Ego Trippin' / Snoop Dogg

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1. A Word Witchya! (Intro) / Broadus, Fuqua, Gaye, Greene ... / 1:20
2. Press Play / Blake, Broadus, Brown, Isley ... / 3:48
3. SD Is Out / Broadus, Brooks, Riley, Riley / 3:49
4. Gangsta Like Me / Broadus, Foxx, Proby, Riley ... / 4:26
5. Neva Have 2 Worry / Broadus, Dopson, Hamilton ... / 4:18
6. Sexual Eruption / Broadus, Lovejoy, Stewart / 4:00
7. Life of da Party / Broadus, Cox, Molina, Shaw / 4:23
8. Waste of Time / Broadus, Ozuna, Saadiq, Young / 3:33
9. Cool / Dickerson, Nelson / 4:01
10. Sets Up / Broadus, Williams / 3:44
11. Deez Hollywood Nights / Broadus, Esposito, Hokenson ... / 4:39
3:46
13. Staxxx in My Jeans / Broadus, Jackson, Thomas / 3:49
14. Been Around tha World / Broadus, Givens, Martin ... / 3:36
15. Let It Out / Broadus, Martin, Riley, Riley / 2:38
16. My Medicine / Broadus, Schrody / 2:40
17. Ridin' in My Chevy / Broadus, Molina / 3:15
18. Those Gurlz / Blake, Broadus, Molina, Riley / 4:00
19. One Chance (Make It Good) / Broadus, Fryzel, Mitchell / 3:33
20. Why Did You Leave Me / Broadus, Hollis, Jones ... / 4:07
21. Can't Say Goodbye / Bereal, Broadus, Proby, Riley ... / 4:08

日産ブルーバードワゴンの前でポーズをキメるスヌープ9枚目(たぶん)のオリジナル・アルバム。
今作はテディ・ライリーが参加したということで好事家の注目を集めておりましたが、期待に違わぬ出来となりましたが、見逃せないのは90年代のギャングスタDJ Quikも参加しており、スヌープ、テディ、クイックの三人で共同制作したみたいですな。

アルバムはマーヴィン・ゲイの「Distant Lover」を引用した(1)で幕を開け、アイズレー・ブラザーズの「Voyage To Atlantis」をサンプリングした(2)が勢いあって大変良いです。
ここでのクイックのプロダクションはカッコイイ。
そして(3)でいよいよテディの登場。
アーロン・ホールの代わり、というわけではないでしょうが、ギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソンがガイを思わせる雄叫びで彩りを添えます。
もちろんニュー・ジャック・スウィングというわけではなく、ブラックストリート後期のサウンドを彷彿とさせるプロダクションですな。
(4)なんかサウンドの骨格はほとんど「No Diggity」だし。
そして大ヒット(6)は盤石のスヌープ・サウンド。
プロモ・ヴィデオではファンク・スターになりきっております。
(8)でのラファエル・サディークの客演もハマっており、(9)でのザ・タイムのカヴァーもスゴイ。

(16)ではなぜかカントリーに挑戦。
ジョニー・キャッシュをアメリカン・ギャングスターだぜと紹介してまじめにうたっております。
そういえばジョニー・キャッシュも囚人に大人気だったらしいし、そういうところからリスペクトしてたんでしょうか。
スウィートな(18)、プリンス・フィリップ・ミッチェルの「Make It Good」をサンプリングした(19)とR&Bフレイヴァ溢れる曲の後にはマイク・オールドフィールドの「Celtic Rain」の(20)、ブルース・ホーンズビーの「The Way It Is」をフェイクした(21)と白人ポップスをサンプリングしてアルバムは幕を閉じます。

今回はいろいろとチャレンジをしているなという感じですが、タイトルの「自己満足」を満たしつつクオリティも保ち、ほとんどのチャレンジが成功しているのはさすが。