Bridging The Gap / Charlie Wilson

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01. Absolutely / Hale, Stewart / 3:56
02. Another Man / Watkins, Woodard / 4:17
03. Without You / Hale, Harper, Stewart, Willis / 5:00
04. Would You Mind / Hale, Stewart / 4:10
05. Big Pimpin' / Hale, Stewart / 3:36
06. Can I Take You Home / Hale, Stewart / 4:12
07. For Your Love / Morris, Nelson / 4:59
08. Now Ya Sayin' Bye / Hale, Stewart / 3:58
09. Him Or Me / Hale, Stewart / 3:56
10. Sweet Love / Morris, Nelson / 4:57
11. Come Back My Way / Hale, Stewart / 3:56
12. A Wonderful One / Stone / 4:13
13. Charlie's Angel / Hale, Stewart / 9:19

80 年代に、現在ヒップホップ系からサンプリングされまくり、カヴァーされまくり(ブラックストリートの「U Blow My Mind」や、II D Extremeが代表的)の「Outstanding」や名作スロウ「Yearning For Your Love」で人気を博したファンク・バンド、GAPバンドのリード・ヴォーカリスト、チャーリー・ウィルソンのソロ・アルバム。
先述したUWFオールスターズのライヴ(レコード会社が同じでした)でもその衰えを知らないヴォーカルを活かしてフィーチュアされまくって、健在をアピールしておりました。
もちろん、90年代にはヒップホップ系の人達にサンプリングされまくっていたので、ここらで再評価されても全くおかしくなかったのですが、やっとこそれにふさわしい作品ができたというところでしょう。

まず最新流行のサウンドを身にまといつつ登場しますが、それが全く浮いていない事に一驚しました。
若手ゲストも数名参加しており、2曲目の「Another Man」ではCaseが、5曲目の「Big Pimpin'」ではスヌープ・ドッグ(スヌープの2作目「Doggfather」でチャーリー・ウィルソンが客演)とネイト・ドッグが、7曲目の「For Your Love」ではマーク・ネルソンがそれぞれ華を添えております。
いずれも、ゲストという立場をわきまえた、というよりチャーリー・ウィルソンの色が強力に出てて、よろしうございました。
まあゲストなしでもイケてる気もしましたが、セールスの部分とかも考えての起用なのかな〜。

後半あたりからのミディアム〜スロウはまさに独壇場。
そして、13曲目のGAPバンドの名作「Outstanding」の新録(たぶん)が。
90年代にはPファンク勢、アイズレー・ブラザーズ、オージェイズとヴェテラン勢の巻き返しが目立ちましたが、この作品もその一枚に加えてよいでしょう。

次は、GAPバンドとしての復活が待たれるところです。

Uncle Charlie / Charlie Wilson

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1. Musta Heard / Cole, Coleman, Fauntleroy ... / 3:16
2. Shawty Come Back / Beckett, Crowley, Pagani ... / 3:03
3. There Goes My Baby / Allen, Copeland, Pagani ... / 3:27
4. Can't Live Without You / Fauntleroy, Mason, Russell ... / 4:17
5. Back to Love / Fleurimond, McKinney?, Walker ... / 4:18
6. One Time / Austin, Baker / 3:12
7. Let It Out / Broadus, Pagani, Richard ... / 3:51
8. Love, Love, Love / Boyd, Fauntleroy, Mason, Pratt ... / 3:36
9. What You Do to Me / Nelkin, Vertelney, Wilson / 3:25
10. Homeless / Dawkins, Dixon, Mason, Russell ... / 4:11
11. Thinkin' of You / Fauntleroy, Mason, Russell ... / 3:59
12. Supa Sexxy / Foxx, T Pain / 4:10

80年代はギャップ・バンドのヴォーカリストとして脚光を浴び、90年代にはアーロン・ホールをはじめとするフォロワーに支えられて乗り切ったチャーリー・ウィルソンですが、21世紀になってもスヌープをはじめとするヒップホップ方面からのリスペクトによっての客演仕事はひきも切らず、

若干若作りに過ぎる(1)(2)での肩慣らしに続くベイビーフェイス、カルヴァン・リチャードソン、ダリル・シモンズといった大物がソングライティングに名を連ねる(3)がまず素晴らしい。
ベイビーフェイスもまだやる気あるのか(笑)。
続くアンダードッグス制作の(4)も元トゥループのスティーヴ・ラッセルがソングライティングとコーラスで参加。
スティーヴは今作にかなり関わっておりますな。
ニーヨ風味の(5)、R・ケリー風味の(6)も意外と似合っております。
そしてスヌープ参加のファンクが(7)がスゴイ。
ギャップ・バンド時代の「Early In The Morning」をネタにハウス風味のビートとオートチューンで21世紀風に仕上げております。
そして(8)(9)(10)のスロウはお手のもの。
(11)で再度ファンクに回帰した後は(12)でさらに熱くなります。
素晴らしい。

単純にイイ曲をイイシンガーが歌えばイイアルバムになるという見本。
これもベスト10候補だな。

感想などございましたらどうぞ。