Out Of The Blu / Blu

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01 My Ol' Lady
02 Let's Get Together
03 Hide And Go Get
04 Pillow Talk
05 Out Of The Blu
06 Lip Service
07 Out Of The Blu (Interlude)
08 Young Doctor Feel Good
09 Jamaican Rum
10 Easy Come, Easy Go
11 Clap Your Hands
12 Most Wanted
13 Can We Vibe

ブルー唯一のアルバム。
プロデュースはトニーズのドゥエイン・ウィギンズ。
このアルバムがリリースされた95年といえばソロから始まるニュー・クラシック・ソウルという言葉が生まれた年でもありますが、その先駆けとなったトニーズのメンバーであるドゥエインの特徴でもある、生音を生かした音作りが心地よいサウンドに乗せてブルーがダイナミックに歌い込み、さながら歌のうまいトニーズといった風情(笑)。
トニーズ93年の傑作「Sons Of Soul」と96年の「House Of Music」の間にこの作品をはさみこむと、ドゥエイン・ウィギンズのサウンド指向が理解しやすいと思います。
そういった意味でトニーズの僚友ラファエル・サディークが協力したディアンジェロとは異なる道を歩きました。
ブルー本人もこのジャケ見ると、いかにも歌えそう。
ちうか、この人、この横顔しか写真がないんで、ホントはどういう感じの顔なんだかわからないんですが。
(9)はPファンクとアイズレー・ブラザーズをフェイクしたクールなファンク。
(11)のメロウな味も捨てがたい。
いやいや、全面にわたってニュー・クラシック・ソウルのエッセンスがまぶされていて、アルバム単位としてよくできています。
この人も当時のヴォーカル・グループ・ブームの最中にデビューしたため、うまいことプッシュしてもらえなかったのか、このアルバム一枚きりで姿を消してしまいますが、もったいないことです。違う新しいサウンドを聴かせてくれました。
このアル・B・シュア!のヒットにより、所属していたアップタウン・レコードはガイやヘヴィD、Jodeciを擁して60年代のモータウン、70年代のフィラデルフィア・インターナショナル、80年代のソラーに続く90年代のアップタウンと言わしめるほどの快進撃を続けます。(アップタウンはMCAに吸収された…、のかな?)
最近はあんまり表舞台には出てきませんが、Jodeciを見出したり、プロデュース業にも力を入れています。
しかし両さんじゃないんだからこのつながりまゆ毛はどうにかして欲しかった。