Overnight Sensational / Sam Moore

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01. I Can't Stand the Rain / Bryant, Miller, Peebles / 3:52
02. Better to Have and Not Need / Banks, Bingham, Colbert / 3:53
03. Blame It on the Rain / Warren / 3:26
04. Lookin' for a Love / Alexander, Samuels / 3:23
05. Ain't No Love / Carrack / 4:46
06. None of Us Are Free / Mann, Russell, Weil / 4:03
07. It's Only Make Believe / Nance, Twitty / 3:08
08. Don't Play That Song (You Lied) / Ertegun, Nelson / 3:29
09. If I Had No Loot / Bautista, Cropper, Floyd ... / 4:22
10. Riding Thumb / Crofts, Seals / 3:50
11. We Shall Be Free / Brooks, Davis / 3:25
12. You Are So Beautiful / Fisher, Preston / 3:41

60年代サザン・ソウルの立役者のひとりであのオーティス・レディングも共演をいやがったというダブル・ダイナマイト・デュオのサム&デイヴのサム・ムーアがソロ・アルバムを発表。
これが21世紀に蘇ったサザン・ソウルという風情でサイコー!
ゲストもブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ジョン・ボン・ジョヴィ、スティング、スティーヴ・ウィンウッド、ポール・ロジャーズといったロック勢からビービー・ワイナンス、マライア・キャリー、シーラ・E、そして故ビリー・プレストンといったソウル勢まで揃えた超豪華布陣。
信頼のライノ・レコードからの発売ということで予算がしっかりつけられたのかサウンドもしっかりしており、これまでのオッサンオバハンシンガー達の"復帰作"にありがちな安い打ち込みサウンドではなくしっかりしたバンドがついており、安心して聴けます。
まずはアン・ピーブルズの(1)からスタートですが、このクオリティでまずは興奮必至。
スプリングスティーン参加の(2)は、完全にスプリングスティーンがワキにまわっております(笑)。
ヴァレンティノズの(4)もなかなかイイですが、個人的にはスティーヴ・ウィンウッドの(5)が一番カッコイイ。
ウィンウッドのルーツがよくわかってすごくイイ。
飛び道具だったのはトニーズ93年の傑作「Sons Of Soul」に収録されていた(9)。
これには興奮しました。
エディ・フロイドの「Knock On Wood」のフレーズも飛び出してサイコー。
そしてアルバムはビリー・プレストン、エリック・クラプトンの演奏によるしみじみとした(12)で幕を閉じます。
サムのヴォーカルは若干衰えが見られるものの、枯れかたがイイ方向に作用しており、豪華ゲストを惜しみなく配置しながらもいずれの曲もサムを主軸に置いており、聴き応え十分。
とにかく聴いていただきたい。

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