*Live / Take 6 [#f63d0262] #ref(live.jpg); 01. If We Ever Needed the Lord Before (We Sure Do Need Him Now) / Dorsey / 3:57~ 02. Walk on the Wild Side / Bernstein, David / 4:03~ 03. How Sweet It Is (To Be Loved by You) / Dozier, Holland, Holland / 3:44~ 04. All Blues Intro / :22~ 05. All Blues / Davis / 5:18~ 06. Smile / Chaplin, Parsons / 3:23~ 07. Over the Hill Is Home (Intro) / :32~ 08. Over the Hill Is Home / Chea, Dent / 4:55~ 09. So Much 2 Say / Dent, Warren / 3:29~ 10. I'm on My Way (Intro) / :45~ 11. I'm on My Way / Public Domain / 4:49~ 12. Mary / P.D. / 7:28~ 13. I've Got Life/Spread Love / Kibble, Thomas / 12:00~ 1988年にアルバム「Take 6」でデビューして以来、ジャズ・ゴスペル・アカペラ・グループとして独自の地位を築いてきたTake 6。~ 94年にアカペラ・スタイルを捨てたかに見せた「Join The Band」、それに続く「Brothers」で興味の対象からはずれかけましたが、このライヴ盤にはシビれました。~ 帰ってきたアカペラ・グループとしてのスタイルが彼らには一番ピッタリきます。~ 収録場所はなんと東京はブルーノート。~ 1曲目はデビュー・アルバムより、トーマス・A・ドーシー作の古いゴスペル「If We Ever Needed The Lord Before (We Sure Do Need Him Now)」。~ 精緻なコーラスが映える名曲。~ これでつかみはOK(古いな)!~ ソウル系では、マーヴィン・ゲイの「How Sweet It Is」のカヴァーに感激しました。~ 前に来日したときは「What's Going On」をやってたらしいからな〜。~ マイルズ・デイヴィスの「All Blues」ではマイルズのミュートしたトランペットの音までも声で再現。~ 人間楽器というボビー・マクファーリンという人もいましたが、Take 6も負けてない!~ とにかくホンモノのコーラスとはこういうものだという事をとことん聴かせてくれます。~ ~ 欠点は…、観客がおとなしいことでしょうか(笑)。~ アカペラ・グループならではのヒューマン・ビートボックス(今や死語か?)そしてコール&レスポンスを駆使して盛り上げる彼らの代表曲「Spread Love」も観客のレスポンスの細さにちょっとイライラします。~ あ〜、この場にいたかった(爆)。~ ~ とはいうものの、総合点は高くつけます。~ 次回のスタジオ作はアカペラ・スタイルで通してほしいものです。~ レコード会社も見捨てちゃダメよ。~ *Beautiful World / Take 6 [#l6dfc062] #ref(take6bw.jpg);~ 01 Takin' It To The Streets~ 02 People Get Ready~ 03 Grandma's Hands~ 04 Love's In Need Of Love Today~ 05 Beautiful World~ 06 Don't Give Up~ 07 Wade In The Water~ 08 Someday We'll All Be Free~ 09 Everlasting~ 10 Fragile~ 11 Peace In The Valley~ 12 Street Jam~ 13 Lovely Day~ ~ テイク6初のカヴァー・アルバム。~ 今回のプロデューサーはなんとマーカス・ミラー!~ マーカス・ミラーというと80年代にルーサー・ヴァンドロスと組んだ都会的なグルーヴを思い出しますが、ここでは彼らのコーラスに比重を置いた抑制された音作りが好感持てます。~ (1)はドゥービー・ブラザーズ、というかマイケル・マクドナルドのカヴァーですが彼らのヴォーカル・アレンジでイントロダクションとしては最適。~ (2)でのカーティス・メイフィールド、(4)でのスティーヴィー・ワンダーは王道的な作りですが、(5)のタイトル曲はなんとAORの巨人、ドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.」をアダプト。~ オリジナルのキラキラ感はないものの、落ち着きはらった端正なコーラスで聴かせます。~ (6)はピーター・ガブリエルのカヴァー(オリジナルはケイト・ブッシュとのデュエット)。~ こっちはちょっとオリジナルに負けてるかな。~ オリジナルは敗北感たっぷりのピーターのヴォーカルと、それを包みこむケイトのヴォーカルが凄かったもん。~ 悪い意味でやや甘きに流れた、という感じ。~ だったら(10)のスティングのカヴァーの方がいい。~ でも個人的にはやっぱり(8)のダニー・ハサウェイのカヴァーが一番スキ。~ これはホント、70年代のゴスペルだったんだね。~ どう料理してもいいものはいい。~ (13)はGAPのCMで有名になったビル・ウィザーズの曲。~ ビル・ウィザーズでゴスペルなら「Lean On Me」を持ってくるところでしょうが、そうしないのがイイところでしょうか(笑)。~ 94年以降、空前のコーラス・グループ・ブームに乗せられて行くべき道を迷ったような作品も見られましたが、もう大丈夫。~ いよいよ円熟味を増してきました。~ 最近流行してるハモネプもいいけど、テイク6もね、みたいな事がレコ屋の宣伝文句に書いてあったな。~ 確かにこれならいい教科書になるでしょう。~ 迷わずおすすめ。 コメントなどありましたらどうぞ。 #comment