Ghetto Classics / Jaheim

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01. The Chosen One / Belle, Blacks, Gist, Irving … / 3:51
02. Everytime I Think About Her / Harrell, Hoagland, Phillips … / 4:27
03. Daddy Thing / Gamble, Gist, Huff, Muhammad … / 3:50
04. Forgetful / Hoagland, Muhammad, Storch … / 3:42
05. Like a DJ / Abney, Farrell, Gist, Grant … / 3:49
06. Friend / Abney, Bell, Gist, Hart … / 4:56
07. I Ain’t Never / Colapietro, Dinkins, Goffin … / 4:02
08. 125th / Drakeford, Etheridge … / 4:16
09. Masterpiece / Drakeford, Etheridge, Lewis … / 4:03
10. Conversation . 3:02
11. Come Over / Drakeford, Hogges, Jordan … / 3:01

ジャヒームのサード・アルバム。
デビュー盤の「Ghetto Love」は前半こそなかなか良かったものの、後半楽曲がどんどんグダグダになっていき、一枚聴き通すのがつらかったですが、3枚目の今回はけっこうやってくれており、プロデューサーはファーストからの付き合いでもある元(?)ノーティ・バイ・ネイチャーのKaygeeがあたっております。
まずは(1)の勢いあるトラックが良。
やっぱアルバムのオープニングは勢いがないとダメ。
ヘンチクリンなイントロを配するよりこういうワクワクする楽曲で一発カマさないと。
そして(1)(2)ではアレンジャーのクレジットにむかしテディ・ライリーのパートナーだったこともあるバーナード・ベルの名前を見てちょっと興奮してしまいました。
なんやかんやでがんばってるんだなあ。
個人的にはデルフォニックスをサンプリングしたスロウ(6)がイイ感じ。
後半は4曲連続で元(?)ブラックストリートのエリック・ウィリアムズが制作にあたっておりますが、この人はミディアム・スロウを専門にやっておりますが、これがなかなか。
ジャヒームはヴォーカルも成長したなという感じではありますが、弱点は、CD通して延々と似たようなリズム・パターンの曲が続くので、アップならアップで痛快に、スロウならスロウでもっと悩ましくとかもうちょっとメリハリつけた方がよかったんじゃないかと。
それがゲットー流だと言われればそれまでですが。
★みっつでお願いします(★5コで満点)。

The Makings of a Man / Jaheim

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01. Voice of R&B / Alford, Hannah, Hoagland ... / 2:55
02. Hush / Kelly / 3:44
03. Have You Ever / Gist, Harris, Hoagland, Lewis ... / 3:49
04. Lonely / Moten, Muhammad, Sully, Womack / 4:44
05. Life of a Thug / Gamble, Hoagland, Hogges, Huff / 4:29
06. Just Don't Have a Clue / Edmonds, Feemster, Hoagland ... / 4:07
07. She Ain't You / Cameron, Hoagland / 3:23
08. Never / Chisolm, Farris, Farris ... / 4:27
09. I've Changed / Cole, Coleman, Dabney, Gist ... / 3:33
10. What You Think of That / Barias, Haggins, Peeps / 3:26
11. Make a Wish / Hoagland, Hogges / 3:52
12. Back Together Again / Hoagland, Lighty / 4:03

ジャヒームの4枚目。
高らかにR&Bトップシンガーを宣言する(1)からアルバムはスタート。
前作も古いソウルをサンプリングしまくりましたが、今回もものすごい勢いで(3)のフォース・MD'sの「Tender Love」、(7)のデルフォニックスの「La La Means I Love You」、(9)のアトランティック・スター「Let's Get Closer」とサンプリングしまくり。
個人的には(4)のボビー・ウーマックの「If You Think You're Lonely Now」のサンプリングにしびれましたが。
オリジナルはR・ケリー作の手クセ全開の(2)、ベイビーフェイスの(6)あたりかな。

全46分という長さもLP時代っぽくて、個人的にはこのぐらいの長さが一枚無理なく聴き切れて一番イイと思います。

楽曲の粒も揃っておりますが、それは先達の曲を単に焼き直しただけであって、ネタ探しという楽しみはあるものの、R&Bにおけるクリティヴィティという言葉はどこにいったのかなと思ってしまいます。
この辺はネオ・ディープR&Bのライヴァルと個人的に見ているアンソニー・ハミルトンに軍配が上がるかなと。
まあヴォーカルも力はあるんで、中途半端にオリジナル色を出して失敗するよりは、このままオールド・ソウルの伝道師として突き進むんであればそれはそれでアリかなとも思いますが。