Love Songs - 20 Classic Hits / Stevie Wonder

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01. Contract On Love
02. My Cherie Amour
03. Until You Come Back To Me
04. Yester-Me Yester-You Yesterday
05. Never Had A Dream Come True
06. If You Really Love Me
07. Heaven Help Us All
08. Never Dreamed You'd Leave In Summer
09. Place In The Sun
10. Alfie
11. Hey Love
12. For Once In My Life
13. We Can Work It Out
14. I Was Made To Love Her
15. Dont Know Why I Love You
16. Blowin In The Wind
17. Shoobe Doobe Doo Da Day
18. I'm Wondering
19. Nothings Too Good For My Baby
20. Signed Sealed Delivered Im Yours

黒人音楽のみならず、全てのポップス界に影響を与えたスティーヴィー・ワンダー初期のベストを。
60年代の彼は、まだプロデュースを任せてもらえなかったためか、一介のソウル・シンガーとしての印象の域を出ず、後に見せる神が憑依したような姿は見せませんが、ソングライターとしての非凡さは既に突出していることがよくわかります。
(2)(4)(12)(14)(20)あたりがやはり素晴らしい。
このベストにはリトル・スティーヴィー・ワンダー時代のヒット「Fingertips (Part 2)」が収められておらず、個人的にはかなり不満。
このライヴ・ヴァージョンはブレイク前のこわいもの知らず的な勢いがあり、子供なスティーヴィーの暴れっぷりが凄い一曲。
ちうか、このアルバム・タイトルがラブソングズだから入れられなかったのか?

Music Of My Mind / Stevie Wonder

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01 Love Having You Around
02 Superwoman
03 I Love Every Little Thing About You
04 Sweet Little Girl
05 Happier Than The Morning Sun
06 Girl Blue
07 Seems So Long
08 Keep On Running
09 Evil

スティーヴィー・ワンダーは21歳の誕生日にそれまで蓄えられていた印税を自由にできるようになり、併せてモータウンとの契約更改の際にそれまで認められていなかったアルバム制作の自由を手に入れます。
そしてスティーヴィーはニューヨークにあるジミ・ヘンドリックスが作ったエレクトリック・レディランド・スタジオにこもり、当時最新鋭のモーグ・シンセサイザーを持ち込んで、シンセサイザー・エンジニアのセシル&マーゴレフをスタジオに迎えて70年代に渡って黒人音楽のみならずポップス界に衝撃を与え続けることになる作品を作ることになります。
このアルバムはその第一弾で72年3月に発売されています。
個人的には(2)が一番お気に入り。
二部に別れた曲構成など、それまでのモータウンにはなかった大胆な試みがなされ、素晴らしい効果 をあげています。
後のスティーヴィーに比べればセールス的には芳しくなかったようですが、それでも後年の作品に決してヒケをとっているわけではありません。
70年代にわたる活躍の基盤を作ったスプリングボード的な作品。


Talking Book / Stevie Wonder

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01 You Are the Sunshine of My Life
02 Maybe Your Baby
03 You and I
04 Tuesday Heartbreak
05 You've Got It Bad Girl
06 Superstition
07 Big Brother
08 Blame It on the Sun
09 Looking for another Pure Love
10 I Believe

スティーヴィー・ワンダーの70年代における黄金のキャリアの幕開けを告げる作品。
前作「Music of My Mind」からわずか半年という短いインターバルでリリースされたこの作品、R&B、ポップ・チャートでも大ヒットになりました。
(4)ではデヴィッド・サンボーン、(9)ではジェフ・ベックがゲスト参加と話題となりましたが、単なる添え物にならずに、スティーヴィー自身の音楽の中に取り込んでしまっているのが立派。
(6)のようなファンクも無理なく取り込み、モータウンが作り出したビートに縛られず、最新機器であるシンセサイザーを使用して新たな地平を開拓しながらも、後年になっても全く色褪せることのないエヴァーグリーンたる音楽を作りあげたあたりが彼の奇跡的なところだと思います。
とにかく駄曲ナシ、大傑作アルバム。


Innervisions / Stevie Wonder

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01 Too High
02 Visions
03 Living For The City
04 Golden Lady
05 Higher Ground
06 Jesus Children Of America
07 All In Love Is Fair
08 Don't You Worry 'Bout A Thing
09 He's Misstra Know-It-All

70年代の音楽界全体で最も影響力の強かったシンガー であり、クリエイターだったのがスティーヴィー・ワンダー。
このアルバムはそんな中でも彼の最高傑作の誉れ高い1枚。
まず1曲目の「Too High」からシンセ・ベースを基調とする恐ろしいほどブッ飛んだサウンドに圧倒されます。
この作品の聴き物はやはり3曲目の「Living For The City」でしょう。
「とうちゃんは日14時間働いて1ドルもらえるかどうか、かあちゃんは人んちの床みがきして1ペニイもらえるかどうか、ねえちゃんの服はオンボロ、にいちゃんは頭いいのに黒人ってだけで職が見つからないんだ。それでもこの街で生きていければ。」と歌い、イナカから出てきた当のにいちゃんはニューヨークについた瞬間、わけのわからん奴等にだまされて無実の罪で刑務所行き、もうムチャクチャな詞の内容ですが、これが大ヒット、彼の代表作のひとつとなります。
このへヴィな曲に続く美しいメロディの「Golden Lady」が心をなごませます。
そして後半、「Don't You Worry 'bout A Thing」でサルサ・リズムに乗って(当時流行ってたらしい)みんなを励ますスティーヴィー。
たしかこの曲は91年ごろインコグニートがカヴァーしてたかな。
モータウンから相当ボられてだろうとはいえ(いや、想像なんですけど)、かなりのお金持ちだったであろうスティーヴィーが伝える黒人としての意識の高さといい、アルバムの構成といい、曲のツブといい、奇跡的としかいいようのないアルバム。


Fulfillingness First Finale / Stevie Wonder

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01 Smile Please
02 Heaven Is 10 Zillion Light Years Away
03 Too Shy To Say
04 Boogie On Reggae Woman
05 Creepin'
06 You Haven't Done Nothin
07 It Ain't No Use
08 They Won't Go When I Go
09 Bird Of Beauty
10 Please Don't Go

「第一幕のフィナーレ」と題されたアルバム・タイトル。
この前年、彼は交通事故に会い重傷を負いますが、奇跡的に回復、このアルバムのリリースにこぎつけます。 前二作と比べると、ドカンと来る曲は少ないですが、当然高品質。
この作品もグラミー賞総ナメだったらしいし。
(4)でのレゲエの取り入れ方の素早さ、そして巧みさが目を引きます。
(6)はジャクソン・ファイヴをコーラスに迎えた「Superstition」とよく似た手触りのファンク・チューン。
そして(9)はセルジオ・メンデスの協力を得て作られたラテン色強いナンバー。
全方位ぶりは変わりません。
「Talking Book」と「Innervisions」とこのアルバムを含めて俗にスティーヴィー三部作、と括られていますが、当然ながらこの後も彼の黄金のキャリアは続いていきます。


Songs In The key Of Life / Stevie Wonder

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Disc 1:
01 Love's In Need Of Love Today
02 Have A Talk With God
03 Village Ghetto Land
04 Contusion
05 Sir Duke
06 I Wish
07 Knocks Me Off My Feet
08 Pastime Paradise
09 Summer Soft
10 Ordinary Pain
11 Saturn
12 Ebony Eyes

Disc 2:
01 Isn't She Lovely
02 Joy Inside My Tears
03 Black Man
04 Ngiculela - Es Una Historia - I Am Singing
05 If It's Magic
06 As
07 Another Star
08 All Day Sucker
09 Easy Goin' Evening (My Mama's Call)

74年に「Fulfillingness First Finale」をリリースしたスティーヴィーは、第一幕目のフィナーレよろしく75年は全く新作を発表しませんでした。
(75年にアルバム「時の流れに」でグラミー賞を受賞したポール・サイモンは受賞スピーチで「誰よりもまず、今年アルバムを発表しなかったスティーヴィー・ワンダーに感謝します。」と冗談まじりに言ったのは有名)
そして76年に1300万ドルという空前の額でモータウンとの契約更改を終えた直後にリリースされたのがこの作品。
当時は2枚組にシングルをつけて発売されたとんでもないボリュームのこの作品、なんと12週にわたってチャートのナンバーワンを独占し続けた記録的なアルバムです。
当然内容もとんでもなく高品質、どれから手をつけていいやらわけがわからなくなるほどの名作揃い。
ディスク1では個人的には(4)(5)(6)(7)(8)の流れが大好き。
フュージョンの先駆けのようなインストゥルメンタル(4)から一転、デューク・エリントンに捧げる楽しいナンバー(5)、そして幼い日の事を思い描くグルーヴィーな(6)、一転ミディアム・スロウにテンポが落ちる(7)、クーリオのサンプリング・チューンでも有名な(8)。ここまでだけでもアルバム一枚分以上の満足度は優にあります。
ディスク2では(1)(2)(3)(4)(5)(6)あたりの流れが個人的に好き。
スティーヴィーのハーモニカがマジで泣かせる(1)、教師達が子供たちにアメリカの歴史を飾る人物を説くゴスペル風ファンク・チューン(3)、ズールー語、スペイン語、そして英語で歌いつぐ(4)ハービー・ハンコックが参加した(6)。
94年に入ってこのアルバムの制作過程をドキュメンタリー形式で紹介したヴィデオ/レーザーディスク/DVDが発売されていますので、そちらも超おすすめの内容。
まさしくスティーヴィーの編纂した音楽図鑑。
必携の大傑作。


Hotter Than July / Stevie Wonder

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01 Did I Hear You Say You Love Me
02 All I Do
03 Rocket Love
04 I Ain't Gonna Stand For It
05 As If You Read My Mind
06 Master Blaster (Jammin')
07 Do Like You
08 Cash In Your Face
09 Lately
10 Happy Birthday

サントラ盤「Journey Through The Secret Life Of Plants」をはさんで発表された久々のオリジナル・アルバム。
このアルバムがスティーヴィー初体験だったかな。
アップではどこかAORっぽいアレンジが面白い(2)がいい感じ。
ボブ・マーリィも歌詞に出てくる(6)はレゲエ・リズムで相変わらずの全方位ぶり。
スロウでは後年Jodeciによってカヴァーされた(9)が白眉。
そして(10)は黒人指導者のマーティン・ルーサー・キング師に捧げられた曲。
このころ彼はキング師の誕生日を国民の祝日とする運動を展開しており、そのために作られました。
当時何も知らんで、「ディスコでかかるハッピーバースデーの歌」という認識しかありませんでしたが…。
個人的にはスティーヴィーの興味はここまで。
80年代にも「心の愛」などのヒットを飛ばしていきます。


Jungle Fever / Stevie Wonder~

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01. Fun Day
02. Queen In the black
03. These Three Words
04. Each Other's Throat
05. If She Breaks Your Heart
06. Gotta Have You
07. Make Sure You're Sure
08. Jungle Fever
09. I Go Sailing
10. Chemical Love
11. Lighting Up The Candles

70年代の黒人音楽を牽引してきた天才・スティーヴィー・ワンダーが90年代に入って初めて発表したアルバム。 スパイク・リー監督の同名映画のサントラと位置されていますが、全て自演しているので、スティーヴィーのオリジナル作として良いでしょう。 70年代に発表した「Talking Book」や「Innervisions」のような尖鋭的な表情は見えないものの、穏やかな表情をした、全く変わることのないスティーヴィーの音楽を聴くことができます。 この時期のチャート関係には疎いのでよくわかりませんが、結構地味なアルバムと位 置づけられているのではないでしょうか? だとすると残念なことです。 まあ当然のことながらヒップホップには無縁な人なので、セールスには苦労するかもしれませんが。 1曲目の「Fun Day」なんかは朝のお目覚めミュージックとして一日のスタートを切るのに最適な音楽なんじゃないかなと思います。


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