Born Into The 90's / R. Kelly & Public Announcement

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01. She's Loving Me (Blatcher/Jefferson/Kelly) - 3:38
02. She's Got That Vibe (Hankerson/Kelly) - 4:37
03. Definition of a Hotti (Kelly) - 4:21
04. I Know What You Need (Kelly) - 3:29
05. Keep It Street (Kelly) - 3:57
06. Born into the 90's (Evans/Kelly/Rushin) - 4:41
07. Slow Dance (Blatcher/Jefferson/Kelly) - 5:03
08. Dedicated (Kelly) - 4:40
09. Honey Love (Kelly) - 5:04
10. Hangin' Out (Kelly) - 4:07
11. Hey Love (Can I Have a Word) [*](Broadnax/Haggard/Paul/Williams/Wonder) - 3:19

テディ・ライリーの作曲の才とアーロン・ホールの喉を合わせ持つ男、R・ケリーのデビュー・アルバム。
デビュー時はそのあまりにもあからさまなテディ・ライリーからのパクリっぷりに批判的な意見が出ておりましたが、売れちゃえばこっちのもんとばかりにニュー・ジャック・スウィング路線を突き進みました。
そういえばテディ・ライリーもブラックストリート結成時のインタビューでもかなりR・ケリーのことはイヤな感じで言ってたな〜。
前半アップ、後半スロウの構成で組み立てられているこのアルバム、白眉はやはりもろにニュー・ジャック・スウィングな(2)でしょうか。
パクリだなんだと言われても気持ちイイものはしょうがない(笑)。
スロウでは(7)(8)あたりが既に後年のエロエロ路線の萌芽を思わせててよろしいですが、やはりデビュー盤ということで、ちょっと遠慮気味。
ここでは、まだ彼のもうひとつの持ち味であるゴスペル風味は全く出ておらず、それは後のアルバムの発表を待つことになります。
ところでパブリック・アナウンスメントはこのアルバムでクビになってしまい、さんざん苦労した揚げ句にやっとこ97年にアルバムを発表することができました。
デビュー当時の松本伊代のバッキングで踊ってた麻生真美子&キャプテンみたいな扱いだったんだろな。
(古い話題でもうしわけない)

12 Play / R. Kelly

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01. Your Body's Callin' (Kelly) - 4:37
02. Bump N' Grind (Kelly) - 4:15
03. Homie, Lover, Friend (Kelly) - 4:22
04. It Seems Like You're Ready (Kelly) - 4:38
05. Freak Dat Body (Kelly) - 3:43
06. I Like the Crotch on You (Kelly) - 6:37
07. Summer Bunnies (Calhoun) - 4:14
08. For You (Kelly) - 5:01
09. Back to the Hood of Things (Doctor Dre [1]/Snoop Doggy Dogg) - 3:52
10. Sadie (Hawes/Jefferson/Simmons) - 4:30
11. Sex Me, Pts. 1-2 (Kelly) - 11:27
12. (Kelly) - 5:54

このアルバムでバクハツしたR・ケリーのソロ名義アルバム。
もともとR・ケリー&パブリック・アナウンスメントというグループで、91年にアルバムを1枚だしてますが、まあよくいるアーロン・ホールに声がよく似たニュー・ジャックスだったなという意識ぐらいしかありませんでした。
しかし、ここではR・ケリー独自のエロエロワールドを作り出すことに成功、大ヒットとなります。
邦題「愛の12プレイ」が示すようにこのアルバムの中にはあからさまな描写がタップリ詰まっており、タイトルを見てるだけでもワクワクしてきます。
「Your Body's Callin'」や「Bump n' Grind」なんかはタイトル負けしないくらいにイイ曲です。
スピナーズの「Sadie」はこのアルバム中ちょっと異色かな。
そして11分以上にも及ぶ長尺エロエロソウル「Sex Me」にノックアウトされた人も多いかと思います。
とにかくこの世界に浸って、エロエロ気分になって頂きたいものです。この後彼はプロデューサーとしても台頭し、アリーヤやワイナンスを手掛け、95年に発表したセカンド・アルバムも大ヒットとなります。

R. Kelly / R. Kelly

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01. Intro-The Sermon (Kelly) - 3:20
02. Hump Bounce (Kelly) - 4:06
03. Not Gonna Hold On (Kelly) - 4:04
04. You Remind Me of Something (Kelly) - 4:10
05. Step in My Room (Kelly) - 3:48
06. Baby, Baby, Baby, Baby, Baby (Kelly) - 4:20
07. (You to Be) Happy (Kelly/Wallace) - 4:36
08. Down Low (Nobody Has to Know) (Kelly) - 4:48
09. I Can't Sleep Baby (If I) (Kelly) - 5:31
10. Thank God It's Friday (Kelly) - 3:54
11. Love Is on the Way (Kelly) - 3:02
12. Heaven If You Hear Me (Kelly) - :57
13. Religious Love (Kelly) - 4:12
14. Tempo Slow (Kelly) - 4:10
15. As I Look into My Life (Kelly) - 1:30
16. Trade in My Life (Kelly) - 6:21

前作「12 Play」の大ヒットで大きく前進したR・ケリーのサードアルバム。
その前作の方法論を更に推し進めた本作も大ヒットになりました。
自身も多大な影響を受け、この時期ヒップホップ・フィールドからも再評価されていたアイズレー・ブラザーズのロナルド・アイズレーをゲストに迎えた「Down Low (Nobody Has To Know)」が何といっても白眉。
この翌年、彼はアイズレー・ブラザーズの復活作「Let's Lay Together」をプロデュースし、アイズレー・ブラザーズ・サウンドの正統的後継者としての位 置を確かなものにします。
その他の作品もエロエロ度数が高く、R・ケリー=セックス・シンボルといった図式さえでてきます。
しかし、最後の「Trade In My Life」という曲で、カーク・フランクリンのクワイアをゲストに迎えて、ゴスペル育ちのルーツを明らかにします。
このゴスペルに回帰していく作風は、テディ・ライリーもブラックストリートで行っており、このあたりに何か近代ブラック・ミュージックのカギがあるのかもしれません。

TP-2.COM / R. Kelly

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01. TP-2 (Kelly) - 2:19
02. Strip for You (Kelly) - 4:10
03. R&B Thing (Kelly) - 4:03
04. The Greatest Sex (Kelly) - 4:39
05. I Don't Mean It (Kelly) - 4:19
06. Just Like That (Kelly) - 4:34
07. Like a Real Freak (Kelly) - 4:34
08. Fiesta (Kelly) - 3:16
09. Don't You Say No (Kelly) - 4:06
10. The Real R. Kelly (Kelly) - 0:54
11. One Me (Kelly) - 3:53
12. I Wish (Kelly) - 5:34
13. A Woman's Threat (Kelly) - 5:55
14. I Decided (Kelly) - 4:12
15. I Mean (I Don't Mean It) (Kelly) - 3:25
16. I Wish (Kelly) - 5:17
17. All I Really Want (Kelly) - 3:59
18. Feelin' on Yo Booty (Kelly) - 4:05
19. The Storm Is Over Now (Kelly) - 4:32

全世界で好セールスを記録したものの、どうしても冗長な印象が拭えない前作「R.」から2年、新作はエロエロスロウと、母に捧げるバラード中心の2本立て。
エロエロ方面では、2曲目の「Strip For You」いきなりムード全開、そして4曲目の「The Greatest Sex」で絶頂に…(笑)。
このあたりのあからさまなタイトルづけにも現われているように、エロエロスロウはおおむね好調で、このあたりはやはり第一人者の貫禄十分、相変わらずでよろしうございました。
一方、93年にワイナンスのアルバム「All Out」のプロデュースや、95年の傑作アルバム「R.Kelly」でカーク・フランクリンのクワイアをゲストに迎えた「Trade In My Life」を収録するなど、ゴスペルへの執着を見せているのもR.Kellyの面白いところで、今回は母親に捧げた「I Wish」が目を引きます。
母親に捧げた曲はセカンド「12 Play」で、スピナーズのカヴァー「Sadie」が挙げられますが、今回はクワイア形式にしつつ、母親に捧げるという形式。
そして、アルバムの最後を飾る「The Storm Is Over」はモロにゴスペル。
今回は、95年のアルバムの方法論を完全に踏襲したつくりで、個人的には安心して聴けます。
まあ比較するのもなんですが、マーヴィン・ゲイの「What's Going On」〜「Let's Get It On」みたいに、エロエロか聖なる精神か、どっちかに振り切れたアルバムを作ればいいのになー、前作も、エロエロサイドと聖なる精神サイドに分けて、いずれの世界も徹底的に追求すればよかったのになーと思ってしまいました。
個人的には、今回はなかなかのアルバムで、ちょっと復活したかなって感じです。

Happy People - U Saved Me / R. Kelly

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01 Weatherman (Kelly) 2:41
02 Red Carpet (Kelly) 3:37
03 Love Signals (Kelly) 5:28
04 Love Street (Kelly) 4:37
05 Ladies' Night (Treat Her Like Heaven) (Kelly) 3:45
06 If (Kelly) 4:49
07 The Greatest Show on Earth (Kelly) 4:48
08 It's Your Birthday (Kelly) 2:44
09 Steppin' into Heaven (Kelly) 3:54
10 If I Could Make the World Dance (Kelly) 5:28
11 Happy People (Kelly) 7:49

12 3-Way Phone Call (Kelly) 7:03
13 U Saved Me (Kelly) 6:13
14 Prayer Changes (Kelly) 6:24
15 How Did You Manage (Kelly) 3:45
16 I Surrender (Kelly) 4:45
17 When I Think About You (Kelly) 4:06
18 Diary of Me (Kelly) 4:19
19 Spirit (Kelly) 3:57
20 Leap of Faith (Kelly) 4:51
21 Peace (Kelly) 5:09

なにがなんだか絶好調なR・ケリーの新譜で、今回はR&Bサイドと、ゴスペルサイドの2枚組。
BMRとか見るとシカゴ・ステッパーズがどうとか書いてるんですが、なんのことだかさっぱりわかりません(笑)。
最近の流行なんだろうか。
内容はラジオDJ仕立てに構成された70年代っぽいスムーズなミディアム〜アップばかりで、「12 Play」とか「R.Kelly」みたいなエロ〜いのを聴き慣れた身にとっては意表をつかれたものの、そのどれもが気味悪くなるくらい出来がイイので、始末に終えない(笑)。
もともとニュー・ジャック・スウィングから始まり、エロいスロウで人気を博してきた彼の新しい転換期を迎えてるのかなとも思いますが、個人的には98年の「R」、00年の「TP-2.COM」あたりの煮え切らなさから比べるとホント復活したよな〜という気持ちで一杯です。
ゴスペル・サイドに関しては、ま、スロウの替わりというとナンですが、これはこれで聴けちゃう。
ケリー・プライスといっしょに改心しまくる(12)がサイコー。
彼の今後を左右する例のロリロリ裁判がまだ始まってないんで、このテのゴスペル系のものを入れて裁判官への心証をよくしとく作戦かなとも思いましたが、よく考えたら「R.Kelly」の頃から「Trade in My Life」とかゴスペルを入れてたし、彼をかたちづくる要素の一つなのかなと。
しかしジャケ中にあるむか〜しのジョージ・クリントンみたいなミッキーくずれのヘアスタイルは気持ち悪い。

TP.3 Reloaded / R.Kelly

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01 Playa's Only / Kelly, Storch, Taylor 3:52
02 Happy Summertime / Broadus, Kelly 3:38
03 In the Kitchen / Kelly 3:37
04 Slow Wind / Kelly 3:21
05 Put My T-Shirt On / Kelly 4:30
06 Remote Control / Kelly 5:19
07 Kickin' It With Your Girlfriend / Kelly 3:34
08 Reggae Bump Bump / Bryan, Kelly 5:21
09 Touchin' / Kelly 5:00
10 Girls Go Crazy / Kelly, Williams 4:29
11 Hit It Til the Mornin' / Kelly, Round, Smith, Terrell 4:18
12 Sex Weed / Kelly 4:25
13 (Sex) Love Is What We Makin' / Kelly 3:37
14 Burn It Up / Kelly, Luney Tunes, Wisin ...3:51
15 Trapped in the Closet Chapter 1 / Kelly 3:25
16 Trapped in the Closet Chapter 2 / Kelly 3:15
17 Trapped in the Closet Chapter 3 / Kelly 3:15
18 Trapped in the Closet Chapter 4 / Kelly 3:15
19 Trapped in the Closet Chapter 5 / Kelly 3:19

R・ケリーの新作は、なんだこの充実っぷりはといいたくなりそうな傑作。
(2)はスヌープをゲストに迎えた爽快なアップ・チューンで、この夏のテーマになりそうなカンジ。
スロウは昔の激エロ風味を思い出させる(5)(9)(13)がイイ!
特に(5)の淫靡な世界は彼以外に体現できないでしょう。
やっぱR・ケリーはこうじゃなきゃ。
(6)のか細いファルセットも良。
(15)〜(19)は組曲形式にしたソープ・オペラで、テーマは「間男、そして間男」。
これはオマケについてるDVDのために作られたのか、これを見ると内容がわかっておもしろい。
ちうかこのヴィデオのために作られたみたい。
この曲、続編があるみたいですが、まさかこの後すぐ次のアルバムをリリースするんじゃあんめえな。
しかしニュー・ジャック・スウィングから始めて、激エロ、ゴスペル、若干の低迷を経てからシカゴ・ステッパーズと目まぐるしくスタイルを変えても支持される理由は作曲能力の高さかな。
最新サウンドにも無理なく対応してるし(さすがに南部クランクには手を出さなかったみたいですが)。

Double Up / R. Kelly

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01. The Champ / Kelly / 1:50
02. Double Up / Bereal, Bereal, Broadus ... / 4:48
03. Tryin' to Get a Number / Haynes, Kelly / 3:47
04. Get Dirty / Kelly, Seriki / 3:56
05. Leave Your Name / Kelly / 3:27
06. Freaky in the Club / Kelly / 4:35
07. The Zoo / Kelly / 3:38
08. I'm a Flirt [Remix] / Harris, Jackson, Kelly, Moss ... / 5:16
09. Same Girl / Kelly / 4:12
10. Real Talk / Kelly / 3:00
11. Hook It Up / Franks, Kelly / 4:15
12. Rock Star / Bridges, Kelly / 4:47
13. Best Friend / Kelly / 4:41
14. Rollin' / Kelly / 4:47
15. Sweet Tooth / Kelly / 2:50
16. Havin' a Baby / Kelly / 3:34
17. Sex Planet / Kelly / 5:35
18. Rise Up / Kelly / 3:35

デビュー15年目を迎えるR・ケリーの新作。
ひところはかなりヤバい状態でしたが、ここ最近はいろいろなトレンドを取り入れて、新しい境地を開いております。
思えばデビュー作は臆面もなくニュー・ジャック・スウィングをパクり、「12 Play」でエロ世界を追求したかと思えば、21世紀の声を聞いた瞬間にシカゴ・ステッパーズを取り入れ、ヒップホップを取り入れ、と、ほぼ時代の音をどん欲に取り入れてしぶとく生き残るその姿勢は賛否両論ございましょうが、一度もマイナー落ちせずに業界のまん中に居座り続ける存在感に対しては評価すべきでしょう。

冒頭のヒップホップ4連発は新しいスタイルを取り入れた感じでしょうが、前作で西海岸テイストを取り入れたスヌープとのコラボも今回はややおとなしめ。
今回の目玉トラックになっているのはT.I.とT-Painが客演した(8)。
(1)〜(4)がヒップホップの土俵で相撲を取ってるのに対し、こちらはしっかりとR.ケリーの土俵で勝負しております。
一方のスロウも一定の水準を保っており、キーシャ・コールちゃんと共演した(13)、スウィートな(15)(16)(17)も上出来、まだまだ老け込むつもりはない模様。
エンディングには先頃発生したヴァージニア工科大銃乱射事件の犠牲者に捧げるゴスペル(18)を収録、売上の一部は寄付される模様。

Untitled / R. Kelly

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1. Crazy Night / Jackson, Kelly, Simmonds ... / 3:34
2. Exit / Alexander, Kelly, Nix ... / 4:06
3. Echo / Camper, Infinity, Kelly, Kelly / 3:58
4. Bangin' the Headboard / Camper, Hill, Infinity ... / 3:14
5. Go Low / Kelly / 3:51
6. Whole Lotta Kisses / Kelly / 4:30
7. Like I Do / Kelly, Kelly, McKinney? / 3:40
8. Number One / Hamilton, Hamilton, Hilson ... / 4:20
9. I Love the DJ / Allen, Karlin, Kelly, Schack / 3:45
10. Supaman High / Davis, Hodge, Kelly, Williams / 4:24
11. Be My #2 / Kelly, Kyser, Splash, Stuckey / 4:52
12. Text Me / Hughes, Kelly / 4:20
13. Religious / Campbell, Dawkins, Dixon ... / 3:03
14. Elsewhere / Henderson, Kelly / 4:36
15. Pregnant / Bolton, Kelly, Nash, Swan / 5:59

91年のデビュー以来多少の浮き沈みはあるものの、一貫してメジャーでヒットを出し続けるR.ケリーですが、今回はエロ全開で迫ります。
もうあの事件の禊ぎは済んだのか?

(1)のみ最近の流行に目配せしたサウンドですが、(2)(3)とどんどんスロウかつメロウに落とし込まれるサウンドに満足でございます。
ラップするように歌うここ最近のおなじみのスタイルで仕上げており、アーロン・ホールのそっくりさんからはじまり、カメレオンの様にスタイルを変えてきた彼のヴォーカル・スタイルはこれで固まったと言えるのでしょうか。

(8)ではケリ・ヒルソンをゲストに純愛のヨロコビを歌い上げたその後に、80年代にちょこっとヒットしたらしいRhyzeの「Just How Sweet Is Your Love 」をサンプリングして「オレの2番目の女になれ」と歌い上げる(11)がまたカッコイイ(笑)。
そして(12)もイイ。
そして妊娠をテーマにした(15)と「12 Play」の結果を示唆した作品でアルバムは幕を閉じます。

90年代の一番良かったころのR.ケリーの持っていた即物的なテーマを新しいサウンドで、ということでしょうが、一定の成果は出ておりますな。

大人げないっちゃあ大人げないアルバムではありますが、最近こういうズルむけのR&Bが少ないんで、おすすめではございます。

Love Letter / R.Kelly

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1. Love Letter Prelude / Kelly / 0:49
2. Love Letter / Kelly / 4:48
3. Number One Hit / Kelly / 4:24
4. Not Feelin' the Love / Kelly / 3:34
5. Lost in Your Love / Kelly / 4:34
6. Just Can't Get Enough / Kelly / 3:10
7. Taxi Cab / Kelly / 4:00
8. Radio Message / Kelly / 3:50
9. When a Woman Loves / Kelly / 5:10
10. Love Is / Kelly / 3:24
11. Just Like That / Kelly / 3:19
12. Music Must Be a Lady / Kelly / 4:35
13. A Love Letter Christmas / Kelly / 5:44
14. How Do I Tell Her? / Kelly / 4:23
15. [Untitled Hidden Track] / Kelly / 4:28

R・ケリーの新作はジャケ写はスティーヴィー・ワンダーの「My Cherie Amor」をモチーフにしております。
とはいえ、中身を聴くとラファエル・サディークの「Way I See It」をパクり元にしてるとしかいいようがない(笑)。
このカメレオンっぷりにはホントにおそれいった。
で、毎回毎回出来がいいだけによけい始末におえない(笑)。

R・ケリーはデビュー時からニュー・ジャック・スウィングからはじまって、シカゴ・ステッパーズ、Gファンク、時にはラップと、20年近くそのときどきに売れてるスタイルを恥も外聞もなく取り入れていますが、ここで大事なのはそれを「売れる商品」にまで高めているということでしょう。
でなければ延々とメジャーのどまんなかに座れないし。

80年代にはバーケイズちうファンク・バンドがキャメオだミッドナイト・スターだといろんなバンドのモノマネしまくって話題を呼びましたが、R・ケリーはその方法論での巨大な成功者といえましょう。
これはよほどの才能がないとできない芸当で、逆に言えばR・ケリーにしかできない唯一無二の個性とも言えるかもしれません。

とはいえ、ラファエルほどの懐古ソウルを披露する腕前はありませんので、生まれ故郷のシカゴ・ステッパー風味を生かしつつ、全編懐古調ソウル風味に仕立ててるあたりはさすが。
(3)でマイケル・ジャクソン賛歌を披露しますが、隠しトラック(15)はそのマイケル・ジャクソンの「You Are Not Alone」のセルフ・カヴァー。
ロッキッシュな(7)がちょっと異色かな。
(10)はマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル風、(12)はマーヴィン・ゲイの「Just To Keep You Satisfied」とモータウンをモチーフにしておりますな。

おそらくこのまま永遠のR&B放浪者として生きていくんでしょう。
がんばっていただきたい(笑)。

Write Me Back / R.Kelly

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1. Love Is / R.Kelly / 3:29
2. Feelin' Single / R.Kelly - Dorrell Mays / 3:29
3. Lady Sunday / R.Kelly / 3:37
4. When a Man Lies / R.Kelly / 3:36
5. Clipped Wings / Warryn Campbell / R.Kelly / 3:17
6. Believe That It's So / / R.Kelly / 6:09
7. Fool for You / R.Kelly / 3:37
8. All Rounds on Me / R.Kelly / Dorrell Mays / 4:13
9. Believe in Me / R.Kelly / 3:55
10. Green Light / R.Kelly / 3:52
11. Party Jumpin' / R.Kelly / 3:17
12. Share My Love / R.Kelly / 3:43

R・ケリー12枚目のオリジナル・アルバム。
デビューから20年、音楽的、或いは私生活に多少の浮き沈みはあったものの、R・ケリーの安定感っぷりは他に類を見ません。

個人的には90年代後半の彼には疑問符をつけてましたが、03年の「Chocolate Factory」収録の「Step In The Name Of Love」でシカゴ・ステッパーズという経年変化しづらい強い武器を得てからは好調を持続、その時々のR&Bのオイシイ部分をつまみ食いしながらも基本構造は変えずにトップ・ミュージシャンとして独走を続けます。

このアルバムでもシカゴ・ステッパーズのリズムを基本にして展開していき、自分の中心ファン層をよく理解した音づくりで安心できます。

スムーズなビートでフィリーを想起させる(1)、更にスピナーズの「I'll Be Around」を気持ちよくパク・・・、いや、リスペクトした(3)とつかみはOK。
前作「Love Letters」からの続編とも言えるオールド・スクールな(4)(7)、そして90年代からのR・ケリーの十八番、アイズレー・ブラザーズ・マナーなスロウ(10)も素晴らしい。
(11)みたいなチャビー・チェッカー風味の曲も入れるあたりは余裕のなせる技か。
アルバムは典型的ステッパーズな(12)で幕を下ろしますが、本作においてはR・ケリーにはこのビートを次の展開につなげる、という意志を見たような気がします。

90年アタマにデビューしたシンガーでまだトップ・グループにいるのは男性でR・ケリー、女性ではメアリ・J・ブライジという現状ですが、たぶんこの二人は10年代もこのままイケるはずです。

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