Love Behind The Melody / Raheem DeVaughn

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1. Hello Love... / Devaughn, Gonzalez, Preston / 0:59
2. Woman / Devaughn, Thompson / 4:27
3. Love Drug / Devaughn, Storch / 4:58
4. Energy / Devaughn, Patton, Storch / 3:24
5. Friday (Shut the Club Down) / Devaughn, Holland, Robinson ... / 3:38
6. Customer / Barias, Devaughn, Haggins ... / 4:05
7. Mo Better / Devaughn, Splash / 7:39
8. Woman I Desire / Devaughn, Gonzalez, Preston ... / 2:14
9. Desire / Devaughn, Gonzalez, Lerner / 5:29
10. Midnight / Devaughn, Gonzalez, Preston / 1:30
11. Marathon / Devaughn, Gonzalez, Lerner ... / 5:45
12. Butterflies / Batson, Devaughn / 3:09
13. She's Not You / Devaughn, Hill, Shelton, Veney / 4:14
14. Cane We Try Again? / Devaughn, Gonzalez, Preston / 0:52
15. Try Again / Batson, Devaughn / 3:36
16. Empty / Cox, Devaughn / 4:49
17. Four Letter Word / Devaughn, Dwight / 4:45
18. Some Kind Of Way /

05年にデビューしたラヒーム・デヴォーンのセカンド。
ファーストは、むかしのワタクシの音盤日記を読むと「ユルめのディアンジェロ」と評しておりました。
しかし今作は素晴らしい。
サウンド・プロダクションが長足の進歩を遂げております。
(2)はややヒット狙いな感じを受けますが(グラミーにノミネートされたらしい)、(3)からはラヒーム節が炸裂。
アップ(4)ではアウトキャストのビッグ・ボーイをゲストに迎え、ファンクしておりますが、(5)ではテンプスの「My Girl」をサンプリングしてクラシック・ソウルの継承者を宣言しております。
スロウ・セクションでは(6)もカワイイですが、本作の白眉は何といっても(7)。
(1)でラヒームが「7曲目を聴いておねいちゃんと赤ちゃんを作ったなら・・・」と語っているぐらいの自信作。
コーラス・グループ風に仕立てたスロウで、途中の語りも入っててバッチリ。
これこそがスウィート・ソウルの08年版、と言い切ってしまいましょう。
長尺ではございますが、全くそれを感じません。
共作者のジャック・スプラッシュはアリシア・キーズのアルバム「As I Am」の「Wreckless Love」にクレジットされております。
(8)(9)の連結具合も素晴らしく、ミッド・スロウのリズムに乗せてラヒームが悩ましく歌っております。
なんかへんなところをチュッパチュッパ言わせてるインタールードの(10)に続く(11)はフロエトリーという女性歌手とのデュエットですが、これがまた悩ましくも美しい。
このへんはディアンジェロに影響を受けてるかなと。
(12)はアンソニー・ハミルトンっぽい古くさいソウル風味でそれまでの淫靡な空気を一掃。
仕切り直しの甘いスロウ(13)(14)(15)に続くブライアン・マイケル・コックスの(16)が妙に場違いっぽく感じるのはワタクシだけでしょうか(笑)。

日本盤はアイズレー・ブラザーズを連想させるボーナス・トラック(18)がついており、どうせなら日本盤のほうがおすすめ。
ヴァラエティに富んだ内容で、ラヒームのファルセットをまじえたテナーもソウルを感じさせて素晴らしい。
いきなりではございますが、早くも08年R&Bベスト10確定盤登場か?と思わせる出来の、どなたにもおすすめできる今様R&Bアルバム。