*Jesse Powell / Jesse Powell [#l572fe74] #ref(jpowell1.jpg); 01. Looking for Love (Chambers/Powell/Robinson) - 3:59~ 02. All I Need (Nkhereanye/Powell/Salter/Stewart) - 4:59~ 03. Spend the Night (It's Alright) (Powell/Stewart/Stokes) - 4:40~ 04. I Like (Chambers) - 4:35~ 05. You Don't Know (Simmons/Simmons) - 5:02~ 06. You (Powell/Roland) - 5:16~ 07. The Enchantment Medley: Gloria/It's You That I Need(Johnson/Lanier/Sotkes) - 7:18~ 08. Ooh, I Like It (Harrell/Powell/Stewart/Stewart) - 5:16~ 09. Let Go (Simmons) - 4:47~ 10. If You Like What You See (Brown/Parker/Powell) - 5:28~ 11. All Alone (Lewis/Williams) - 5:39~ 12. I Will Be Loving You (Simmons) - 7:05~ 13. Is It Over (Powell/Roland) - 5:04~ ~ MCAのルイル・サイラス・Jr(故人)が発掘した新人ソロ・ヴォーカリスト。~ 96年といえば未だ空前のヴォーカル・グループ・ブームの真っ最中だったので、彼のような存在はとりわけ新鮮にうつりました。~ 丁寧に丁寧に歌い込んでいくその姿にシビれました。~ プロデューサーにはDaryl Simmons他手堅い布陣で臨み、ルイル・サイラス・Jrの期待の高さがわかるというものです。~ 注目はやはりエンチャントメント・メドレーの(7)でしょうか。~ どうもアレンジがエンチャントメントとおんなじだなと思ったら、プロデュースはそのエンチャントメントをプロデュースしていたMichael Stokes。~ Michael Stokesが書いた曲を、本人のプロデュースで再度ジェシーに歌わせるその手法は初めてじゃないかな。~ ジェシーもその期待に応えて大熱演、この歌いっぷりで、注目を集めたと言っても過言ではないでしょう。~ 個人的にはミント・コンディション制作の(11)がお約束の大仰アレンジのスロウで大好き(笑)。~ 細目のテナーで、ストークリーと声の質が似ているので、整合性も抜群です。~ 当然おすすめ。~ *JP / Jesse Powell [#w9072caa] #ref(jpowell2.jpg); 01. It'll Take the World (Herbert/Williams)~ 02. If I (Jordan/Powell/Thomas)~ 03. I'm Leaving (Green/Hickson/Jordan/K-Fam/Powell/Powell/Wray)~ 04. Go Upstairs (Bonner)~ 05. I Didn't Realize (Allen/Crawford/Jordan/Nelson)~ 06. I'd Rather Be Alone (Jordan/Kelley/Powell/Robinson)~ 07. Invisible Man (Colon/Powell)~ 08. After We Make Love (Jerkins/Powell)~ 09. Can't Take It (Kelley/Robinson)~ 10. Take My Breath Away (Powell/Thomas)~ 11. On Your Mind (Powell/Powell)~ 12. Something in the Past (Gregory/Hudson/Perkins)~ ~ 96年に故ルイル・サイラス・Jr(MCAレコードのプロデューサー。~ 90年代の黒人音楽に実り多い貢献をしてきまし たが、2001年死去。冥福をお祈りします。)によって見いだされ、ファーストでエンチャントメントのメドレーを 含む素晴らしいアルバムでデビュー、セカンドはやや小粒な印象を受けたものの、このサード・アルバムはかな り巻き返してきたなという感じを受けました。~ まずは1曲目のミディアム・ナンバー「It'll Take The World」で線の細いテナーながらも感情移入のうまさを見 せつけ、彼の世界へ引きずりこんでくれます。~ スロウも「If I」などじっくりと歌いこまれており、駄曲ナシの完成度の高さ。~ 大半の楽曲をセルフ・プロデュースするなど、楽曲制作の能力も鍛えており、今後が楽しみになってきました。~ とにかくロマンティックな楽曲がズラリで、女の子と一緒の時に流しとくといいんじゃないかな(笑)。~ これはおすすめです。~ *Jesse / Jesse Powell [#q4c4d610] #ref(jpowell3.jpg); 01. Touchin' It Tonight - 3:39~ 02. Talkin' in Your Sleep - 3:38~ 03. Keep on Lovin' - 3:21~ 04. Lady - 4:32~ 05. By the Way - 4:18~ 06. Did You Cry - 4:34~ 07. I Like It - 4:02~ 08. Come Back Home - 5:14~ 09. Ebony - 4:21~ 10. I Will - 4:37~ 11. I Want You - 4:16~ 12. I Cant Help - 4:29~ ~ MCA消滅に伴い、レコード会社を移籍したジェシー・パウエルの新作。~ 日本先行発売されて、アメリカじゃなかなか出てなかったみたいですが、やっとこ本国でもリリースされてるみたいでよかったよかった。~ アルバムの内容ですが、MCA時代とは違ってジミなスタッフ達が参加しているものの、全体を通しての丁寧なつくりには好感がもてます。~ とはいうものの、冒頭(1)(2)みたいなアッパー・チューンは上滑りしちゃってる感強し。~ 特に(2)に挿入されてる「イヨ〜」みたいな歌舞伎の掛け声みたいなのがダメダメ(笑)。~ このテのサウンドは女性ヴォーカルの方が映えるね。~ 彼の場合、やはりミディアム〜スロウにその力を発揮します。~ (3)以降の作品はジェシー・ワールドへ連れていってくれて満足。~ 個人的には(4)(9)あたりのしみじみ系のスロウが気に入りました。~ そしてジェシー・パウエルといえば、ファースト・アルバムでのエンチャントメント・メドレーの素晴らしさが記憶に残りますが、今回のカヴァーはデバージの(7)とマイケル・ジャクソンの(12)。~ どちらも自分の声質を生かしたカヴァーですが、全体的な出来は(12)の方がイイかなあ。~ 基本的に時流に流されないイイ作品を作り続けているので、レコード会社も簡単に契約切るだけじゃなくて、こういう歌手は土に埋めといても生かしてやってほしいものです。 よろしければコメントをどうぞ。~ #comment