Ghetto Revelations, Vol. 2 / Urban Mystic

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01. It's You / Bacharach, Daniels, David ... / 3:53
02. Where Were You? / Duke, Gist, Holmes, Lighty ... / 3:52
03. My Block / Abney, Bell, Gist, Hart, Laues ... / 3:28
04. Can U Handle This? / Barker, Boyd, Storch, Williams / 4:03
05. Bounce wit Me / Barker, Storch, Williams / 4:50
06. I Refuse / Barker, Boyd, Storch / 4:38
07. Your Portrait / Barker, Boyd, Storch / 4:32
08. I Got That / Abney, Brown, Gist, Kelise ... / 4:00
09. Why? / Abney, Dabney, Gist, Wilson / 4:57
10. When U Hurt / City / 4:15
11. Let's Make a Change / B.D., Barker, J.B., Yound / 3:44
12. A Change Gonna Come / Cooke / 3:37
13. Back It Up / Barker, Ward, Williams / 3:31

アーバン・ミスティックの2枚目。
(1)が勢いあってイイトラックなんだけど、どうもジャヒームに似てると思ったらKayGee?がプロデュースしてたのか。
そりゃ似てて当たり前だ。
しかし、ジャヒームよりザラついたヴォーカルを持つこの男、現在のナヨ声ブームの中では特異な存在と言えましょう。
(2)はたしかファーストにも入ってたはずだけど…、まあいいや。
そして(3)はイントロにいきなりデルフォニックスの「Trying to make a fool of me」をサンプリング、ソウル気分を盛り上げます。
スロウ・セクションは(6)(7)(9)(10)が良。
(7)はアイズレー・マナー横溢のイントロから始まって、彼なりのヴォーカルで歌い上げ、(11)はちょびっとトニーズ風味のギターに導かれて歌うミディアムですが、これも気持ちイイ。
そしてやはり注目は(12)におけるサム・クックのカヴァーでしょう。
ゴスペル育ちを隠そうとしない潔い歌唱に打たれました。
先にアルバム「2:35PM」でほぼ「A Change Gonna Come」のカヴァーとも言える「Keep On Pushin'」を歌ったカルヴァン・リチャードソンもそうですが、彼らの中にまだサム・クックの残したものが息づいているという事実が胸を熱くさせます。

R&B系において、バリトン系のヴォーカルはここ最近流行らない傾向がありましたが、そろそろ復権の兆しありかな。
現在最強の"ソウル"シンガーたるアンソニー・ハミルトンの古くさい作りに比べるとややヒップホップ風味が勝ってますが、それでも本年のアルバムの中ではおすすめ盤。

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