01 Takin' It To The Streets
02 People Get Ready
03 Grandma's Hands
04 Love's In Need Of Love Today
05 Beautiful World
06 Don't Give Up
07 Wade In The Water
08 Someday We'll All Be Free
09 Everlasting
10 Fragile
11 Peace In The Valley
12 Street Jam
13 Lovely Day
テイク6初のカヴァー・アルバム。
今回のプロデューサーはなんとマーカス・ミラー!
マーカス・ミラーというと80年代にルーサー・ヴァンドロスと組んだ都会的なグルーヴを思い出しますが、ここでは彼らのコーラスに比重を置いた抑制された音作りが好感持てます。
(1)はドゥービー・ブラザーズ、というかマイケル・マクドナルドのカヴァーですが彼らのヴォーカル・アレンジでイントロダクションとしては最適。
(2)でのカーティス・メイフィールド、(4)でのスティーヴィー・ワンダーは王道的な作りですが、(5)のタイトル曲はなんとAORの巨人、ドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.」をアダプト。
オリジナルのキラキラ感はないものの、落ち着きはらった端正なコーラスで聴かせます。
(6)はピーター・ガブリエルのカヴァー(オリジナルはケイト・ブッシュとのデュエット)。
こっちはちょっとオリジナルに負けてるかな。
オリジナルは敗北感たっぷりのピーターのヴォーカルと、それを包みこむケイトのヴォーカルが凄かったもん。
悪い意味でやや甘きに流れた、という感じ。
だったら(10)のスティングのカヴァーの方がいい。
でも個人的にはやっぱり(8)のダニー・ハサウェイのカヴァーが一番スキ。
これはホント、70年代のゴスペルだったんだね。
どう料理してもいいものはいい。
(13)はGAPのCMで有名になったビル・ウィザーズの曲。
ビル・ウィザーズでゴスペルなら「Lean On Me」を持ってくるところでしょうが、そうしないのがイイところでしょうか(笑)。
94年以降、空前のコーラス・グループ・ブームに乗せられて行くべき道を迷ったような作品も見られましたが、もう大丈夫。
いよいよ円熟味を増してきました。
最近流行してるハモネプもいいけど、テイク6もね、みたいな事がレコ屋の宣伝文句に書いてあったな。
確かにこれならいい教科書になるでしょう。
迷わずおすすめ。
コメントなどありましたらどうぞ。