Meant to Be Mint / Mint Condition

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01. True to Thee
02. Do U Wanna
03. Breakin' My Heart (Pretty Brown Eyes)
04. Are You Free
05. Here We Go Again
06. Try My Love
07. Forever in Your Eyes
08. She's a Honey
09. Single to Mingle
10. Sensuous Appeal
11. Outta Time, Outta Mind
12. I Wonder If She Likes Me

ニュー・ジャック・スウィング全盛期に敢えてバンド形態で勝負、という志の高いバンド。
ジャム&ルイスのパースペクティヴ・レコードからデビュー、(1)からやたらハジけた音が飛び出してきます。
エグゼクティヴ・プロデューサーはいちおうジャム&ルイスですが、 音作りは基本的に元タイムのジェリービーン・ジョンソンとメンバーのケリー・ルイス、ストークリーの三人が行っています。
このアルバムはある意味若さまかせで突っ走っている部分が却って清々しく、 打ち込みでは表現し得ないノリが実現しています。
スロウは何といっても(3)が白眉。
ダイナミックなアレンジに乗ってストークリーが情熱的に歌いこんでいきます。
ニュー・ジャック・スウィング、ヒップホップ・ソウルと90年代のサウンドは二極分化しましたが、そのどちらも選択しない独自路線でこれからも頑張って欲しいものです。


From The Mint Factory / Mint Condition

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01. Intro: Welcome to the Mint Factory (Christopher/Stokley) - :31
02. Nobody Does It Better (Stokley) - 5:05
03. If It Feels Right (Lewis) - 4:53
04. Devotion (Waddell) - :54
05. Someone to Love (Waddell) - 5:20
06. U Send Me Swingin' (Lewis) - 5:15
07. 10 Million Strong (Stokley) - 5:41
08. Gumbo (Lewis) - :42
09. Good for Your Heart (Lewis) - 4:31
10. Harmony (Stokley) - 4:57
11. So Fine (ODell/Williams) - 6:17
12. Back to Your Lovin' (Waddell) - 4:53
13. Always (ODell/Stokley) - 5:31
14. Baile de Febrero (For Asher) (Allen) - :24
15. My High (Mint Condition) - 2:03
16. Fidelity (Kinchen/Stokley) - 5:31

91年にアルバム「Meant To Mint」でデビュー、所謂打ち込み音全盛の90年代においてバンド形態 をとるその姿勢が却って新鮮に映るミント・コンディションのセカンド・アルバム。
メンバーの中にそっち方面の移民の子でもいるんでしょうか、スティール・ドラムを使って、独特のファンク・フィーリングをつくっています。
ヴォーカル&ドラマーのStokleyの声はちょっとベイビーフェイスに似た高い子供声で、ディープさに欠けますが、まあいいでしょう、本人もがんばってるんだから(笑)。
そのせいもあるのか、アレンジが良く言えばドラマティック、悪く言えばかなり大仰で、それが好き嫌いの分かれ目になりそうですが、一度ハマるともう病みつきになってしまいます。
スロウももちろんなかなか良く、「U Send Me Swingin'」なんかは大仰バラードの王道を行ってて、 グッド。
ヒップホップを横目に見つつ、独自のファンクを追求するこのバンド、前述したTony Toni Toneと並ぶ存在として(どっちもヴォーカル弱いし)これからも注目です。


Definition of a Band / Mint Condition

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01. Definition of a Band (Intro) (Allen/Dave/Stokley) - 1:05
02. Change Your Mind (Allen/Lewis/Stokley) - 4:51
03. You Don't Have to Hurt No More (Lewis) - 5:22
04. Gettin' It On (Allen/Jeffrey/Lewis/Stokley) - 4:52
05. What Kind of Man Would I Be? (Waddell) - 4:24
06. Let Me Be the One (Stokley/Waddell) - 5:01
07. Definition of a Band [Swing Version] (Dave/Stokley) - 1:00
08. Ain't Hookin' Me up Enough (Kinchen/Lewis/Stokley/Waddell) - 4:14
09. Funky Weekend (ODell/Williams) - 4:55
10. I Want It Again (Stokley) - 5:10
11. On & On (Allen/Jeffrey/Lewis/Stokley) - 4:40
12. The Never That You'll Never Know (Lewis/Stokley) - 4:38
13. Asher in Rio (Interlude) (Allen) - :31
14. Raise Up (O'Dell/Stokley) - 4:36
15. On & On (Reprise) (Lewis/Stokley) - :59
16. Sometimes (Kinchen) - 4:16
17. Missing (Allen) - 4:15
18. If It Wasn't for Your Love (Waddell) - 1:19

ミント・コンディションは個人的にはホントに大好きなグループ。
現在ほとんどのグループがコンピューター、所謂打ち込み音に頼った音を出している中、バンドというスタイルを取って現在の音楽シーンに切り込んでいくという姿勢が好きです。
アルバムとしての特徴は、スティール・ドラムを取り入れて個性を出し、それはアルバム導入部分の「Definition Of A Band」〜「Change Your Mind」で大きな効果をあげています。
「Funky Weekend」のようなPファンク〜ザップ直系を思わせるファンクもよいし、ヒットした 「What Kind Of Man Would I Be」や「On & On」などのバラードにおける独特の大仰なアレンジがたまりません。
ヴォーカル担当のStokleyも、決してうまいとは言えないものの、ベビーフェイスっぽい声でがんばっています。
彼らの最高傑作と言ってよい出来になりました。
ミント・コンディション自体は所属していたパースペクティヴ・レコードの消滅と同時にエレクトラに移籍、99年に「Music Aquarium」を発表しますがティンバ系の音を導入したのが原因で大コケ、今後の動向が心配されます。

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