Classics for the OG's, Vol. 1 / Mr. Knightowl Presents Fingazz

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01. Intro Fingazz 0:49
02. Lowrider Allen, Brown, Dickerson ... 3:43
03. Be Thankful for What You Got DeVaughn? 3:30
04. Pocos Peros Locos Drop Fingazz 0:21
05. Between the Sheets Isley, Isley, Jasper 4:30
06. Cutie Pie Dudley, Green, Hudson, Hudson ... 3:46
07. Natural High McCormick? 3:54
08. For the Love of You Isley, Isley, Jasper 4:10
09. O.D.M. KGGJ Drop Fingazz 0:26
10. Cruisin' Robinson, Tarplin 3:55
11. La la Means I Love You Bell, Hart 3:32
12. Mr. Capone-E Drop Fingazz 0:13
13. Thin Line Between Love and Hate Members, Poindexter ... 3:11
14. Shining Star  Bailey, Dunn, White 4:16
15. Let's Stay Together Green, Jackson, Mitchell 3:24
16. Outstanding  James 5:04
17. Outro Fingazz 0:11

90年のキッド・フロスト以降、ジワジワとその勢力を増していくチカーノ・ヒップホップ。
21 世紀に入ってチカーノ系の人口比率が黒人を上回ることは確実で、70年代のWAR以降、ファンク部門としてはなかなか表面に出てきませんが、ここ最近では Frankie Jみたいなシンガーも出てきてますし、その動向に目を離してはいけない部門になりつつあるでしょう。
これは、Fingazzというトーク・ボックスの名人が古今東西のソウルの名曲を歌い倒した、ザップ・ファンなら悶絶必至の企画盤。
上記の曲を見ればわかる通り、説明不要のあんな曲やこんな曲もFingazzがトークボックス仕立てでお送りしちゃってて、サイコーのひとこと。
そういえば(13)は96年だったか97年だったかにH-Townがロジャーのプロデュースでカヴァーしてたなあ(サントラ「Thin Line Between Love and Hate」収録)。
Fingazzもそれ聴いてたのかな。
DJさん達には「使える」一枚ではないでしょうか。
これからは黒系もそうですが、茶系ヒップホップも要チェック!

Fingazz Presents The Late Night Hype / Fingazz

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01. Intro
02. My Boo Remix
03. Let It Roll feat.Steelo
04. Don? t Let Me Go feat. Track Team
05. West Coast Style Interlude
06. West Coast feat. Yun A & Sage Feat. Diamonique
07. Tell Me Why feat. Trigga The Gambler
08. I Do It For You feat. Lunch Feat. Diamonique 
09. Share My World feat. Stigma
10. Aint Nothin To It feat. Roscoe, Bad Azz, Krook, Eastwood 
11. Skit
12. Everything Is Gonna Be Alright feat. T-Weaponz 
13. I Can? t Wait feat. Big Meech
14. Luxury Livin feat. The Generals Feat. Fingazz
15. Sex Buddy feat. Roscoe Feat. Fingazz
16. Summetime feat. Boss Solo
17. Outro

05年に「Classics for the OG's, Vol. 1」で当代屈指のトークボクサーとしてデビューしたFingazzですが、その後Roscoeのデビュー盤「I Luv Cali」にも参加、イントロのトークボックス一発で一躍名を挙げました。
そのFingazzがトークボックスのみならず、プロデューサー/トラックメイカーとしても実力のあるところを見せつけた一枚。
自身のトークボックスは減少したものの、ラッパー達を大量動員してとにかくチカーノ・ラップの明るい部分を表現したあたりは見事。
今回は前回のようなカヴァー一辺倒ではなく、ほとんどオリジナルで勝負しているあたり、ただならぬ気合いを感じます。
トークボックスなら(2)がサイコー。
パーティー・チューンなら(8)かな。
全体的にも西海岸の雰囲気横溢、とりあえずパーティーの現場ならこれ一枚を流しっぱなしでOKの陽気なチカーノ盤。
もしかすると現在もっとも西海岸の陽性なファンク気質を体現できているひとりかもしれません。
80年代のコン・ファンク・シャンあたりの正統的な後継者かも。

おすすめ盤。