Cosmic Slop
Do That Stuff
Gammin' On Ya
Standing On The Verge Of Getting' It On
The Undisco Kid
Children Of Production
Mothership Connection
Swing Down Sweet Chariot
(The Landing)
Dr.Funkenstein
Comin' Round The Mountain
P.Funk
Tear The Roof Off The Sucker
Night Of The Thumpasorous Peoples
Funkin' For Fun
遂に出た、Pファンク軍団全盛時、伝説の「P-Funk Earth Tour」時の映像がDVD化。
ライヴの様子は既にアルバム化され、名盤の誉れ高いですが、映像化はヴィデオの後なかったんじゃないかな。
その時の内容はダイジェストっぽかったみたいだし。
こうして映像で見ることができるのはうれしいことです。
オープニングはアルバム未収録の「Cosmic Slop」。
マイケル・ハンプトン(だよね?)とゲイリー・シャイダーの強烈なギターが炸裂のホットなファンク・ロックでいやが上にも興奮!
この後総帥ジョージ・クリントンの登場と相成りますが、まあいろいろな衣装に着替えて大変でございます。
目玉はやはりマザーシップの降臨シーン!
このツアーの主役の一人、グレン・ゴインズのヴォーカルが冴え渡ります。
後にクエイザーというグループを結成して「Funk With A Big Foot」というアルバムを出しますが、リリース直後に亡くなってしまいます。
おかげでファジーとかグラディとかが霞んじゃってるんだよな〜。
ジェローム・ブレイリーとコーデル・モースンは確認できず。
ホーニー・ホーンズはメイシオがモダンな衣装でキメてるのに対し、フレッドのスーツ姿はJB's以来の伝統を感じさせます。
個人的にはやはり「Give Up The Funk」〜「Night Of The Thumpasorous People」あたりの大団円に向って突っ走るあたりがサイコーにスキ。
…ところで、クリントンに「Hey,Sly!」って呼ばれて☆印のコスチュームを着て出てきた人がそうだったのか?
違うよね?
だってウッドストックのLDで見たのと全然違うし〜。
ブライズ・オヴ・ファンケンシュタイン、パーレット、ブーツィズ・ラバーバンド(前座だったのか?)の面々も登場、Pファンクとはコーラス・グループとファンク・バンドが渾然一体になったものだという認識を新たにしました。
カメラワークなんかはそれぞれのミュージシャンのいいところをとらえてなかったりして不満なところももちろんあるけど、このツアーを記録したという偉大な業績を認めて言いっこナシにしましょう。
さるスジ(笑)によりますとブートもんを正規盤としてリリースした模様ですが、まあいいや。
01 Chocolate City
02 Ride On
03 Together
04 Side Effects
05 What Comes Funky
06 Let Me Be
07 If It Don't Fit (Don't Force It)
08 I Misjudged You 09 Big Footin'
パーラメント大ブレイク前のアルバム。
タイトルは、アメリカ合衆国の連邦政府所在地、すなわち首都であるワシントンDC。
ホワイトハウスやリンカーン像に代表されるような白人ばっかり住んでいる街という感じがしますが、実際は黒人人口が7割を超え、白人達は郊外に住み、街の中心部は黒人が大部分を占めている、そんな街です。
(1)では黒人街(チョコレート・シティ)から白人の住む郊外(ヴァニラ・サヴァーブ)への行進の際、白人達に「黒人達があんた達の方に行進してくるときにはジェイムズ・ブラウンの通行証を忘れるなと言うように!」と語り、「ホワイトハウスの主がモハメド・アリになっても驚くなよ、財務長官はアイク・ターナー、教育大臣はリチャード・プライアー、芸術長官はスティーヴィー・ワンダー、大統領夫人はアレサ・フランクリンだ!」とアジるクリントン。
クールに装っているものの、内実は凄まじくホット。
(2)以降はホットなファンクが並んでいるだけに、このクールさはひとしお。
正統的なファンク・アルバムとして評価されるべきでしょう。
01 P-Funk (wants to Get Funked Up)
02 Mothership Connection (Star Child)
03 Unfunky UFO
04 Supergroovalisticprosifunkstition
05 Handcuffs
06 Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)
07 Night Of The Thumpasorous Peoples
Pファンク集団がその名を高らかに世に知らしめた代表アルバム。
演奏陣も若きマイケル・ハンプトン、ディープな喉を持つグレン・ゴインズ、そしてジェイムズ・ブラウンのバンド、JB'sのホーン・セクションよりフレッド・ウェズリーとメイシオ・パーカーを迎えて最強の布陣を整えます。 (1)にて総帥ジョージ・クリントンよりPファンク宣言が高らかに歌われ、(2)でドクター・ファンケンシュタインとスター・チャイルドによるアンファンキーなサー・ノウズ・ドゥヴォイドオヴファンクとの戦いを描くことになります。
この戦いこそがアメリカにおける、自分たちのファンクを奪う国家権力と戦うというストーリーとダブって、黒人の少年たちにはピラミッドがなんちゃらいうEW&Fよりこちらの方がウケたことでしょう。
そしてこちらも新加入のジェローム・ブレイリーのドラムとレイ・デイヴィスの低音に導かれる(6)が強力。
このアルバムより彼らに対してPファンクという名称が使われ、80年いっぱいくらいまで怒濤の進撃を続けます。
とにかく70年代からこっち、黒人音楽に深い影響力を保ち続けるPファンクの基本中の基本。
この後リリースされた「The Clones Of Dr. Funkenstein」も当然強力盤、おすすめです。
01 P-Funk (Wants To Get Funked Up)
02 Dr. Funkenstein's Supergroovalisticprosifunkstication Medley)
03 Do That Stuff
04 The Landing (Of The Holy Mothership)
05 The Undisco Kidd (The Girl Is Bad!)
06 Children Of Productions
07 Mothership Connection (Star Child)
08 Swing Down, Sweet Chariot
09 This Is The Way We Funk With You
10 Dr. Funkenstein
11 Gamin' On Ya
12 Tear The Roof Off The Sucker
13 Night Of The Thumpasorus People
まさに絶頂期のPファンク集団の一瞬を切り取ったライヴ盤。
とにかく(1)からもうすでに尋常ならざるオーラを放っており、延々とイントロを吹いて露払いを務めるのはジェイムズ・ブラウンのバンドからやってきた二人のファンク・プレイヤー、フレッド・ウェズリーとメイシオ・パーカー。 そしてPファンクのバーニー・ウォーレルの幾何学的に乱反射するキーボードが太刀持ちとなって、いよいよジョージ・クリントンのPファンク宣言が始まります。
最初はクールに、そしてクリントンが「L.A. Sang!」と叫ぶや、コンサート会場はたちまちヒート・アップして興奮の坩堝と化し、怒涛のPファンク・ライヴが幕を切って落とされ、それはエンディングまで止まる事を許されません。
客席とステージの境目がはっきりしないほどの盛り上がり、まさにそれは「Pファンク」。
なかでも彼らを一躍トップに押し上げた(7)からグレン・ゴインズがゴスペル唱法で盛り上げる(8)が白眉。
たぶんクリントンがマザーシップに乗ってステージ上に降りてきたのでしょう、
最後は爆発音でシメ。
(9)のスタジオ録音はオーバーヒートしたアタマを冷やせという意味でしょうか。
そして(10)なんかノリとしては、みんな「ファンケンシュタインさま〜!全て捧げちゃうわ〜〜!」の大合唱でホント宗教と同じ。
レイ・デイヴィスの低音から導き出される(12)でやっとファンクは踊る為の音楽でもある事を思い出させてくれます。
混沌とした演奏の中に秘められたメッセージ性。
マイルズ・デイヴィズの大阪ライヴ「Pangaea」とかと同じで、一枚聴き切るとどっと疲労感が押し寄せてきます(笑)。
2002年にはこの時期のライヴを収録したDVDも発売され、これも必携。
01 Bop Gun (Endangered Species)
02 Sir Nose D'Voidoffunk (Pay Attention -B3M)
03 Wizard Of Finance
04 Funkentelchy
05 The Placebo Syndrome
06 Flash Light
「偽薬症候群」というケッサクタイトルを持つアルバム。
おなじみPファンク物語では、ファンクをこの世から消そうとする怪人、Sir Nose D'voidffunkが凶器スヌーズガンを使い、人々にファンク感覚を失ってしまう恐ろしい偽薬症候群に陥らせていたが、それを知ったDr.Funkensteinがスターチャイルドに"Bop Gun"を持たせ、サー・ノーズと対決させるのでありました…。
ヒットした(6)はバーニー・ウォーレルのシンセがベースといい、SEといい、縦横無尽に駆け回り、「太陽の下では、誰でも陽に当たることが出来る」という黒人ゲットーからのメッセージを最高に強力なファンクに乗せたこの曲は、ヒップホップからも熱烈なサンプリングの対象になり、ヒップホップ思想のひとつのサンプルとして記憶されるべきでしょう。
この時期Pファンク集団は絶頂期を迎えており、(6)のヒット後も、ブーツィズ・ラバーバンドの「Bootzilla」そしてファンカデリックの「One Nation Under A Groove」と立て続けにチャートに送り込み、もう怖いものナシ状態。
とはいうものの、この時期Pファンク集団は多方面展開といえば聞こえはいいものの、ブーツィ・コリンズはブーツィズ・ラバーバンドを結成して独自の路線を走ってパーラメントには参加せず、ヴォーカル隊のパーラメンツはほとんど不参加(後に別動隊のファンカデリックを結成、ややこしい事になる)と後のゴタゴタの火種が見え隠れします。
代わりに参加したブライズ・オヴ・ファンケンシュタイン、パーレットの女性コーラス隊、グレン・ゴインズ、ベースのコーデル・モーソン、ジェローム・ブレイリー達が活躍。
パーラメントのアルバムの中で必須の一枚。
01 Mr. Wiggles
02 Rumpofsteelskin
03 (You're A Fish And I'm A) Water Sign
04 Aqua Boogie (A Psychoalphadiscobetabioaquadoloop)
05 One Of Those Funky Thangs
06 Liquid Sunshine
07 The Motor-Booty Affair 08 Deep
Pファンク水中戦へ。
(1)から深いエコーのかかったクリントンの水中戦宣言で、割合軽めのスタートですが、Pファンク魂は薄れず。 ワサワサしたコーラスで盛り上げます。 このアルバムの白眉は(4)。
副題の部分をしつこくコーラスしまくるのはPファンクお家芸。
後にディジタル・アンダーグラウンドがデビュー・アルバム「Sex Packets」収録の「Underwater Rhymes」でうまく雰囲気を再現しておりました。
個人的なパーラメントの興味はここまでかな。