Sex & Singles / Roy C.

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01 Shotgun Wedding
02 I Divorce Court
03 I Don't Want To Worry
04 I Found A Man In My Bed
05 I'm Falling In Love Again
06 A Merry Black Xmas
07 Got To Get Enough
08 Open Letter To The President
09 I Wasn't There
10 Those Days Are Gone
11 I'm Gonna Love Somebody Else
12 I'll Never Leave You Lonely
13 Since I Met You Baby
14 Lonely I Was
15 I Caught You In The Act
16 Back In My Arms
17 We're On The Road To Hell
18 Since God Made A Woman

70年代に活躍した南部産ソウル・シンガー。
Pヴァイン編集盤。
彼についてはヒップホップ界で「インピーチ・プレジデント」が盛んにサンプリングされているという事で話題だったみたいですが、聴いた事ありません。
あ、JOEのデビューアルバムでサンプリングしたという情報が(笑)。
歌い方はディープというよりは飄々とした感じで、個人的にはタイロン・デイヴィスとかフレデリック・ナイトを連想しました。
「Shotgun Wedding」なんてまぬけなショットガン?の銃声に続いてこれまたなさけな〜い結婚行進曲が…。
どうも内容はおねえちゃんを孕ませちゃって結婚せざるを得なくなった男のボヤキ節、みたいないかにもの内容。
(8)みたいなニュー・ソウルに触発されたメッセージ・ソングも手がけますが、スタイルはあくまで南部風。
「People Get Ready」と歌いだすところでちょっとニヤリ。
内容はアメリカ大統領に対する公開書簡で、当時問題になっていたヴェトナム戦争をやめてくれ、とういう内容で、まあマーヴィン・ゲイの「What's Going On」やスティーヴィー・ワンダーの「Front Line」みたいな当時の状況を伝えてくれます。
O.V.ライトのようなアブラっこいのを想像していた自分にとっては拍子ぬけしましたが、もちろん出来は南部フレイヴァ溢れる素晴らしい盤です。
しかし、ディープ・ソウル・ファンの方々にはこの一見飄々とした音楽にもディープ感覚を嗅ぎ取り、評価しているのが自分の中で感覚としてどうもまだ理解できる部分が少なく、自分にディープなフィーリングとは何だ、という難しい問題を投げかけてきた盤でもあります。
黒人音楽への道は長く険しいなあ〜。

感想などございましたらどうぞ。