要な作品(笑)。
10年くらい前まで、この(1)はジャニーズJrの中で歌われてたんじゃないかな。
課題曲みたいなもんで。
…レビューには関係ない話でしたね。
このアルバムからノーマン・ホイットフィールドからジェフリー・ボーエンにプロデューサーが交替になりました。
また特筆すべきはエディ・ヘイゼル、ビリー・ベース・ネルソン、バーニー・ウォーレルといったファンカデリックの面 々がレコーディングに参加し、バッキングとソングライティングに当時若手のコモドアーズがクレジットされています。
これによってサウンドがよりファンキーに若々しくなりました。
(3)なんかはモータウンのセッション・ミュージシャンでは出せないであろう粘っこいファンクでカッコイイ。
一方、後半のスロウはレオン・ラッセルのカヴァー(6)、美しい(9)とあり、アルバム単位 として非常によくできた作品といえるでしょう。
子供の頃の思い出を抜きにしても、テンプスのアルバムでは一番好きな作品。

Truly For You / The Temptations

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01. Running (Giles/Ingram) - 3:28
02. Treat Her Like a Lady (Williams/Woodson) - 4:40
03. How Can You Say That It's Over (Humelstein/Keane) - 6:05
04. My Love Is True (Truly for You) (Carstarphen/Tyson/Williams) - 6:08
05. Memories (Baldwin/Bowen/Wakefield) - 4:39
06. Just to Keep You in My Life (Bates/Durham) - 4:23
07. Set Your Love Right (Carstarphen/Tyson) - 5:09
08. I'll Keep My Light in My Window - 4:30

わー、この盤のレビュー書きづらい(笑)。
自分みたいな者が書くよりは、Lazy Juncoさんとこの方に行ってレビュー読んでいただいた方がよろしいんじゃないかと…。
まいっか。
正直、初めて聴いた当時はなんだこりゃ、オレの知ってるモータウンのテンプテーションズじゃないじゃねえか的な先入観があって、好きじゃなかったんです。
クレジットを見たら、プロデューサーはアース・ウィンド&ファイアの人だし、ちうかその頃テンプテーションズっていうのは結成以来ず〜〜〜っと同じメンバーでやってるもんだと思ってたし。
今となっては懐かしい思い出です…。
デニス・エドワーズに替わってのリード・ヴォーカルはアリ=オリー・ウッドソン。
目玉は当然(2)。
キラキラのシンセ・サウンドを導入した、ほほほ〜いのシャウトも若々しいアップ・チューン。
今では違和感なく聴けます(笑)。

Special / The Temptations

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1. Friends / 4:52
2. Special / 4:30
3. All I Want From You / 5:33
4. She's Better Than Money / 4:28
5. One Step at a Time / 5:10
6. Fill Me Up / 4:17
7. Go Ahead / 6:35
8. Loveline / 3:38
9. Soul To Soul / 5:17
10. O.A.O. Lover / 4:59

アリ=オリー・ウッドソン在籍時のテンプテーションズのアルバムの中では一番好き。
中でもプロデューサーにバイ・オール・ミーンズのスタン・シェパードを迎えたスロウの(2)がサイコーです。
ジェラルド・アルブライトのサックスに導かれるようなアリのいくぶん抑えた歌唱、盤石のコーラスが素晴らしい。
スタンの制作作品のうち、シングルカットされたアップの(3)はイマイチですがスロウに戻った(5)がまた素晴らしい。
ジェラルド・アルストンの仕事といい、この時期のスタン・シェパードのスロウ仕事にハズレなしと思わせる一品。
そして当時R&B界を席巻していたニュー・ジャック・スウィング・ブームに乗り遅れまいと制作したと思しき(6)(7)もなかなか。
(7)でのサックスはメイシオ・パーカーですが、ここではちょっとコンテンポラリーな味付けですな。
ゴスペル・フレイヴァ溢れる(9)でアルバムは幕を閉じますが、CDにはおまけトラックとしてアップの(10)を収録。
メロディアスなアップで、無理にニュー・ジャック・スウィングをやるよりもこっちの方がハマってますな。
このアルバムあたりまでが強力リードを据え、R&Bシーンの中枢で活動していたテンプテーションズ、というイメージがあります。


Anthology / The Temptations

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01. The Way You Do the Things You Do
02. I'll Be in Trouble (Robinson)
03. The Girl's Alright With Me (Holland/Kendricks/Whitfield)
04. Girl (Why You Wanna Make Me Blue) (Holland/Whitfield)
05. My Girl (Robinson/White)
06. It's Growing (Moore/Robinson)
07. Since I Lost My Baby (Moore/Robinson)
08. My Baby
09. Don't Look Back (Robinson/White)
10. Get Ready (Robinson)
11. Ain't Too Proud to Beg (Holland/Whitfield)
12. Beauty Is Only Skin Deep (Holland/Whitfield)
13. (I Know) I'm Losing You
14. All I Need
15. You're My Everything (Grant/Penzabene/Whitfield)
16. (Loneliness Made Me Realize) It's You That
17. I Wish It Would Rain
18. I Truly, Truly Believe
19. I Could Never Love Another (After Loving...
20. Runaway Child, Running Wild
21. Ol' Man River (Hammerstein/Kern)
22. Try to Remember
23. The Impossible Dream (Darion/Leigh)
24. I'm Gonna Make You Love Me
25. Please Return Your Love to Me
26. Cloud Nine (Strong/Whitfield)
27. Don't Let the Joneses Get You Down (Strong/Whitfield)
28. Psychedelic Shack (Strong/Whitfield)
29. Ball of Confusion (Strong/Whitfield)
30. Funky Music Sho Nuff Turns Me On (Strong/Whitfield)
31. I Ain't Got Nothing (King)
32. Just My Imagination (Running Away With Me) (Strong/Whitfield)
33. Superstar (Remember How You Got Where You... (Strong/Whitfield)
34. Mother Nature (Fekaris/Zesses)
35. Love Woke Me up This Morning (Ashford/Simpson)
36. Papa Was a Rolling Stone (Strong/Whitfield)
37. Masterpiece (Whitfield)
38. Shakey Ground
39. Power
40. Sail Away (Bond/Whitfield)
41. Treat Her Like a Lady (Williams/Woodson)

フォー・トップスがリーヴァイ・スタッブスとホーランド=ドジャー=ホーランドとの関係のみで人気を博したのに対し、テンプテーションズはリード・シンガーを変え、プロデューサーを変えながら時節に同調しつつここまで生き延びてきました。
そんなテンプテーションズの歴史が一望できるベスト盤を。
初代のテンプテーションズのシンガー&プロデューサーの組み合わせはラフィン&ケンドリックのツイン・リードにスモーキー・ロビンソンによるデトロイト・サウンド。
そしてデニス・エドワーズのリードにノーマン・ホイットフィールドによるサイケデリック・ファンク。
主にこの組み合わせで60〜70年代を生き延びてきました。
それが(37)までの歴史。
この後モータウン退社〜再入社のゴタゴタがあって、(41)のアリ=オリー・ウッドソンのリードによる復活劇までがかなり端折られていますが、このアルバムが出された当時はアリ=オリーのリード体制による現在進行形だったからいいのか。
この人達については、たしか5枚組の決定的ベストがあるんじゃないかな。
金銭的余裕のある方はそちらをどうぞ。

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