1. Harlem Blues / Branford Marsalis ... / 4:50
2. Say Hey / Branford Marsalis ... / 3:18
3. Knocked Out the Box / Branford Marsalis ... / 1:35
4. Again, Never / Branford Marsalis ... / 3:54
5. Mo' Better Blues / Branford Marsalis ... / 3:39
6. Pop Top 40 / Denzel Washington ... / 5:40
7. Beneath the Underdog / Branford Marsalis ... / 5:07
8. Jazz Thing / Gangstarr ... / 4:50
9. Harlem Blues [Acapulco Version] / Cynda Williams ... / 4:48
BRANFORD MARSARIS : Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet
90年に公開されたスパイク・リー監督の映画サウンドトラック。
デンゼル・ワシントンとウェズリー・スナイプス、あとワキ役でサミュエル・L・ジャクソンが共演しているという今となってはほぼ見ることのできない顔合わせの映画です。
ジャケットからしてケッサクで、自分の映画「Do The Right Thing」の上に本作のポスターを貼りつけるという念の入れよう。
スティングと一緒にやっていた、という印象の方が強いブランフォード・マルサリスとケニー・カークランドが参加。
まずは何と言っても冒頭の(1)。
二股をかけられた女性シンガー役のおねいちゃんがデンゼル・ワシントン演じるトランペッターを想いつつ歌うシーンは圧巻でした(本人が歌ってるのか吹き替えかはわかりません)。
失恋を歌う女性ヴォーカルにそっと寄り添うようなブランフォード・マルサリスのサックスがこれまた素晴らしい。
作曲者のW.C. Handyってブルーズのあの人なのかな。
この人の名前の賞かなんかなかったっけ。
そしてヒップホップ・ファンにはGangstarrの(8)でしょうか。
これは90年当時のジャズに対するヒップホップ・サイドからの回答、だったのでしょうか。
そしてブランフォード・マルサリス率いるクインテットの繰り出すジャズ・ナンバーがまたカッコイイ。
映画ではデンゼル・ワシントンとウェズリー・スナイプスがフロント・マンになってましたが、吹き替えやらせてもサマになるなあと。
(2)(3)なんかはハード・バップになるのかなどうなのかな。
音の感じがいかにも80年代末期だなというかんじはしますが、お見事でございます。
映画はレンタルビデオで見ましたが、これDVDにならないのかなあ。
01. Hi Power Gangster / Mr.Capone-E Feat,Hi Power Soliders
02. World Famous / Lighter Shade Of Brown Feat,Rappin 4-Tay
03. Lil' Don Juan / Slow Pain
04. For The Streets / Mr.Criminal
05. Come Smoke With Me / South Siders Feat,Lil Tweety & Malow Mac
06. Blow Your Lights Out / Seldom Seem Feat,Diamonique
07. I Wanna Be Freaked / Mr.Capone-E
08. Touch Of Julius / C-Blunt Feat,Betty Boo
09. Gangsters / Tommy Gun
10. Rider / Brown Boy
11. West Coast Locos / Don Cisco
12. G'Fellas Rap Dirty / G'fellas
13. West Coast Do Or Die / Scrappy Loco Feat,Mr.Capone-E
14. In This Bitch / Seldom Seem Feat,3XL & Diamonique
15. Having A Smokeout / South Siders Feat,Mr.Criminal
16. Palm Tree's & Sunshine / Junebug Slim
17. Bed Drama / Lawless
THUMPレコードのラッパーさん達をコンパイルしたアルバムの第二弾。
2005年に第一弾についてエントリーいたしましたが、個人的にはこちらの方がいいかなとも思います。
ZAPPとの共演盤が大きな話題を呼んだチカーノ・ラップの第一人者、Mr.Capone-Eを筆頭にRappin 4-Tayといった有名どころからぜんぜん知らんラッパーまでいろいろ入っております。
Mr.Capone-Eのギャングスタな(1)、トークボックスを使ったザッピーな(4)(8)、メロウな(16)(17)など親しみやすい作品が入っており、これからの季節のドライブのお供に最適でしょう。
こういうのは国内での紹介がほとんどないのでざっくりしたコンピで気軽に聴く方があってるのかな。
収録曲には(3)の「Ring My Bell」とか(7)の「Free」とかの大ネタを使えどもクレジットには載っておらず、THUMPはやくざレーベルと見えて権利金などはいっさい払ってないようなそんな気がします。
古いソウルのコンピも相当扱ってるみたいだけど、そのうち思いっきり手入れがはいるようなそんな気が。
で、このシリーズを監修してるDJ DASKさんという人は日本人だったのね。
はじめてしった(笑)。
01. Roy C's Theme Song - The Honey Drippers
02. Impeach The President - The Honey Drippers
03. A Funky Xmas To You - J.Hines &The Boys
04. Funky Funk (Pt.1) - J.Hines &The Boys
05. Funky Funk (Pt.2) - J.Hines &The Boys
06. Hustle On Down (Pt.1) - Michael Legrair
07. Hustle On Down (Pt.2) - Michael Legrair
08. I Can't Stop You From Doing - The Honey Drippers
09. Why Did You Fall In Love With Me? - The Mark IV
10.I'm So Proud Of You - The Mark IV
11.You've Got To Say What You Mean - Attractions
12.Did I Do The Right Thing - Attractions
13.Got To Get Me A Wife - James Shaw
14.Guilty Of Adultry - James Shaw
15.Got To Get Enough - Dynamite Singcetary
16.I Ain't Gonna Take No For An Answer - Dynamite Singcetary
17.Who's Making Love - Robert (Bobby) Harrison
18.Nasty (Let's Get Nasty) - Chuck Steven
19.She's A Merry Go Around - Michael Legrair &The Honey Drippers
ロイ・Cが制作に関わったシンガー/グループをコンパイルしたアルバム。
この盤の目玉は何と言っても(2)でしょう。
この曲のイントロ部分はジェイムズ・ブラウンの「Funky Drummer」とならぶブレイクビーツの定番として使われまくっておりますが、これはハニードリッパーズの人気というよりはこのビートを最初にサンプリングしたヒップホップ初期に登場したグループ、オーディオ・トゥーの「Top Billin'」がヒップホップ・シーンに衝撃を与えた部分を評価すべきでしょう。
そしてオーディオ・トゥーが「Top Billin'」で「作った」ビートはメアリ・J・ブライジの出世作「Real Love」にもサンプリングされてヒップホップ・ソウルの幕開けに一役買うなど長い影響力を与え続けており、おおもとのハニードリッパーズの評価に繋がる、というのがワタクシの見方です。
アルバムの中身ですが、前半の(1)〜(8)は土臭いかんじのファンクが収録されており、(9)以降はどっぷりのサザン/ディープ・ソウルが入ってくるという作りで、(11)(12)なんかはすばらしい。
とはいうものの、ジョニー・テイラーのカヴァーとなる(17)はドラムがやっすい打ち込みでズッコケます。
ヴォーカルはなかなか熱くていいんですがこの作品だけ時期がずれてるのかな。
基本的なスタンスはロイ・Cがどうのこうのと言うよりも、ヒップホップのブレイクビーツの大本を入り口に、70年代のサザン・ソウルを体験する好コンピレーションとして聴くのが良いような気がします。
01 The Lyrics / Darling
02 The Lyrics / How A Woman Does Her Man
03 The Lyrics / The Side Wind
04 Percy Milem / Crying Baby, Baby, Baby
05 Percy Milem / I Don't Know What You've Got
06 Percy Milem / She's A Mover
07 Percy Milem / I Slipped A Little
08 Percy Milem / I'm Crying Over You
09 O. V. Wright / That's How Strong My Love Is
10 O. V. Wright / There Goes My Used To Be
11 Phillip & The Faithfuls / Love Me
12 The Vel Tones / I Do
13 Gene "Bowlegs" Miller / Toddlin'
14 Eddie Jefferson / Some Other Time
15 Timmy Thomas / Have Some Boogaloo
16 Timmy Thomas / It's My Life
17 Timmy Thomas / Whole Lot Of Shakin' Goin' On
18 Barbara Perry / Unlovable
19 Barbara Perry / You Ain't Woman Enough
20 "Wee" Willie Walker / I Aint Gonna Cheat No More
21 "Wee" Willie Walker / I Don't Want To Take A Chance
60年代サザン・ソウルの殿堂、ゴールドワックス・レコードの特集第2段。
第1集ではジェイムズ・カーやスペンサー・ウィギンズ、オヴェイションズ等の有名歌手がてんこ盛りでしたが、この第2集の目玉は何といってもO.V.ライトがゴールドワックスに録音した(9)でしょう。
オーティス・レディングのヴァージョンが最も有名ですが、このオリジナルのヴァージョンの味わい深さも特筆もの。
後にハイ録音でもメドレー形式で再演しますが、こちらの方が数段上。
また、個人的にはティミー・トーマスの録音(15)〜(17)が気にかかりました。
70年代に入ってからのリズム・ボックス使用の草分けになった曲と言われるクールな味わいの「Why Can't We Live Together?」しか知らなかったので、このゴールドワックス時代の熱い歌唱には一驚という感じです。
全体の印象は熱い歌唱のオンパレードで、このレーベルの特色がよく出ています。
スタックスのシングルズ・コレクション9枚組、アトランティックの1974年までのR&B全集7枚組と、このゴールドワックスの2枚組を合わせれば60年代サザン・ソウルの流れは押さえたも同然でしょう。
ただ、まだサウンド・ステージ・セブンとか傍流レーベルの流れの部分もありますからしつこく追っていくとさらなる泥沼に足を突っ込むことになりますが…。
01. Cali Living / Junebug Slim / 3:52
02. Player in You / G' Fellas / 5:00
03. Ground Shakin' Switches / Mista Scrap / 3:54
04. Would You Forgive Me / 1 Mr / 4:01
05. Street Life / Lighter Shade Of Brown / 4:18
06. Wish Upon a Star / Junebug Slim / 4:36
07. The 13 / Slow Pain, Sniper / 4:10
08. Your Love / Mister D, DTX / 4:53
09. Love You More / Brown Boy / 4:19
10. Love You So / Malow Mac / 4:06
11. Lovely / Adolfo / 4:02
12. Summertime Groove / Junebug Slim / 3:31
13. Can I Kick It / Capone / 4:48
14. Take Another Hit / Hellbound / 5:41
15. I Come From / Scrappy Loco / 4:43
16. On a Sunday / Mr. Capone-E, DTTX / 4:23
Thumbというレーベルのラッパーを集めた編集盤の第一弾(らしい)。
カリフォルニア南部ということで、延々とメロウな西海岸ヒップホップが垂れ流し。
クレジットもなにもなく、ネタはさっぱりわからねど、(13)でやっとこテディ・ペンダーグラスの「Love T.K.O.」が出てきてネタがわかった(笑)。
ネタは黒人音楽ながらもラテンなまりのラップがなかなか気に入りました。
全編レイドバックしまくりなんで、部屋でのBGMでかけっぱなしにしとくのが一番向いてるかなあ。
アメリカのチカーノはローライダーでこういうのを聴いてるのかなあ。
そろそろこの辺のシーンも表層化されそうな気もするんですが、それがいつ、どういうタイミングで出てくるのか。
チカーノ・ヒップホップにおけるデフ・ジャムやデス・ロウ・レコードが出てくるのはいつかなあ。