People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm / A Tribe Called Quest

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1. Push It Along / A Tribe Called Quest / 7:41
2. Luck of Lucien / Davis, Jackson, Muhammad ... / 4:35
3. After Hours / A Tribe Called Quest / 4:38
4. Footprints / A Tribe Called Quest / 4:03
5. I Left My Wallet in el Segundo / Davis, Muhammad ... / 4:08
6. Public Enemy / A Tribe Called Quest / 3:48
7. Bonita Applebum / A Tribe Called Quest / 3:49
8. Can I Kick It? / Davis, Muhammad, Reed ... / 4:13
9. Youthful Expression / A Tribe Called Quest / 4:56
10. Rhythm (Devoted to the Art of Moving Butts) / A Tribe Called Quest / 4:01
11. Mr. Muhammad / A Tribe Called Quest / 3:35
12. Ham 'N' Eggs / A Tribe Called Quest / 5:29
13. Go Ahead in the Rain / A Tribe Called QuestTribe? Called Quest / 3:58
14. Description of a Fool / Ayers, Birdsong, Davis ... / 5:41

ATCQのファースト。
それまでのファンク一辺倒のサンプリングからシングル(7)に代表されるような飄々としていながらも新しいアイディアに満ちた音作りが革命的でした。
また、それまではラッパーはみんな自分のちんこ自慢かブーたれまくりかしかないみたいなイメージがございましたが、ATCQはこの当時まだティーンエイジャーだったこともあってかわりと可愛い目のリリックでそこらへんがサウンドと合ってたんだろな。

ルー・リードの「Walking On The Wild Side」をサンプリングした(8)、当時ディー・ライトで世界的ヒットをかっ飛ばしていたテイ・トーワ(「Groove Is In The Heart」でQ-TIPが客演してる縁か)が後半「でもさでもさQちゃん、JB'sとかウチのディー・ライトとか・・・(不明)・・・70年代のPファンクがさ・・・(不明)・・・気がするんだよね〜、な〜んちゃったりして」と語りかける(10)、「ウェザー・リポートのレコードが・・・」と言っているトーワの声をサンプリングしたりとかやたら遊んでいる(11)あたりが当時既に固まりつつあったステレオタイプなヒップホップから既に脱却しているあたりがすばらしい。
マッチョなヒップホップはちょっとという人にもおすすめ。

今聴いても新しいと思わせるヒップホップの名盤。