Never Let You Go / Jesse

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01. This Time / Peters, Sherrod, Sherrod / 4:07
02. Don't Stop / Campbell, Gulielmino ... / 3:48
03. When U Cry I Cry / Beck, Brown, Grissette / 4:50
04. The Comfort of Your Man / Campbell, Haynes, Pierce / 4:59
05. After the Rain / Grissette, Pierce / 4:05
06. Never Let You Go / Bdy, Campbell / 4:16
07. Love Will Be There / Campbell, Grissette, Pierce / 3:46
08. Love That Will Last / Bady / 5:22
09. Love You Right / Sherrod, Sherrod, Spencer / 5:01
10. Keep It Slow / Stewart / 4:09
11. Baby, Baby, Baby / Campbell, Chapman, Grissette ... / 4:30
12. Know That I Love You / Campbell / 4:18

ここ日本では多方面で才能があると「器用貧乏」などとよばれますが、アメリカではいろいろな才能がないとショウビジネスの世界では生きていけないみたいです。
例えばジェイムズ・ブラウンのようにシンガーでありながらソングライターであり、プロデューサーであり、実業家でありといった才能ほどは必要ないかもしれませんが、せめて三種類ぐらいのことはできないと業界では生き残っていけないみたいで、ただの「歌バカ」で生き残っていくにはその「歌」にとてつもない力がこもってないと、ということです。

94年のロドニー・マンスフィールド、95年のBLUと並んで出来はサイコーながらもただの「歌バカ」だったがゆえにシーンに留まれなかったシンガーのひとり、それがこのジェシーでしょう。
不器用さはサウンドにも現れ、ヒップホップにはいっさい目をくれずにひたすら自分の音世界を構築していき、ミディアム〜スロウに的を絞ったそのサウンドはひとこと、「サイコー」。
きりきりと絞り出すようなテナーが切迫感をあたえ、たとえば、トニーズの出来の良い楽曲を歌わせたらどうなるんだろうといった期待があります。

あとはもうちょいルックスがよけりゃあアイドル的人気もあいまってもう一枚ぐらいどうにかなったかもしれませんが、いまとなってはただのオッサンでしょう(笑)。
今頃なにやってんのかなあ。

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