The Isley Brothers Story - vol.1 / The Isley Brothers

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01 Shout -Pts. 1 & 2
02 Respectable
03 Rock Around The Clock
04 Open Up Your Heart
05 Your Old Lady
06 Twist And Shout
07 Twistin With Linda
08 Nobody But Me
09 She's Gone
10 You'll Never Leave Him
11 Who's That Lady
12 Testify
13 The Last Girl
14 Move Over And Let Me Dance
15 This Old Heart Of Mine
16 Take Some Time Out For Love
17 I Guess I'll Always Love You
18 Got To Have You Back
19 Take Me In Your Arms
20 Behind A Painted Smile

アイズレー・ブラザーズのデビュー〜モータウン在籍時までのライノ編集盤。
59年に「Shout」という曲でデビュー以来、常に第一線で活躍し、一度もインディ落ちせずにここまでやってこれたのは、ロナルド・アイズレーの類いまれな歌声とコーラス・ワーク、そしてソングライティングのセンスが卓越してたからに他ならないでしょう。
この編集盤を聴いてて気づいたんですが、アルバム「3+3」でヒットした「That Lady」って、「Who's That Lady」ちう元歌があったのね。
70年代のギンギン・ギターを中心に据えたファンク・アレンジと比較すると、オルガンとパーカッション、ホーンで構成されててすごくラテンの影響が濃いです。
ビートルズのカヴァーで有名な「Twist And Shout」も同様にラテン風味横溢。
でもって、アイズレー・ファンクの原点ともいえる「Testify (pt.1&2)」での、まだ駆け出しギタリストだった(エクスペリアンスでのデビューすらしてない)ジミヘンのプレイがサイコー!
当時ジミー・ジェイムズと名乗ってたみたいですが。
この時にジミヘンはアイズレー兄弟のアーニーにギターの手ほどきをして、後にアーニーのプレイ・スタイルを確 立させたという話は有名ですな。
ロナルド・アイズレーもデビュー当初のゴスペル風味丸出しの時期から、誰にも真似できない独自のスタイルを確立した過程がよくわかって面 白いです。
そして、モータウン時代の傑作といえば、なんといっても「This Old Heart Of Mine (Is Weak For You)」がサイコー!
スーパー・プロデューサー・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドのモータウン・フレイヴァ溢れる楽曲にロナルドの素晴らしい歌声が完全に乗り、完璧な出来栄えになりました。
アイズレーといえば70年代のファンク時代だけしかという方も是非聴いていただきとうございます。

Brother Brother Brother / The Isley Brothers

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01 Brother, Brother
02 Put A Little Love In Your Heart
03 Sweet Season - Keep On Walkin'
04 Work To Do
05 Pop That Thang
06 Lay Away
07 It's Too Late
08 Love Put Me On The Corner

アイズレー・ブラザーズは大きくわけて3つの時期にわかれますが、「Shout」や「This Old Heart Of Mine」を歌ったアーリー・ソウル時代、「Work To Do」を歌ったコロムビア・レコード時代、そして兄弟従兄弟をバックにつけ、「That Lady」の大ヒットから始まるCBSレコード時代。
ここではコロムビア時代の代表作を。
このアルバムでは既にバッキングに後に正式メンバーとなるアーニー&マーヴィン・アイズレー、クリス・ジャスパーがあたっており、ヴォーカル・グループとしてというよりもファンク・バンドに変身するであろうことを予感させるサウンドを聴かせてくれます。
ここでは、後にジミ・ヘンドリックスのフォロワーとして派手なギターを弾きたおすアーニーの姿はなく、どちらかといえばアクースティック中心で、ピアノやオルガンとの調和を目指しているようにも思えます。
このアルバムではカヴァーが半数にのぼりますが、代表曲はやはりオリジナルの(4)。
君の為に夜も昼も必死に働くんだ、というまるで日本のサラリーマンのような歌(笑)。
今でもカヴァー、サンプリングするシンガー、グループが、あとを絶たない大傑作で、彼らのキャリアの中でもベスト10に入るのではないでしょうか。
おもしろいのは、カヴァー曲のほとんどがキャロル・キング制作のもので、特に10分以上にわたる(7)などはアイズレー色にバッチリ染め上げております。
スロウではオリジナル(8)が既にアイズレー・マナーというべき風格を身につけており、ロナルドの歌唱もさすがにエロい。
アイズレー・ブラザーズ大ブレイク前夜のアルバムではありますが、ききどころの多い好作です。

Live / The Isley Brothers

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01 Work To Do
02 It's Too Late
03 It's Your Thing
04 Pop That Thang
05 Love The One You're With
06 Lay Lady Lay
07 Lay Away
08 Ohio/Machine Gun
09 I Know Who You Been Socking To
10 I Turned You On/It's Your Thing
11 Shout

アイズレー・ブラザーズのライヴ盤を。
既にバッキングに後に正式メンバーとなるアーニー&マーヴィン・アイズレー、クリス・ジャスパーがあたっており、特にアーニー・アイズレーのギターは爆発しており、(8)ではジミ・ヘンドリックス直系の凄まじく歪んだギターを弾いてます。
ブラック・ロックとヴォーカル・グループ的な佇まいが渾然一体となった灼熱のライヴ。
ここでもカヴァー曲が多く、キャロル・キング、ニール・ヤングといった白人アーティストの曲を取り上げています。
CD化に際して、(9)〜(11)のおまけ曲が追加されており、こちらは69年のニューヨークでのライヴ。

3+3 / The Isley Brothers

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01 That Lady
02 Dont Let Me Be Lonely Tonight
03 If You Were There
04 You Walk Your Way
05 Listen To The Music
06 What It Comes Down To
07 Sunshine(Go Away Today)
08 Summer Breeze
09 The Highways Of My Life

アーニー&マーヴィン・アイズレー、クリス・ジャスパーをメンバーに迎え入れて6人体制とし、アイズレー・ブラザーズがファンク・バンドとして大爆発した記念すべき作品。
スティーヴィー・ワンダーの70年代の怒濤の進撃を支えた影の主役、シンセサイザー・プログラム・チームのセシル&マーゴレフを迎え、サウンドの革新に成功しました。
大ヒット(1)ではアーニー・アイズレーが後半延々ギターを弾きたおしまくり。
ファンク・バンドでソロを取るというと、JB'sにおけるメイシオやフレッドのようにホーンが多かったこの時期、これだけギターを前面 に出すバンドも珍しかったんじゃないでしょうか。
かつてバッキングにジミ・ヘンドリックスを迎えていたこともあるだけに、このくらいの事は当然なのかな。
得意のカヴァーでは(2)そして(8)が彼らの真骨頂。
いずれも艶めかしく、そして優しいロナルドのヴォーカルがアイズレー・カラーに染め上げ、特に個人的には(8)がカヴァーでの最高傑作だと思います。
一日の労働を終えて帰ってくると、優しい妻が食事の支度をして待っていてくれる、そんなささやかな幸せの一瞬。
「Work To Do」のアンサー・ソングともいうべき作品。
ヴォーカル・グループ然とした(3)(4)も良。
代表作の一枚。

The Heat Is On / The Isley Brothers

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01 Fight The Power
02 The Heath Is On
03 Hope You Feel Better Love
04 For The Love Of You
05 Sensuality
06 Make Me Say It Again Girl

70年代におけるアイズレー・ブラザーズの最高傑作。
このアルバムより全ての曲がオリジナルになり、より深くアイズレー・ブラザーズの世界を楽しむことができます。
ファンク・チューンが(1)〜(3)、スロウが(4)〜(6)と二部構成になっており、このアルバム以降もこのパターンで快進撃を続けます。
汗が飛び散るファンクもあれば、おつゆしたたるスロウも絶品。
まったく駄曲なし、まさに傑作です。
どれかオリジナル・アルバムを一枚というのであれば迷わずおすすめ。
この後もファンクとスロウが絶妙にブレンドされた好アルバムを連発、85年にデュラン・デュランのプロジェクト、パワー・ステーションがタイトル曲を、アリーヤが「(At Your Best) You Are Love」をカヴァーしたアルバム「Harvest For The World」、名作「Groove With You」を含む「Showdown」、「Footsteps In The Dark」、「Voyage To Atlantis」を含む「Go For Your Guns」あたりがおすすめ。

Grand Slam / The Isley Brothers

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1. Tonight Is the Night (If I Had You)
2. I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)
3. Hurry up and Wait
4. Young Girls
5. Party Night
6. Don't Let Up
7. Who Said?

81年作。
本国ではメンバー6人の集合写真でしたが、日本盤ジャケはカクテルグラスに注がれた赤い酒、コレにこだわってみました。
(1)のピロロ〜ンというハープの調べに一瞬イヤな予感がいたしますが、それは杞憂。
スロウは(1)(2)のみ、あとは都会的なファンクで攻め、いつもと変わらぬアイズレー・サウンドが楽しめます。
決定的なキラー・チューンがないのが弱みかもしれませんが、まあいつもいつもそんなにイイ曲できるわけでもないし。
アイズレー・ブラザースは83年の「Between The Sheets」を最後に分裂しますが、おんなじようなサウンドを10年もやってりゃそりゃ飽きるよなと(笑)。

Between The Sheets / The Isley Brothers

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01 Choosey Lover
02 Touch Me
03 I Need Your Body
04 Between The Sheets
05 Let'S Make Love Tonight
06 Ballad For The Fallen Soldier
07 Slow Down Children
08 Way Out Love
09 Gettin' Over
10 Rock You Good

80年代におけるアイズレー・ブラザーズの傑作アルバム。
(1)からいきなりねっとりぐっちょりのスロウ攻めで満足。
(2)(3)もスロウでオッケー、そして大傑作(4)のエロエロさ加減にはノックアウト必至でしょう。
基本的にはミディアム〜スロウ中心のつくりで、ファンクについては軽いものが多く、今ひとつの感がありますが、決して悪い出来ではありません。
このアルバム以降、鉄壁の連帯を誇ったグループに陰りが見え始め、アイズレー・ブラザーズ本体からアーニー&マーヴィン・アイズレーとクリス・ジャスパーが脱退、アイズレー=ジャスパー=アイズレーというグループ名で「Caravan Of Love」というアルバムを発表しますが内容は今一つ、アイズレー・ブラザーズ本体もアンジェラ・ウィンブッシュをゲスト/プロデューサーに迎えて新生面 をアピールするもこちらも全盛期に比べれば低空飛行の感は否めませんでした。
ところが90年にア・トライブ・コールド・クエストが「Bonita Applebum」のリミックス・ヴァージョンに(4)をサンプリングしたことがアイズレー再評価のきっかけの一つになりました
。 それから幾多のシンガーやラッパー達がサンプリングしたことでしょうか。

Mission To Please / The Isley Brothers

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01 Floatin' On Your Love
02 Whenever You're Ready
03 Let's Lay Together
04 Tears
05 Can I Have A Kiss (For Old Time's Sake)
06 Mission To Please You
07 Holding Back The Years
08 Make Your Body Sing
09 Let's Get Intimate
10 Slow Is The Way

アイズレー・ブラザーズ復活!とソウル・ファンの間で評判になったアルバム。
もともと彼らは50年代からトリオ編成のヴォーカル・グループとして歌っており、ビートルズがカヴァーしたことで知られる「Twist & Shout」のオリジナル・シンガーとして知られ(これは間違いかもしれない)、60年代のモータウン在籍時には名プロデューサー、ホーランド=ドジャー=ホーランドの指揮の下、これまた名作の「This Old Heart Of Mine」をヒットさせますが、本当の人気がバクハツしたのは70年代、アーニー・アイズレー等の兄弟達をバック・バンドにつけた6人編成となってからのアルバム「3+3」からで、これ以降、83年の激エロスロウなタイトル曲を含む「Between The Sheets」まで安定した活動を続けます。
このアルバムについては、90年代に入ってヒップホッパーズを中心に巻き起こったアイズレー再評価の気運に乗って作られたもので、プロデューサーにはロナルド・アイズレーの奥さんでもあるアンジェラ・ウィンブッシュの他に、アイズレーの正統的な後継者と言えるR.KellyとKeith Sweatが1曲ずつ担当しており(前者は「Let's Lay Together」、後者は「Slow Is The Way」)、いずれもロナルド・アイズレーの全く衰えない艶のあるヴォーカルを活かしきった作りとなっています。
ちなみにR.KellyもKeith Sweatもそれぞれのアルバムでロナルド・アイズレーをゲスト・ヴォーカリストとして引っ張り出しており、彼の持つホンモノのメロウ・ムードを引き出しています。
90年代に生きるヴェテランの理想的なあり方を体現する作品。

Eternal / The Isley Brothers

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01 Move Your Body
02 Contagious
03 Warm Summer Night
04 You Deserve Better
05 Just Like This
06 Secret Lover
07 You're All I Need
08 Settle Down
09 Eternal
10 If You Leave Me Now
11 Said Enough
12 You Didn't See Me
13 Ernie's Jam
14 Think

名義としては「The Isley Brothers fearturing Ronald Isley a.k.a. Mr. Biggs」という長ったらしいことになってますが、まぎれもないアイズレー・ブラザーズの2001年作。
前作「Mission To Please」まではマーヴィン・アイズレーを含めての3人で活動してましたが、今回はヴォーカルのロナルド・アイズレーとギターのアーニー・アイズレーという往年のアイズレー・サウンドの核となる二人でのアルバム。
プロデュースは元(?)トニーズのラファエル・サディーク、R. ケリー、ジャム&ルイス等超大物プロデューサーを核に、アンジェラ・ウィンブッシュといったこれまでの布陣をちょろっと置いた感じ(笑)。
うれしいのは、前作では今ひとつだったアーニー・アイズレーのギターがフィーチュアされまくってること。
冒頭の(1)なんて70年代絶頂時のファンク・アイズレーの再現だし。
これをプロデュースしてるラファエル・サディークはトニーズ時代いろいろ言われてたけど、こういうのを聴くとやっぱりわかってる人なんだな、と思っちゃうな。
(2)は、アイズレーの後継者ナンバーワンのR.ケリーのナンバーだけど、ロナルドの艶っぽいヴォーカルは全ての楽曲を自らの色に染め上げてしまう魔術を持っている、としかいいようのない解釈力。
ジャム&ルイスに関しては、(7)のプロデュースで天国に行っちゃってください(笑)。
一番いいころのアイズレーをほぼ完璧に再現したその手腕には脱帽。
ジャネットだけ聴いて理解してるつもりになってたら大火傷しちゃう。 マジで。
全体的にもほぼモンクのつけ所がないし、とにかく後輩達の先輩に対する愛情が感じられる作品で、それをがっぷり四つに組みとめちゃう先輩も凄い!
これがアイズレー初体験でもたぶん失望することはないでしょう。
ホント傑作!

Body Kiss / The Isley Brothers

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01. Superstar
02. Lucky Charm
03. What Would You Do?
04. Body Kiss
05. Busted
06. Showdown Vol. 1
07. Keep It Flowin'
08. Prize Possession
09. Take a Ride
10. I Want That
11. I Like
12. What Would You Do? Pt. 2 [Remix]

前作「Eternal」で完全復活の狼煙をあげ、意気上がるアイズレー・ブラザーズの新作。
で、なんとこのアルバム、ビルボードのR&Bチャートで初登場1位!
チャート1位なんて、たしか75年のアルバム「The Heat Is On」以来の事じゃないかな。
おそるべし、アイズレー・ブラザーズ。
活動歴40年のなかで60年代は「Shout」「Twist & Shout」といったロック界にも影響を与えたヒットの他にもモータウン・サウンドで「This Old Heart Of Mine」を発表したり、70年代は「That Lady」や「Groove With You」といったおなじみのスロウ&ファンク攻めで絶頂を極め、80年代は「Between The Sheets」の後にグループが分裂して活動に陰りが見えた時期もありましたが、90年代はヒップホッパーズに再評価されてのサンプリングネタで注目を浴び、シンガー達からのフィールドからはフォロワーたるR・ケリーやキース・スウェットに支えられての「Down Low」「Flowting Of Your Love」で健在をアピールして、そして21世紀に入ってこの作品でチャート1位。
10年単位で区切ってみて、その時代時代にきっちり代表曲を送り込んでいるあたりは見事。
さて、アルバムはティム&ボブ制作の(10)以外は全部R・ケリーのプロデュースで展開します。
ミディアム〜スロウ中心の構成で、当然ながらどこから聴いてもケリー風。
悪く言うとどれ聴いても変わらないので、部屋に流しっぱなしにしておくBGMに最適かな。
個人的には(3)(8)(9)あたりが気に入りましたが。
で、問題はアーニー・アイズレーの活躍の場が全然ないことです。
前作ではラファエル・サディークやジャム&ルイスがアーニーのセクシーなギターをフィーチュアしてくれてましたが、今回はほとんどナシ。
(9)でちょこっと弾いてくれてる程度かな。
ここらがどうもイマイチのめり込めない部分かな。
大絶賛とはいかないまでも、まあ及第点はさしあげましょう。
まあ夜専用のCDなのでいいかな。

Baby Makin' Music / The Isley Brothers

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01. You're My Star / Kelley, Mayfield, Robinson / 4:35
02. Blast Off / Kelly / 4:03
03. Just Came Here to Chill / Chambers, Isley, Taylor / 4:13
04. Gotta Be with You / Austin, Cox, Dupri / 4:34
05. Pretty Woman / Kelley, Robinson / 4:31
06. Forever Mackin' / Austin, Cox, Dupri / 4:22
07. Show Me / Seal / 3:22
08. Give It to You / Seal / 4:27
09. Beautiful / Austin, Dupri, Seal / 3:27
10. Heaven Hooked Us Up / Isley, Lewis, Nkhereanye ... / 4:31
11. You Help Me Write This Song / Isley, Lewis, Nkhereanye ... / 4:02

アイズレー・ブラザース通算…、何枚目のアルバムなんでしょうか(笑)。
とにかくもう半世紀近い活動の中で一度もインディ落ちせず、第一線で活動してきたその実力には敬服するほかありません。

ロナルド・アイズレーの艶かしいヴォーカルとともに物狂おしくむせび泣くアーニー・アイズレーのギターである、と強く主張したいです。
その点、前作の「Body Kiss」はアイズレー・ブラザーズの後継者と目されているR・ケリーのプロデュースでチャート1位を取ったものの、まったくアーニーのギターがフィーチュアされてなくて、もしかしたらこいつなんにもわかってなかったんじゃないのか?と思わされました。

そのR・ケリーは(2)で参加してますが…、やっぱりこいつわかってない。
楽曲としては彼の手クセ満載の相変わらずのここ最近のケリー節というかんじで、アーニーのギターは入っておらず、出来という意味では及第点ではあるものの、アイズレー・ブラザーズの作品としては食い足りなさが残ります。
93年にケリーが手がけたワイナンズの「All Out」なんかはよかったんですが、そのころの感覚はもう失われたんでしょうかねえ。

ティム&ボブ、トロイ・テイラー、ジャーメイン・デュプリ達が手がけるその他の楽曲は平均よりやや上ぐらいの出来ですが、アーニーのギターを多少なりともちゃんとフィーチュアしており、それにのってロナルドが汲めども尽きぬおつゆしたたる歌唱でこなしていく様は壮観。
(3)(4)のアイズレー節というべきラララ〜♪でおなかいっぱいになってる人もいらっしゃるでしょう(笑)。
個人的には(4)が一番イイなあ。
ファンクは全くなく、タイトル通りのスロウ攻めですが、彼らに関してはこの方向でただしい、と思います。

感想などありましたらどうぞ。

  • SOULOGでのコメントを良く拝見させていただいております。今回私のWikiに勝手にリンクさせていただきました。私の場合90年代以降はさっぱり分かりませんので参考になります。この記事を拝見すると年代順に並べているようにみえますが、なかでも「Live / The Isley Brothers」は73年のT-Neck 3010が元でしょうか? -- Adhista? 2006-09-18 (月) 08:37:29
  • ありがとうございます〜。
    やっとソウル関連のwikiをやっていらっしゃる方に巡り合えました。
    いちおうこちらの趣旨は参加いただいた方がレビューを新規に書いたり、それに付け加えたりしていただくというのがメインなのですが、wikiの普及と認知度が今ひとつですので、現在ワタクシの思惑とはちょっとはずれている状態ですが、アドヒスタさんみたいな方がいらっしゃるのは心強いです。

    リンクのほうはご自由にしていただいて結構ですよ。
    アイズレー・ブラザーズのライヴはおっしゃるとおりT-Neckの3010番がもとになっております。 -- よしき? 2006-09-19 (火) 11:45:05
  • livedoor' Wiki を見てみますとソウル(ブラックミュージック)関連のwikiを始め数々のwikiが有りますがほとんど上手くイカなくて放置状態の様ですね。コンセプトが上手くマッチしないと難しいかなと云った印象を受けます。Blogをやっていますと自分のBlogでもなかなか欲しい情報にたどり着けなかったりしますから、よしきさんのwikiを見てみますとアルバム/CDや曲の紹介となるとwikiの方が適切な気がします。それでもアーチスト単位になると多作のアーチストのページは大きくなりすぎると云った様に少し問題も残るかもしれませんね。元々アルバムのデジタル変換記録をBlogのネタにしたのでそれを活かそうとしたのでうちのwikiではディスコグラフィとリンクと云うスタイルをとっています。アルバム/CDや曲の紹介はよそに任せると云う事です。(^^;  よろしく(笑)アルバムの取り込みが終わったら「soulbounce wiki」に乗せても恥ずかしく無い様な記事を書きたいと思います。リンクポリシーはぜひお読みください。http://wiki.livedoor.jp/golden_age_of_soul/d/ -- Adhista? 2006-09-19 (火) 23:02:56
  • まあ世の中でこんな零細HPに力のこもったレビューをする奇特な人もあんまりいないとは思いますが、wikiというシステムを知った時はこれからはこれしかない!と思った直感を大事にしていきたいと思います(笑)。 -- よしき? 2006-09-20 (水) 21:33:29