Dance! ... Ya Know It! / Bobby Brown

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1. Roni (Babyface [1]/Bristol) - 6:12
2. Rock Wit'cha (Babyface [1]/Bristol) - 5:13
3. Girl Next Door (Wells) - 5:34
4. Don't Be Cruel (Babyface [1]/Reid/Simmons) - 5:38
5. Every Little Step (Babyface [1]/Reid) - 4:38
6. On Our Own (Babyface [1]/Reid/Simmons) - 5:12
7. Baby, I Wanna Tell You Something (Blackmon/Jenkins/Leftenant) - 4:18
8. My Prerogative (Brown/Griffin) - 5:12
9. Seventeen (Brookins/Haynes) - 4:32

88年にリリースした「Don't Be Cruel」のヒットを受けて作られたボビー・ブラウンの編集盤。
ここで「Don't Be Cruel」を選ばなかったのは、名作(5)のヴァージョンがこっちの方がかっこよかったから(笑)。
この時期、ニュー・ジャック・スウィングの旋風が吹き荒れており、その中でベイビーフェイスとテディ・ライリーという二人をプロデューサーに迎えることができたことが大ヒットになった要因と言えるでしょう。
(5)のプロモ・ヴィデオは当時ニュー・ダンスといわれた一連のダンスの教科書的存在になったし。
なお、(8)についてはジーン・グリフィンのプロデュースになってますが、実際はテディの一人仕事の模様。
これが全米ナンバーワンになったボビーの初のシングル。
また、(2)のタイトルにマイケル・ジャクソンを意識してることが伺われて興味深くはあります。
とにかく、ニュー・エディションから独立しての初の成功例を作り、以後他のメンバーもこのアルバムをプロトタイプに次々とソロ・プロジェクトを立ち上げていきます。


Bobby / Bobby Brown

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01. Humpin' Around (Prelude) - :10
02. Humpin' Around (Babyface [1]/Reid/Simmons/Stylz) - 6:18
03. Two Can Play That Game (Belle/Brown/Guppy/Riley) - 4:59
04. Get Away (Belle/Brown/Haynes/Riley/Silas) - 5:10
05. 'Til the End of Time (Rakim/Riley/Shipp) - 5:20
06. Good Enough (Babyface [1]/Reid/Simmons) - 5:01
07. Pretty Little Girl (Babyface [1]/Reid/Simmons) - 5:09
08. Lovin' You Down (Riley/Taliaferro) - 5:50
09. One More Night (Belle/Middleton/Riley) - 6:28
10. Something in Common (Belle/Brown/Houston/Riley) - 4:59
11. That's the Way Love Is (Brown/Davidson/Riley/Shipp) - 4:50
12. College Girl (Allen/Brown) - 6:05
13. Storm Away (Austin/Bowers/Brown) - 6:05
14. I'm Your Friend (Winans) - 5:03

88年の大ヒット作「Don't Be Cruel」から4年、日本に「ボビ夫現象」まで引き起こしたボビー・ブラウンの代表作の一つに挙げてよい出来を持つ作品。
プロデュースには前作同様、ベイビーフェイスとテディ・ライリーの両巨頭を配し、おまけに奥さんのホイットニー・ヒューストンとのデュエット「Something In Common」が含まれており、ヒット間違いなしの布陣。
ポップなベイビーフェイスと、それに比べると「黒っぽさ」が目立つテディ・ライリー。
このアルバムはGuy解散後のテディ・ライリーの代表的な仕事として興味深いものがあります。
テディが作ったサウンドを今聴くと、後年彼が結成するブラックストリートとの関連が見えてきます (が、当時そんな事がわかるはずもなかった) 。
ファンカデリックの傑作「(Not Just) Knee Deep」をサンプリングした「Get Away」なんかは彼の趣味がモロに出てて、これをポップ・フィールド向けのアルバムでやってしまおうというのがすごいなと思いました (このアルバムを聴いたジョージ・クリントンが「おいおい、なんでワシに使用料払わんのよ」とテディにモンク言ったらしい)。
実際ブラック市場よりもポップ・フィールドでの売り上げの方が大きく、ボビーにとっては若干不満だったらしいですが、この時期あたりからポップ市場が所謂ギャングスターものでも受け入れてしまうようになったこともあり、もはやこのレヴェルの作品は「ベージュ色」なアルバムなのでしょう。(と、いうことはマイケルはもうまっちろなんだね)

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