01. My Book (Prelude)
02. My Book
03. It's All Love Feat. Kansascali
04. Coversation
05. Thug By Heart Feat. Layzie Bone
06. Ghetto Woman
07. Woman's Gotta Have It
08. I Apologize
09. Much To Soon Feat. Al B Sure! & Aaron Hall
10. What Else Can I Do?
11. Limousine
12. Baby I'm Back
13. Soldier
14. Cheatin' On Us
15. You
16. Cares 4 U
17. It's Alright
18. It's All Love Remix Feat. Kansascali
19. A Fast Conversation
ジョデシイ結成以来所属していたMCA消滅のあおりを食ってついにメジャーとしての契約も消えてしまい、心配されていたK-Ciのソロ・アルバムが発売されました。
いちおう配給元にはユニヴァーサル・グループの名前もありますので一安心ですが、国内盤のわりには対訳も解説もないのはなんなんだ。
ただまあクレジットを見ると日本人スタッフ達の名前がどかっと載っており、このアルバムをリリースするにあたっての苦労がありありと見て取れますのであまり多くを求めるのはやめにしましょう。
プロデュースはマイク・スムーヴという人を中心にあと複数のプロデューサーを起用しておりますが、ワタクシの知らない人たちでございます。
注目はボビー・ウーマックのカヴァー(7)とニュー・ジャック・スウィング期のライヴァルだったアル・B・シュア!とアーロン・ホールをゲストに迎えた(9)。
(7)はあくまでもゴリゴリに歌い倒し、(9)は打って変わってメロウに男汁を垂らしまくって非常によかったです。
特に(9)はアル・B自身がプロデュースしており、相変わらずメロウな感覚を失っていないのはさすが。
なんならアル・Bだけでアルバム一枚プロデュースしても良かったような気が。
うむ、個人的なイチ推しは(9)だな。
イントロが「Come & Talk To Me」を彷彿とさせる(4)も悪くありません。
(5)はタイトルから2Pacの「How Do U Want It」あたりのサウンドを期待したんですが、ちょっと違ってて肩すかし。
個人的にはジョデシイ時代にドッグ・パウンドと共演した「Come Up To My Room」ぐらいの西海岸Gファンク風のサウンドでガンガンいって欲しいです。
(10)以降はK-Ci&JoJo?時代後期のごとく良くもなく悪くもないこれといった特徴もないサウンドにのせたK-Ci歌謡ショーの様相を呈していきますが、こういうのが問題なんだよなあ。
もしかしたらこの人曲さえ歌えりゃ何でもいいんじゃないかと思うんですが。
ヴォーカルは全くと言っていいほど衰えていないので、予算の都合とか制作の面できついのはわかりますが、もっと流行に乗っかっても良さそうなんですがどうなんでしょう。
ヒップホップ系のプロデューサーの方がK-Ciを生かせそうな気がするんですがそういう人はいないのかな。
なんかこの次あたりもっとレコードの配給とかがきつくなっちゃって今年のグレン・ジョーンズみたいにカヴァー集出しちゃいそうでこわいなあ。
デビュー時から追いかけているシンガーのひとりなんで、がんばっていただきたいところです。
感想などございましたらどうぞ。