Feels Good / Glenn Jones

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01. Dreams Do Come True (Jackson/Rideout) - 4:44
02. Every Time (Eastmond/Jones) - 4:30
03. Feels Good (King/Middleton) - 4:15
04. All That You Need (Brown/Eastmond/Jones) - 4:49
05. I Wonder Why (Jones/Vannelli) - 4:34
06. Girl in the Corner (Jones/Vannelli) - 3:58
07. I'll Always Be Here (Interlude) performed by Jones / Jones, Genobia Jeter - 1:46
08. Has Anybody? (Jackson/Jones/Rideout) - 4:22
09. From Now On (Chambers/Eastmond/Gladstone) - 4:30
10. When Love Breaks U Down (Jones/Vannelli) - 3:46
11. In Your Eyes (Eastmond/Jones) - 4:03
12. You Should've Stayed Here (Middleton) - 4:10

80 年代屈指のソウル・シンガーとして活躍、90年代に入ってもアトランティック・レコードで充実した活動を続けていましたが(90年代の作品では94年の「Here I Am」が一番好きかな)、98年にはインディにて「It's Time」を発表、ボーナス・トラックのライヴではいまだ衰えぬ歌声を披露、新作が待たれていましたが、再度レコード会社を移り、インディでのリリースになりました。
基本的にはミディアム〜スロウ中心の構成で、これは現在のR&Bの趨勢を考えれば致し方ないところでしょう。
特筆すべきは(2)(4)(9)(11)でプロデューサー/ソングライターにバリー・イーストモンドを起用したことで、バリーさんは相変わらずソングライティングにセンスのいいところを見せてくれます。
アルバム収録曲の中でも、やっぱりバリーさんのものをよく聴いちゃうな。
バッキングはインディの悲しさか、打ち込み主体でややチープである感は否めませんが、(5)(6)(10)ではギターで名手ポール・ジャクソン・Jrが参加、 (9)ではレジーナ・ベルがデュエット相手をつとめるなど、クレジットを見るとそこここにニヤッとする名前を散見することができます。
グレンさんのヴォーカルは余裕カマしてるのか、全体的にやや抑え気味の歌唱です。
声量が落ちたとかいう感じじゃなくて、落ち着いたという感じかな。
アルバムの後半に見せるようなキレた歌唱を見せたほうが好みではあるけど、それでも(9)なんかではレジーナに煽られたかのようなヴォーカル。
個人的にはヒューバート・イーヴスIV(この人ってあのヒューバート・イーヴス・IIIの息子なの?)が参加した(11)が一番好きかな。
インディ落ちのためか、やや枯れつつあるような風情も見せますが、依然正統派R&B好きには応えられない内容であることは確かです。
しかしこのおねえちゃんの腰にしがみつくジャケはもうちょっとどうにかならなかったのか?
コスト削減のためにヨメの腰にしがみついたとか?

Forever / Glenn Jones

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01. Another Sad Love Song / Edmonds, Simmons / 4:33
02. Anniversary / Saadiq, Wheeler / 5:22
03. Where Is the Love? / MacDonald?, Salter / 4:07
04. Here I Go Again / Jones / 4:26
05. My First Love / Moore, Winbush / 4:20
06. Reaching for the Sky / Bryson / 4:53
07. You're Sweet, You're Fine, You're Everything / Sawyer / 4:53
08. Show and Tell / Fuller / 4:33
09. Signed, Sealed, Delivered / Garrett, Hardaway, Wonder ... / 3:57
10. I Wish He Didn't Trust Me So Much / Eubanks, Luboff, Payne / 3:57

グレン・ジョーンズひさびさのアルバムはカヴァー集。
プロデューサーはクリス・デイヴィスさんという人ですが、よく知らない人です。
グレンさんは不思議と大物プロデューサーとあんまり組まないんだよなあ。
個人的にはトニーズの(2)に感動。
「うまい」人が歌うとこうなるのかと(笑)。
若干テンポ早めの(3)はジェノビア・ジーターとデュエット。
そして80年代のソロ・シンガー最高のひとり、ピーボ・ブライソンの(6)が染みるなあ。
あとはそのピーボもカヴァーしたアル・ウィルソンの(8)も素晴らしい。
バリー・ホワイト(と思ったら違いました。トゥモローズ・プロミスでした。ご指摘いただいた直哉さんありがとうございます。)の(7)でのムーディさも素晴らしいですが、スティーヴィー・ワンダーのアップ(9)での楽しげな歌唱も良。
「愛するデューク」の一節を挿入したりと遊びゴコロも発揮。
楽曲はいずれも安心して聴けるものばかりで、余裕の歌い回しが憎い。
ただまあ「流し」て歌っているものも中には見受けられるので、次回はオリジナルで攻めてほしいですな。
おすすめ盤です。

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