Blackstreet / Blackstreet

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01. Intro (Interlude) [Blackstreet Philosophy] (Riley/Smith) - :56
02. Baby Be Mine (Iverson/Riley/Stonestreet/Williams) - 3:02
03. U Blow My Mind (Hannibal/Hollister/Riley) - 3:50
04. Hey Love (Keep It Real) (Interlude) (Dickey/Riley/Sylvers) - 1:12
05. I Like the Way You Work (Graham/Hannibal/Little/Riley/Riley/Smith) - 4:44
06. Good Life (Brown/Callis/Linzer/Riley/Wynn) - 4:05
07. Physical Thing (Drakeford/Hannibal/Little/Riley/Riley/Tex/Williams) - 4:39
08. Make U Wet (Barber/Davidson/Hannibal/Riley/Sylvers) - 4:59
09. Booti Call (Clinton/Dickey/Riley/Riley/Sermon/Shider/Spradley/Sylvers/Troutman) - 4:27
10. Love's in Need (Wonder) - 4:41
11. Joy (Jackson/Lucas/Riley) - 4:54
12. Before I Let You Go (Hannibal/Hollister/Riley/Riley/Sylvers) - 5:00
13. Confession (Interlude) (Hollister/Riley/Riley/Williams) - :54
14. Falling in Love Again (Hannibal/Hollister/Little/Riley/Riley) - 4:34
15. Candlelight Night (Interlude) (Riley/Taliaferro) - :55
16. Tonight's the Night (Hugo/Lucas/Riley/Riley/Williams) - 4:18
17. Happy Home (Davis/Hannibal/Riley/Riley) - 5:38
18. Wanna Make Love (Riley/Stonestreet/Watkins) - 5:03
19. Once in a Lifetime (Interlude) (Riley/Taliaferro) - 1:03
20. Givin' You All My Lovin' [*] (Riley/Riley/Smith/Sylvers) - 4:12

80年後半に新しい黒人音楽のスタイル、ニュー・ジャック・スウィングを創りだし、90年代のシー ンをリードしまくった才人、テディ・ライリーが、Guy解散後、新しく作ったグループです。
92年発表のプロデュース作、ボビー・ブラウンの「Bobby」で提示した新しいタイプのニュー・ジャック・スウィングをさらに展開して、彼ならではスタイルを作っています。
音数を減らし、また音色にテディ独特のカラーを盛り込んだスタイルは、ニュー・ジャック・リズムと共に、新生テディを印象づけてくれました。
このアルバムは前半に固められたアップ・ナンバーがGAPバンド、スレイヴ、Pファンク等80年代ファンクバンドのサンプリングしまくりで最高にカッコ良いのですが、対するスロウはどうも印象に残る曲が少なく、それがこのアルバムの弱点ですが、 それも気にならないほどの高品質です。
このあたりはヒップホップ畑出身の特徴といえるのでしょうか。
とにかく、この作品は聴き狂いました。

Another Level / Blackstreet

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01. Blackstreet Intro (Hannibal/Riley) - 1:14
02. This Is How We Roll (Dean/Pimental/Riley) - 3:31
03. No Diggity (Dr Dre [1]/Hannibal/Riley/Stewart/Walters) - 5:03
04. Fix (Hannibal/Riley/Riley) - 4:04
05. Good Lovin' (Blaire/Hannibal/Riley/Riley) - 4:31
06. Let's Stay in Love (Blaire/Hannibal/Riley) - 4:15
07. We Gonna Take You Back (Anderson/Hannibal/Harrell/Riley) - 5:17
08. Never Gonna Let You Go (Blaire/Hannibal/Middleton/Riley/Riley) - 5:00
09. I Wanna Be Your Man (Anderson/Hannibal/Riley/Riley/Williams) - 4:05
10. Taja's Lude (Interlude) (Riley) - :27
11. My Paradise (Interlude) (Blaire/Hannibal/Middleton/Riley) - 2:11
12. Deja's Poem (Riley/Roberts) - :24
13. Can't Buy Me Love (Lennon/McCartney?) - 3:30
14. Blackstreet (On the Radio) - 3:18
15. I Can't Get You (Out of My Mind) (Hoggs/Lighty/Riley/Williams) - 4:50
16. I'll Give It to You (Blaire/Hannibal/Hargrove/Riley) - 4:16
17. Happy Song (Tonite) (Anderson/Middleton/Riley/Sims) - 5:38
18. Motherlude (McKenzie?/Middleton/Riley/Williams) - 4:35
19. Lord Is Real (Time Will Reveal) (Bell/Hannibal/Middleton/Riley) - 4:13

テディ・ライリー率いるブラックストリートのセカンド・アルバム。
若干のメンバーチェンジを経て、発表された本作、アップは、元NWAといういうよりは、Gファンクの 大物といった形容がピッタリくるドクター・ドレイが参加した「No Diggity」が大ヒット、また、ビー トルズの「Can't Buy Me Love」を原型をとどめないまでにリメイク、大きな話題を呼びました。
スロウは、どちらかというと、セクシーよりほのぼの、といった作風のものが並び、そのなかで一番カ ワイイ「I Wanna Be Your Man」が気に入りました。
また、アルバムの最後にはモロにゴスペルの「The Load Is Real(Time Will Revival)」が入っており、テディのルーツをさらけだします。
とはいうものの、個人的には、アルバムの楽曲よりも、Guyの「Goodbye Love」を下敷きにした、と いうかモロに「Goodbye Love」になっちゃってる「Don't Leave Me」のGoodbye Mixにマジしびれましたので、アルバムの曲がなかなか耳に入ってこないんですけど(笑)。
ファーストを聴きくるっていたので、期待が大きすぎたのかなとも思いますが…。

Greatest Remixes +1 / Blackstreet

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01.Take Me There-Want U Back Mix 
02.Booti Call-K.C. Miami Mix 
03.Baby Be Mine-Radio Remix (US Promo Only) 
04.I Like The Way You Work-T.R. Uptown Mix 
05.I Like It 
06.U Blow My Mind-Craig Mack Basic 4 (UK Only) 
07.No Diggity-Das Diggity Radio (US Promo Only) 
08.Fix-Dezo-Call Me Mix (US Promo Only) 
09.Happy Song (Tonite)-Full Crew Remix Featuring Rimes (UK Only Remix) 
10.Think About You-All I Do (US Promo Only)  
11.Think About You-Quiet Storm (US Promo Only) 
12.Tonight's The Night-Album Mix Featuring SWV 
13.Joy-Uptown Joy 
14.Booti Call-Gotta Get U Home With Me Mix 
15.I Like The Way You Work-Ballad Mix 
16.Don't Leave Me-Goodbye Remix (US Promo Only) 
17.Before I Let You Go-Blackstreet Live Version

タワーレコードのみで発売されるブラックストリートのリミックス集。
テディ・ライリー絶頂期にやった仕事ばかりだけに悪いはずはありません。
デバージの(5)がレア度からいっても最重要トラックであることは認めますが、自分にとっての最重要トラックは(16)。
完成度からいってもこれが一番だと思うんですが。
ま、Guyの「Goodbye Love」のカヴァーやんけといわれればそれまでですが、そういった枠にハマラないよさがこのトラックにあります。
うーん、時代に押されてる勢いっていうのかな。
日本にこれだけテディ信者がいるっていうのは、ニュー・ジャック・スウィングという黒人大衆音楽に対してリズム革命を起こしたという偉業のほかにも、なんかある種の危うさみたいなのを孕んでるあたりも見逃せないかなと(今まさに危ういんですが)。
10年以上前、アップに関してはテディが発明したニュー・ジャック・スウィングというリズムに関しては完全にベイビーフェイスやジャム&ルイスは後塵を塵拝していて、テディのリズムをパクってジャネット・ジャクソン(ジャム&ルイス)やボーイズIIメン(ベイビーフェイス或いはダラス・オースティン)は最前線に出たわけだし。
あの軽快なリズムが2〜3年後に(元?)Jodeciのディヴァンテ・スウィングが自分のモノにして、更にディヴァンテの弟子筋にあたるティンバランドが更に革命的ビートを開発し、あっという間にテディ・ライリーのニュー・ジャック・リズムを時代遅れにしてしまうというサイクルを目の当たりにすると、黒人大衆音楽の流行のサイクルのはやさに眩暈がしてまいります。
で、このディスクを聴いてやはり自論を確認せざるを得ません。
「No Diggity」で使った方法論がテディ・ライリーをダメにしたと…。

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