It's Real / The Real Seduction

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01. We Got Style / :37
02. Ain't Nuthin' Wrong / Ferrell, Greene, Hodge / 5:35
03. Amnesia / Ervin / 5:04
04. Baby Where Were You / Culler, Lennon, Thompson / 4:04
05. Every Time I See You / Ford, Harris, Thomas / 4:36
06. All I Am / Branden, Chapman, Pensado / 5:06
07. This Is What I Would Do / Pierce IV, Shiotani, Thomas / 7:13
08. Love Around the World / Eckart, Holland, Phillips / 5:19
09. I Cry / Branden / 4:51
10. Missing / Wills / 5:19
11. Stop Frontin' / Branden, Shiotani / 6:03
12. 30 Minute Love Caper / The Real Seduction / 4:39

ソウルの名門レーベルといえば50年代の昔からアトランティック・レコードがその筆頭に挙げられます。
60年代には黄金時代を迎え、ソロモン・バークやアレサ・フランクリン、提携先だったスタックス・レコードにはオーティス・レディングやサム&デイヴを擁し、70年代にはダニー・ハザウェイやロバータ・フラック、そして80年代は若干低調ながらも90年に入ってリヴァートを筆頭にルード・ボーイズやメン・アット・ラージなど黒人音楽部門でも復調してきて、93年当時のアトランティックの所属のグループといえばケニー・グリーンを擁するIntroとこのリアル・セダクションでしょう。

アルバムでは自らを純粋なコーラス・グループであると主張するかのように、(1)とエンディングの(12)をア・カペラで挟み込み、その間を90年代のサウンドに乗せていきます。
(2)では後にアンタッチャブル・プロダクションズを立ち上げる元(?)Heavy D.&The BoyzのDJ Eddie F.が素晴らしい仕事をしており、(3)〜(5)の間にどんどんBPMは落ちていきますが、(6)(7)で肉汁したたるスロウを楽しむことができます。
(8)で爽やかなミディアムを楽しんだあとは(9)(10)(11)のスロウ攻め。
特に語りともラップともつかないナレーションつきの(11)に悶絶。
とはいうものの、Introのケニーのようなソングライティングもできるメンバーがいなかったせいかこの一枚で姿を消してしまいました。

現在相当な高値で売られてるみたいですが、ブックオフでものの価値を知らない店員が1,000円とかの値札をつけてたら迷わず買ってあげてください。

感想などございましたらどうぞ。